2019518日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』であの助っ人は今というコーナーで元阪神タイガースのマット・マートンが日本時代の思い出について色々と語っています。

 

マートン こんにちは元阪神タイガースのマット・マートンです。現在はシカゴカブスでスカウトをしています。我が家へようこそ。

 

 

元阪神タイガース。マット・マートン。2010年から2015年まで6年間、阪神でプレー。2014年に首位打者獲得やチームの日本シリーズ出場に導いた助っ人。マートンさんは2005年カブスでメジャーデビューを果たすと、2006年には144試合に出場。巧みなバットコントロールを武器に打率299厘を記録。しかし、その後は思うような活躍が出来ず日本に行くことを決意することになる。

 

マートンのメジャーでの経歴
2005~2008年カブス
2008年アスレチックス
2009年ロッキーズ

 

―日本挑戦について

マートン アメリカにいた時は日本の野球について何も知りませんでした。メジャーで成功すること以外は興味がなかったんです。でも、阪神が声を掛けてくれて調べてみると非常にレベルが高いことが分かりました。それなら日本のプロ野球で自分の力を証明してやろうと思ったんです。

 

メジャーでの経験を生かし、来日1年目からヒットを量産。そして当時イチローが持っていたシーズン最多安打記録を塗り替えた。

 

―シーズン214本安打

マートン 200安打は自分の力だけでは達成できません。監督が毎試合起用してくれることや、打席を回してくれるチームメイトの力も必要です。だから最多安打を達成した時には感謝の気持ち、謙虚な気持ち、ホッとした気持ち、色々な感情がこみ上げてきました。

 

現在はカブスのスカウトとして働くマートンさん。マイナーリーグや学生の試合に足を運び、未来のメジャーリーガーの発掘に力を注いでいます。その選手を見極める能力は阪神時代に養われました。投手の情報を詳細にまとめたマートンノート。そのノートを特別に見せてもらえることに。

 

 

―ノートについて

マートン 自分に対する攻め方や決め球を記録していきました。これで投手の考え方を理解できるようになったんです。「0ボール1ストライクからボール球を投げてくる」とか「インコースを攻めてくる」とか投手に対して自分なりに戦略を立てることが出来ました。

 

 

阪神時代に使っていたものは今でもしっかりと保管されています。

 

 

マートン これは日本シリーズの時のバットでチームメイト全員のサインが書いてあるのです。ノウミサン。これがゴメス、そしてアライサン。

 

 

マートン 今となっては夢のようです。遠い昔話のような感じがしますね。

 

このバットにはサインだけでなくマートンさんの思い出も刻まれていました。

 

―思い出の試合

マートン 今でも忘れられないのが2014年の巨人と対戦したクライマックスシリーズです。3連勝で迎えた第4戦。私は初回にホームランを放ちました。そこから福留、西岡もホームランを打ち日本シリーズの進出を決めたんです。チームが一丸となって目標を達成した瞬間でした。今でもあの興奮はしっかりと覚えています。

 

 

日本を離れておよそ4年。阪神以外にも恋しいものがある。

 

―大好物

マートン ギュウドン。いつも特盛を頼んでいましたね。トクモリ、ギュウサラ オネガイシマス。牛丼は本当に大好きでした。思い出の味ですね。

 

今では裏方としてチームと選手を支えるマートンさん。日本で人との繋がりをより強く感じたと言います。

 

―人とのつながり

マートン 阪神では鳥谷さんと仲が良かったんです。

 

 

マートン 同じ1981年生まれの同級生でしたからね。彼は日本で生まれ育ち、東京の大学に通い、野球を続けてきました。同じ頃、僕もアメリカで野球を続け、そして日本でチームメイトになり、友人になったんです。野球には人と人とを結び付けてくれる不思議な力があるんです。それまで決して関わることのなかった世界各地の人々が同じ野球というスポーツを通じて結ばれるんですからね。素晴らしいことですよ。

 

ー日本のファンへメッセージ

マートン 甲子園の熱狂は忘れられません。最初の1球から最後の1球まで常に大声援を送ってくれました。試合後は選手よりも疲れているんじゃないかと思ったほどです。本当に感謝しています。僕の心は常に阪神ファンと共にあります。ガンバリマショウ!

 

 

以上です。

カブスで元気にやっているようです。
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