2019年4月14日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.シアトルマリナーズ戦に今季4試合目の先発をしたヒューストンアストロズのバーランダーの2勝目ピッチングを元ロッテの黒木知宏がフリーアナウンサーの上田まりえと共に解説しています。
この日のバーランダーの投球内容
6回 被安打2 奪三振11 与四死球0 失点1
今季2勝0敗 防御率3.52(4/14の試合終了時点)
黒木の解説
アナ バーランダー投手、圧巻のピッチングでした。アストロズはこれで8連勝と勢いが止まりません。
黒木 はい。勢いのついたバーランダーをどうやって止めるのかっていうぐらいのピッチングでしたよ。
アナ はい。
黒木 さすがのマリナーズ打線でも手が出なかったという感じですかね。特に六者連続三振は見事でした。
アナ はい。
黒木 低めに逃げるスライダーも投げますし、150キロ台中盤のストレート。そして大きなカーブ。これを本当にしっかりと投げ分けてるんですよね。基本的には強気のピッチングをしているんですけど、うまくバッターのタイミングを外してみたりとかしてるんですよね。
アナ うーん。
黒木 そして今日スゴかったのが、とにかく投げるコース、球種、強さが際立ってましたよね。
アナ はい。36歳というのを全く感じさせない素晴らしいピッチングですよね。6回11奪三振。どうしてこれだけ三振を奪えるんでしょうかね。
黒木 軸となる球種があるんですけど。
アナ はい。
黒木 まずフォーシームは150キロ中盤から後半です。そしてスライダーとカーブ。この3つの球種を軸に今日は投球したんですけど、まずフォーシームが150キロ中盤から後半なので、バッターからするととにかく速い。
アナ はい。
黒木 そして低めではなく高めに強い球で差し込む感じのボールです。そしてスライダーはフォーシームの軌道から変化して140キロ中盤で高速スライダーをコースに投げるので、非常に打ちづらい球です。
アナ はい。
黒木 3つ目のカーブに関してはストライクゾーンには決まってるんですけど、高低で投げるボールなので、ストライクゾーンでも全然OKなんですね。
アナ うんうん。
黒木 ですから強い球のフォーシームと、フォーシームの軌道から変化するスライダーと、縦の変化を作るカーブ。この3つの球種でタイミングを外してバッターに的を絞らせないピッチングをしたので今日のような結果になったというところですね。
アナ 今日は回転数もスゴかったですよね。
黒木 そうですね。序盤のフォーシームは2400回転だったんですけど、最後には2600、そして2800までいったという。
アナ スゴいですよね(笑)
黒木 ギアをアップするととんでもないピッチャーになるということですよね。
アナ バーランダー投手はイニングを重ねるごとに回転数も増しますし、球威も増しますし、いい時は手が付けられなくなりますよね。
黒木 今日は本当にそういうピッチングでしたね。
以上です。
2800回転はマジでヤバい数字。