2019年5月25日にMBSテレビで放送された『せやねん!』で阪神タイガースのドラフト1位ルーキー近本光司がインタビューを受けています。聞き手は狩野輔。
もくじ
最初の挨拶
狩野 どうですか?疲れてますか?
近本 疲れてますねぇ。
狩野 疲れてない?
近本 疲れてないです(笑)
狩野 疲れてるって言えないしね(笑)
近本 はい(笑)
社会人のプロの違い
狩野 ここまでどう?社会人と何が違う?
近本 毎日試合があることですね。
狩野 あぁ、1年間ずっと試合に出るって結構キツいでしょ?
近本 そうですね。体力的にもそうなんですけど、頭が疲れますね。
狩野 あぁ、頭が。色々と考える?
近本 考えることが多すぎますね。
狩野 まあ、でも考えられることがスゴい。ここが近本選手のスゴいところなのよ。普通のルーキーって考えられないよね。だって考えるよりも「やらなくちゃ」ってなるでしょ。でもそこで考えてるもんね。
近本 そっちの方が大事ですよね。
狩野 大事やけど、俺はそれに気付くのだいぶ遅かったけどな(笑)
近本 ハハハ(笑)
狩野 ルーキーの時なんか考えるとか思ってなかったけど。そこが並のルーキーじゃないなってのは感じてるけど、ここまで順調?
近本 そうですね。順調じゃないですか。自分の中ではそう思ってます。
今季ここまでのベストプレー
狩野 じゃあ、その中でベストプレーみたいなのは何?
近本 一番覚えているのは初ヒットですね。(※開幕戦の右中間のタイムリー)
狩野 開幕戦が今までで一番緊張した?
近本 そうですね。セレモニーで緊張させられました。
狩野 あぁ、あの間が長いとドンドン緊張してくるんだよな(笑)
近本 しますね(笑)
狩野 では、その初ヒットの時は何を考えていたの?
近本 1点負けていたので、それで僕も全然打ててなくて、それで2アウトから(木浪)聖也が出てくれて。ここを何としても繋ぐ意識で甘い球を打っていこうと思って。
狩野 その時にベンチでみんなが喜んでいる姿を見てどうやった?感動した?
近本 感動しました。鳥肌がブワーって立って。もう観客も見て凄いなあって。感動しました。
狩野 もう忘れられない?
近本 忘れられないです。
狩野 そりゃそうやろね。
試合中に書いているノートについて
狩野 ベンチでメモしてるけど、あれはピッチャーのクセだったり、バッティングの事も書いてる?
近本 書いてますね。基本的に配球とか、その時の狙い球とか。それで狙った球と違う球が来たときはどう感じたのかとか。ランナーが出た時に感じたことを書いています。
狩野 やっぱりその時に気になったことは全部メモしてる?
近本 はい。
狩野が考える近本のベストプレー
狩野 4月9日の横浜との試合。(※7回裏に5点差から盗塁を決めて、そこからチームが逆転勝利をした試合)
近本 はい。
狩野 8-3で5点差がある場面で盗塁ってあんまりやらないというか、やりづらいよね。
近本 そうですね。
狩野 アウトになったら「何してんねん」やし、成功しても「8-3やしな」って。でも、これでいいところまでいくなって思うぐらい球場が負けてるムードから勝ってるムードに感じたわけよ、俺は。だから、やっぱ近本の足は凄い武器なんだなということで、俺はこれがベストプレーだと思ったんだよ。
近本 はい。
狩野 ここから打順で1番に定着するようになって、バッテリーも近本を警戒するようになって、今のタイガースはいい感じに回ってるのかなと思うんだけど。
近本 はい。
狩野 この盗塁は絶対にしようと思ってた?
近本 そうですね。5点差とか関係なく、自分がチャンスをもらったから存分にアピールしようと。
狩野 なるほど。5点差負けてるけど前向きにね。
近本 「点差なんか関係ないやろ」と。
狩野 おぉ、その気持ちでいった盗塁。
近本 「行ったれ!」と思いました。
今シーズンの目標
狩野 一杯あると思うんだけど。新人王、盗塁王。
近本 はい。
狩野 どう?どっち獲りたい?
近本 獲りたいのは盗塁王ですね。
狩野 やっぱり盗塁にはこだわりがある?
近本 そうですね。赤星さんが1年目から39盗塁されているんで、僕もそこを目指したいなと思いますね。
狩野 超すしかないでしょ。
近本 超したいですね。
以上です。