2018年10月14日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」でこの日のセ・リーグ、クライマックスシリーズ、ファーストステージ第2戦の東京ヤクルトスワローズvs.読売ジャイアンツで先発しノーヒットノーランを達成した菅野智之を元中日西武の田尾安志、元ヤクルト広島の笘篠賢治、元日ハムの岩本勉がフジテレビアナウンサーの杉原千尋と共に語っています。
【この日の菅野の投球内容】
9月113球、被安打0、奪三振7、四球1、失点0
【菅野のヒーローインタビューの一部】
菅野 最高の気分です。(ノーヒットノーランについては)何て表現していいのか分からないですけど、達成感はスゴくあります。6回ぐらいか意識したんですけど、小林は2回目のノーヒットノーランなので意識してくれたんだと思います。途中から完全に狙っていたので、ただフォアボールがもったいなかったんですけど、満足しています。僕らは挑戦者なので高橋監督と長く1日でもやれるように最後までフル回転で頑張りたいと思います。
アナ 菅野投手、自身初のノーヒットノーランを大一番で達成しました。
岩本 素晴らしいピッチングでしたね。
アナ はい。
岩本 改めて皆さんで菅野のピッチングを振り返ろうと思うんですけど、田尾さん。
田尾 はい。
岩本 今日の菅野の投球、1回から仁王立ちに見えるような。
田尾 もう凄かったですよ。
岩本 今日は何が良かったですか?
田尾 コントロール、そしてボールの勢い。全てがいいんですよね。
岩本 はい。
田尾 キャッチャーの小林がものすごくガッツポーズするんですよね。もう思い通りにきてくれるから、自分が投げている感覚ですよね。
岩本 はい。
田尾 やっぱり自分の要求通りにこないピッチャーだと自分の責任じゃないって本当は言わないけども、思う事があるじゃないですか。
岩本 はい。
田尾 今日なんかはもう自分が抑え込んでいるような感じになっていますね。
岩本 なので、責任もそれだけ感じるんですよね。
田尾 そう。打たれたら自分の責任だと思えるんですよね。
岩本 でも、キャッチャーのリードに対して、3アウトを取ったあと菅野が「ナイスリード、ナイスリード」というようなシーンも多かったですよね。
田尾 やっぱりね、相手バッターからしたら3打席あって、3打席目はアウトコースとか考えるんですね。
岩本 はい。
田尾 全部流れがあるんですよね。そういうのを考えた配球したと思いますね。
岩本 なるほど。笘篠さん、菅野の偉業はいかがですか。
笘篠 今日の試合を見ていると前半のヤクルト打線はフライアウトが多かったですね。
岩本 はい。
笘篠 円陣を組んでからみんながコンパクトに軽打に走っているにも関わらず、ヒットが生まれないというね。
岩本 はい。
笘篠 これは田尾さんが仰る通りで、ベース板も広く使うわ、奥行きも使うわ、高め低めも素晴らしいピッチングで、打てなくてもしょうがないなと思いました。
岩本 球数といい、三振の数、そしてフライアウトとゴロアウトのバランス的にもスゴいんですよね。
田尾 スゴい。
岩本 はい。なので自分の引き出しを駆使してキャッチャーの要求通りに投げられる自分の調子があったということで、この結果ですよね。
田尾 その通りですよね。本当にいいピッチングされたらね、3割バッターでも打てないというね。そういうゲームでしたよ。
岩本 はい。
笘篠 菅野ののどこが神宮苦手なんや(笑)
一同 フフフ(笑)
岩本 そして山田にフォアボールを1個出してしまいました。前半は各バッターのインコースをスゴく厳しく攻めていましたけど、この山田のフォアボールの打席ではアウトコースを丁寧に丁寧に投げている姿が印象的だったんですよね。
田尾 そう。最後の要求がインコースからのスライダーだったと思うんですよ。
岩本 そうですね。
田尾 これも配球としては間違っていなかったんですよね。
岩本 はい。僕は見ていてそこにいるかのように感じながら見ていたんですけど。
田尾 うん。
岩本 ここまで丁寧に投げながら山田も最後までアウトコースに照準を合わせていましたよね。
田尾 そう。それでアウトコースばっかり投げていて最後にインサイドを投げ込みましたよね。
岩本 そうなんですよ。それでフルカウントからファールもありながら、最後はどんな球で仕留めようとしていたのか。
田尾 山田の頭の中ではアウトコース狙いでほとんどいってますからね。インコースにズバっというのはあまり頭になかったんじゃないですかね。
岩本 菅野もこの対戦を楽しむかのような投球に見えました。
田尾 こんなピッチングしていたら楽しいでしょ。
以上です。
絶好調でした。