2019年5月23日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』でこの日の vs.東京ヤクルトスワローズ戦で怪しい守備をしていた阪神タイガースのショート北條史也について元中日巨人の井端弘和、元中日の立浪和義、楽天で監督をしていたデーブ大久保がタレントの稲村亜美と共に語っています。
シーン
5回表
廣岡が打ったショートゴロの当たりで最後のバウンドで差されるような感じで捕球してしまいボールをこぼしエラーとなる。
9回表
坂口が打った同じようなショートゴロで今度はアウトにしたがまたも差されるような感じで危なっかしいプレーだと立浪に言及される。
井端、立浪、デーブの解説
大久保 今日は2回あった北條の危なっかしい守備について。端さんに解説してもらいましょう。まずは5回表のシーンについて。
井端 僕がいつも色んな選手に教える時はなんですけど。
大久保 はい。
井端 必ず人間は右が出たら次は左。左が出たら次は右なんで、このエラーでは両足が揃ってポンっと飛んで捕ろうとしてしまうと、次のステップが切れない。最後のバウンドのところで両足が飛び跳ねたら、そこから足が動かなくなるんで、次に奥行きが使えなくなるんで、全部衝突してしまうことになるんですよ。
大久保 なるほど。
井端 あとはボールがグラブに入った時に右手がグラブの横に添えられてるだけなんですよね。そこは右手で蓋をするように被せるようにすればしっかりとミットに入ってなくても落とさなくて済むんですけど、横に添えられてるだけだとグラブの手の甲の部分に当たるとポロっと落ちちゃいますよね。
大久保 うーん。
井端 だから右手をかぶせておけばエラーはしなかったと思いますけど。
大久保 それを阪神は教えないんですかね?
井端 多分それは小学校、中学校ぐらいで習ってくることじゃないかなと。
稲村 基礎ということですね。
大久保 じゃあ、小学校の監督が悪いと?
井端 そこまでは言わないですけど(笑)
大久保 確かにこれはグラブの横に右手があるだけでしたね。
井端 はい。9回表の危なっかしいのも右手が横にあるんで、やっぱりボールがグラブの中で遊んじゃいますよね。
大久保 北條、これ見てるでしょうからちゃんと練習してね。
井端 僕が高代コーチに言われたのは、上手い選手というのは右手の指がいっぱいボールを突いている。突けば突くほど上手くなるって言われてましたよね。
大久保 なるほど。立浪さんは右手の使い方については何かありますか?
立浪 あんまり意識したことはないんですけど。昔、片岡さんが右手は寿司を握るように捕れと教えられたと。
大久保 あぁ、そうなんですか。
立浪 プロ野球に入った時に「寿司を握れ」と。そのようにして右で蓋をする動きですね。
大久保 まあ右手で蓋をする動きと一緒ですね。
立浪 そうです。上からですよね。
大久保 なるほど。
以上です。