2019年9月6日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』でこの日のvs千葉ロッテマリーンズ戦でノーヒットノーランを達成した福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大について元横浜の平高木豊、元中日の立浪和義、元日ハム阪神の片岡篤史がフリーアナウンサーの山田幸美と共に語っています。
千賀のヒーローインタビューの一部
―ストレートが良く見えたが、何が良かったのか
千賀 (甲斐)拓也のリードです。今日の朝起きたら、拓也からLINEで「今日、お前のために頑張る」ともらいまして、僕も頑張ろうという気持ちになりました。
―2人には通じ合うものがある
千賀 はい。
―今後に向けて
千賀 チームに勝ちを持ってこれるようなピッチングをしたいと思います。応援お願いします。
高木、立浪、片岡が語る
史上80人目、育成出身では初の快挙!
アナ 千賀投手が史上80人目のノーヒットノーランを達成しました。
高木 絆が大記録を生んだと、インタビューを聞いていてそう感じましたね。立浪さん、今日は敢えて低めとかを狙わずに、腕を振って高めで勝負にいったような感じがするんですけど。
立浪 そうですね。あんまり低めにバシっと決まるような真っ直ぐであったり三振はなかったんですよね。
高木 ですよね。
立浪 ただ、バッターからしたら150後半のボールですから、高い真っ直ぐも打ちにくいと思うんですよね。
高木 やっぱり遅れますよね。
立浪 はい。それでいて低めに落ちるボールもありますから、今日はかなり力で押した投球でしたね。
高木 ロッテの打線はスゴく縦幅を感じたと思う。
立浪 そうですね。確かに序盤は少し甘い変化球を打ち損じたということがあったんですよね。あとは外に構えたボールが中に入るということもけっこうあったんですよね。
高木 そうでしたね。
立浪 真ん中高め付近のストライクになる球に手が出ない、空振りを取られるということは、千賀投手は相当気合いを入れて腕を振って投げ込んでいたと思いますね。
高木 ですね。今季はロッテ打線も千賀に対してはそんなに苦手意識はなかったと思うんですけど、逆に千賀の方が苦手意識があったように思いますね。
立浪 特にヤフードームじゃなくてマリンスタジアムだと風を感じるんで、真っ直ぐもフォークボールも操ることが難しいと思うんですけど、今日は素晴らしいピッチングをしましたよね。
高木 片岡さんはどう思われますか?
片岡 立浪さんが言われた通りなんですけど、今日は特に低めを狙ってるという感じではなかったですよね。
高木 そうでしたね。
片岡 もちろん千賀投手の力もありますけど、力があってもノーヒットノーランはなかなか達成できるもんではないと思うんですね。
高木 うんうん。
片岡 まあ点差というのが大差になるとなかなか集中できないものが、僅差のゲームでできたというのもあるし、またチームがロッテに6勝15敗で相性が悪いじゃないですか。
高木 はい。
片岡 そういう中で今日はいつも以上に、キャッチャー甲斐が言っていたように、勝つということを思ってマウンドに上がったはずなんですね。そういう気持ちが初回から出てましたよね。
高木 まあ育成出身同士のバッテリーで甲斐がリードをしましたけど、立浪さんは今日の甲斐のリードをどう見ましたか?
立浪 必死さを感じましたよね。去年は日本一のキャッチャーとして優勝も経験しているキャッチャーですけど、今年はけっこう試合に出たり出なかったりがある中でお互いに育成から這い上がってきたという気持ちが強いと思いますね。
高木 そうですね。片岡さん、甲斐は今日久しぶりのスタメンで期するものがあったと思うんです。そして千賀も3連敗中だった。何かお互いの気持ちが燃え上がったようなね。
片岡 LINEでやり取りをしているというのを聞くと時代が変わったなと思いますね・・・。
高木 俺らの時代はLINEがなかったからね。
片岡 朝からLINEでやり取りをするなんてね。ただ育成の同期の2人が試合後に抱き合ったのを見ると、もちろん千賀投手がスゴいんですけど、2人で力を合わせてお互いが称え合うを見ると、2人で掴んだノーヒットノーランのような気がしますね。
高木 そうですね。気持ちがいい、名コンビというか、本当にバッテリーの勝利でした。
以上です。