2018年11月4日にTBSで放送された「S-1」でアナハイムエンゼルスの大谷翔平の2018年シーズンを斎藤隆、岩村明憲、槙原寛己がTBSアナウンサーの上杉彩子と共に語っています。

 

2018年シーズンの大谷の成績について

2018年の成績
投手大谷打者大谷

10試合 51回2/3イニング

4勝2敗 防御率3.31

114試合

打率.285 HR22 打点61 盗10

 

アナ 大谷投手が二刀流でメジャーに挑戦したわけですが、岩村さんはいかがですか?

 

岩村 まあ、全米に衝撃を与えた活躍というのは、彼にとっては普通のことかもしれないですね。

 

槙原 通信簿の10段階だとどれぐらい?

 

岩村 7ぐらいじゃないですかね。

 

槙原 斎藤さんは?

 

斎藤 そうですね。6とか7ぐらいかなというイメージがありますね。

 

槙原 ということは、まだまだスゴい可能性があるということですね。

 

岩村 まだ24歳ですからね。

 

槙原 そうかあ。

 

 

22本のホームランについて

日本人メジャー1年目HR数
1位大谷翔平22本
2位城島健司18本
3位松井秀喜16本
9位タイ岩村明憲7本

 

岩村 見事にホームランは本当にセンターから左中間に放り込んでいる数ですよね。

 

槙原 左方向に13本、右方向に9本ですね。左方向の方が多いですね。

 

岩村 はい。センター方向にしっかりと打てる。それからまた反対方向にも打てる。となると、30本という数字が見えてきたり、40本という数字が見えてくる。

 

槙原 でも、岩村さんは日本時代の最後の年に32本ホームランを打ってアメリカに行きましたよね。

 

岩村のホームラン数
2006年ヤクルト32本
2007年レイズ7本

 

岩村 そうですね。

 

槙原 それでアメリカに行ってみたら、20本ぐらいは打てるかなと思って行ったと思うんですよ。

 

岩村 それはありましたね。ただ、思いの外、ボールが飛ばないと感じましたね。

 

槙原 斎藤さんはピッチャーの見地から見て、大谷選手のように色んな方向にホームランを打てるバッターというのはどう思いますか?

 

斎藤 特にセンター方向の5本のホームランは、ピッチャーとしては大変だなと思いますね。あの方向に打たれるということは低めの難しい球もセンターにバーンと弾き返されたりしてると思うので、センター方向にホームランが出るということはどのコースもほぼ満遍なく打っているということになる。

 

槙原 僕が非常に印象に残ったのが、代打で出て打った13号ホームラン。日本人でこんなバッティング出来るのかっていうような(笑)

 

 

 

8月18日にレンジャーズ戦に出た仰け反りながら打ったホームランの映像が流れる

 

 

槙原 パッと見たら普通のホームランかと思うんですけど、スローで見ると(笑)

 

斎藤 確かに。

 

槙原 もうバリーボンズとかのような。

 

岩村 右足が浮いてますよね。少しジャンプしている。

 

 

ここで岩村が実際にバットを持って解説を始めます

 

岩村 ノーステップで打つんで踵を上げて打つんですけど、それが開幕戦から徐々に慣れてくるほど、踵を上げる動きが大きなリアクションになってきたんですね。

 

槙原 はい。

 

岩村 それで反動が使えるようになったんで、ノーステップでもかなりの飛距離のボールが飛ぶようになった。特に意識したのがノーステップの時に踵を上げて、踵を地面に着けるときの踏み込みが強い。それで13号のホームラン出たんですけど、その時に足が滑っちゃって仰け反ったような打ち方になった。

 

槙原 あれは滑ってるんですか?

 

岩村 滑ってると思います。打ちにいった時にちょっとスタンスが広すぎた。そこで滑っちゃったという。

 

斎藤 あの動きは打球に角度を付けにいった訳じゃないんだ?若干、角度を付けるために上げにいったんじゃないの?

 

岩村 ボールが高めだったというのもあります。

 

斎藤 うん。

 

岩村 だから、そういう全てのものが重なってああいうものに繋がった。

 

 

大谷の弱点について

斎藤 オープン戦の時にしきりに困っていたのはこのゾーンですよね。(※画面には9分割のストライクゾーンが表示されて、斎藤はインコースの高め、真ん中、低めの3つのゾーンを指しています)

 

槙原 インコースですね。

 

斎藤 これをヤンキース戦のセベリーノから打ったのがまさにインコースでしたよね。(4月25日の第4号ホームラン)

 

岩村 そうですね。

 

斎藤 そこを完璧に打ち返して、セベリーノが「もうインコースには投げない」って言って、それから皆が考えたのは唯一残っていたゾーンでアウトハイですよね。ここは確かに対応出来ていないのがずっと見えていた感じがあるんですけど。

 

岩村 バーランダーがそこを使ってましたね。

 

斎藤 そこが大きな穴かと言うと、160キロ近くないと簡単にヒットを打ち返すんで。

 

