2019年8月25日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』でこの日のvs横浜DeNAベイスターズ戦で3ヵ月ぶりの黒星を喫した読売ジャイアンツの山口俊について、それに関わる小林誠司のリードについて横浜で監督をしていた大矢明彦、中日で監督をしていた谷繁元信、元日ハムの岩本勉がフジテレビアナウンサーの杉原千尋と共に語っています。
アナ DeNAに敗れた巨人なんですが、山口俊投手は3ヵ月ぶりの黒星です。
岩本 そうですね。谷繁さん、この試合はDeNAが今永で好投手同士の投げ合いだったんですけど、結果的に山口の黒星となりましが、山口の投球はどうでしたか?
谷繁 前回登板も負けはついてないんですけど、途中で代わってるんですよね。そして今日も試合で何か所か疑問が残る場面があったんですよね。
岩本 はい。
谷繁 まず5回表、2アウトランナーなしでの梶谷の3打席目です。ここで初球フォークから入ってストライクを取ります。そして次に2球目もフォークでいくんですけど、この時の梶谷のファウルの仕方が全く合ってないんですよね。
岩本 そうですね。
谷繁 それにもかかわらず、3球目はちょっと様子見でアウトコースに外した球を投げます。ここで球数をかけずにフォークを投げればいいものをやたらと裏をかこうとして球数だけが増えていくんですよ。
岩本 はい。
谷繁 そのあとの2球ともアウトコースにいって球数を増やしてから、最後に結局フォークを投げてファウルの時と同じように合わない打ち方でファーストゴロで打ち取れてるんですよ。
岩本 はい。
谷繁 だからこういう球数を増やした積み重ねが後半にヘバってきてコントロールミスに繋がっていく。そして1点もやれないという場面で、今日の山口の出来を考えて、一番いいボールはストレートとフォークボールだったんですよ。
岩本 はい。
谷繁 なのに7回表の2アウト2塁のピンチでバッター乙坂の打席で入り球をスライダーから入って長打を打たれて痛すぎる追加点を取られてしまったんです。だから「なぜ??」っていうところがあるんですよ。
岩本 なるほど。妙に裏をかきながら、逆に自分のピッチングを苦しくしてるという。
谷繁 そうですね。だからもうちょっとシンプルに考えた方が球数も減りますからね。やっぱりこの時期ですから積み重ねで疲れてくるじゃないですか。
岩本 そうですね。
谷繁 だからどっかで球数を減らしていかないといけないものを余分に増やしている。球数をかけないといけないところと、かけないでいいところが逆になってるんですよね。
岩本 はい。なるほど。大矢さんは山口のピッチングをどうご覧になっていましたか?
大矢 まあ、取られた点というのは山口に全く責任はないんですよね。この日は野手が打てなかったから負けたという感じなんですけどね。
岩本 はい。
大矢 でも、こういうゲームで点をやらずに勝っていくことでエースになっていくんでね。今、谷繁さんが厳しく言いましたけど、そういうポイントになるところの球を注意して投げられるようになることが必要なんです。
岩本 はい。
大矢 山口はもうそういうポジションのピッチャーなんでね。これはやはりバッテリーの作業ですね。
岩本 やっぱり投げているピッチャーがクローズアップされますけど、これはバッテリーでもう一度ミーティングし直してトライしてほしいですね。
大矢 はい。谷繁さんが言っていることはもったいないということなんですよね。
岩本 そうですね。
大矢 色々なことができるバッテリーなんでね。
以上です。