槙原 160キロ近く投げないとダメなんですか(笑)

 

斎藤 そうですね。完全に弱点とは言えないんですけど、弱点に近いかなというところですね。

 

 

オースマス新監督について

オースマス監督(49)の経歴
ヤンキースにドラフト48巡目(全体1152番目で入団)
捕手として18年間MLBでプレー
2014~2017年にデトロイトタイガースで監督

 

岩村 キャッチャーをやっていたのはもちろん知っているんですけど、真面目というイメージしかないですね。

 

槙原 下位指名でMLBに入ってきたんですよね。

 

アナ ヤンキースにドラフト48巡目、全体では1152番目です。

 

岩村 フフフ(笑)

 

アナ こんな1000人も入団するもんなんですか。日本では毎年100人ちょっととかですけど。

 

斎藤 メジャーだと各チームにだいたい7軍までありますから。

 

槙原 斎藤さんはパドレスのアドバイザーという役職ですから新しい選手とかをチェックしないといけない立場ですか?

 

斎藤 我々、パドレスが毎年見るのは、ドラフト前の3日間に1週間かけて800人見てます。

 

アナ えぇぇ(笑)

 

槙原 スゴいな(笑) でも、キャッチャー出身の監督は多いですね。

 

岩村 そうですね。

 

アナ 前の監督のソーシア監督は大谷選手の二刀流を後押ししていましたけど、監督が代わることで何か起用法が変わったりするんでしょうか?

 

斎藤 日本の方々は監督の権限が強いという印象を持っておられる方が多いと思うんですけど、アメリカの場合はデータがあまりにも膨大過ぎて、昔の50歳とか60歳ぐらいのある程度貫禄のある監督さんというイメージがもうメジャーには前々からそういうのはなくて。

 

槙原 うん。

 

斎藤 戦力はあくまでGMが整えるので、監督は与えられた戦力に対してどう使っていくかというところが8割9割方の監督の仕事なので、あまり大谷選手の使い方とかが大きく変わるとは僕は思っていないですね。

 

 

メジャーで新人王を獲れるか

アメリカンリーグ新人王候補
LAA大谷翔平(24)NYYアンドゥハー(23)

打率.285 HR22 打点61

4勝2敗 防御率3.31

打率.297 HR27 打点92

 

槙原 これは難しいですか?

 

斎藤 スゴく難しいです。

 

岩村 やっぱり難しいですね。大谷君のピッチャーとしての成績がどれぐらい加味されるかというのがスゴくありますね。

 

アナ お手元に札があります。どちらが新人王を獲るのか、どうぞ!

 

 

斎藤が大谷、槙原と岩村がアンドゥハーの札を上げる

 

アナ あれ?斎藤さんが大谷選手で、槙原さんと岩村さんがアンドゥハー選手(笑)

 

岩村 大谷選手の札を上げたいんですけどね。

 

槙原 僕も上げたい。じゃあ、斎藤さんから大谷選手を選んだ理由を。

 

斎藤 はい。ベーブルース以来の大谷翔平という存在がまずスゴい。アメリカでは割と年配の記者は、どうしてもベーブルースを語りたいので大谷寄りだというのを僕は聞いたので、大谷君かなあという感じがするんですけどね。

 

槙原 うんうん。

 

岩村 まさしくそうだと思うんですけど、記者は大谷君のピッチャーの成績とバッターの成績を今までの新人王という賞では足したことがないと思うんですよ。

 

槙原 なるほど。

 

岩村 今の記者たちでも、多分そういうので投票したというのが存在しないと思うんですね。

 

槙原 うん。

 

岩村 じゃあ、何人の人が冒険するかなと。

 

斎藤 冒険なの?(笑)

 

槙原 票を投じることが冒険だと。

 

岩村 はい。僕は大谷君でいいと思うんですけど、大谷君を選ばない理由にもなり得るし、ここはまだよく分からないですよね。

 

来季の大谷について

2019年6月頃に打者で復帰予定

2020年に投手で復帰予定

 

アナ 斎藤さん、今後の大谷選手で期待することはどんなことになりますか?

 

斎藤 誰も分からないんですけど、野手としてやることとピッチャーとして復活していくトミー・ジョン手術というのは世界初どころか史上初なので、これを語るのは誰も出来ないんじゃないかなと思うんですけど。

 

アナ リハビリが色んなことに影響出るかもしれませんもんね。

 

斎藤 そうなんですよね。

 

岩村 リハビリの進行度によるんですけど、やっぱりバッターとして1年間見てみたい。ピッチャーやりながらDHもやって、それで22本もホームランを打っているわけですからね。リハビリが全て順調にいけば、ホームラン40本という数字も見えてきますね。

 

槙原 ホームラン王争いもいけるね。

 

岩村 はい。そこの可能性もあるんじゃないですかね。

 

斎藤 10勝して40本打ったらどうなるだろう?どういう評価になるんでしょうね。

 

槙原 そうだよね(笑)

 

 

以上です。

来季のバッター大谷が待ち遠しい。

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