2019926日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』で現役の引退を表明した読売ジャイアンツの阿部慎之助について元中日の谷沢健一、元巨人の斎藤雅樹、楽天で監督をしていたデーブ大久保がタレントの稲村亜美と共に語っています。

 



引退について

稲村 巨人の顔と言える阿部選手が引退ということで少し寂しい気持ちもありますよね。

 

大久保 スゴく寂しい気持ちがあります。慎之助が大学生の時に知り合って、それからは家族ぐるみで付き合って、昨日(9/25)も慎之助のお父さんとお母さんとご飯食べてね。

 

谷沢 本当にね、大学の時から注目されていてね。中央大学は東都リーグで当時は2部だったんですよね。それが中央大学には阿部慎之助っていうスゴいキャッチャーがいると。これがジャイアンツに入ったら1015年はポジションが埋まるぞと言われて入ってきましたからね。

 

大久保 そうでしたよね。それで今年のシーズン最初にキャッチャー再挑戦について聞いたら、「今年で引退を覚悟してます」という話をしてたんですけどね。斎藤さん、シーズン途中からガンガン打つようになって辞めるとは思ってませんでしたよね。

 

斎藤 「僕は辞めません!」って言ってましたけどね。

 

大久保 それで引退のニュースを見て、LINEで「バカ野郎!」って送ったら試合前の甲子園のベンチから電話くれたみたいで、「すいません 辞めます」という感じで。「悔いは全くない」と言うんですよね。谷沢さんはどうでした?2000本も打たれて、実績もあるからやり切ったところあると思うんですけど、悔いは残らないもんなんですか?

 

谷沢 私の晩年は怪我の連続でしたからね。そういう意味ではもう精一杯やった17年でしたよね。

 

大久保 そうでしたか。

 

谷沢 でも、阿部慎之助のバッティングを見ると右投左打の最高峰の打撃技術でしたね。右投左打というのは右手の使い方が非常に難しいんでね。最高峰を極めた男ですよ。

 

大久保 はい。

 

谷沢 それで彼は右と左の握力の違い極端なんですよね。右手は80あるし、左手は弱くて50ちょっとしかないんですよ。だから左手をグーっと伸ばすようなスイングを自分で考えてやってましたよね。400本以上のホームランをよく打ちましたよね。

 

大久保 慎之助のお父さんは習志野高校で谷沢さんの後輩ですよね。

 

谷沢 そうですね。

 

大久保 やっぱりお父さんが小さい頃に教えていたことの影響が大きかったみたいですね。

 

谷沢 そうでしょうね。

 

 

斎藤が語る思い出

大久保 斎藤さんは長年慎之助と付き合いがありますよね。

 

斎藤 僕は現役時代に1年だけ一緒にやりましたね。2001年ですね。それで一回先発で横浜スタジアムの試合を組んだことがあるんですよね。

 

大久保 はい。

 

斎藤 僕が試合の途中で足を故障しちゃったんですよ。それで僕は引っ込んだんですけど、一回組んだことがあって、それからはコーチと選手という関係でしたよね。

 

谷沢 うんうん。

 

斎藤 やっぱりみんなをまとめる力がスゴくあって、ピッチャー陣にも厳しく「いいんだよ!思い切って投げろ!」っていうような励まし方をずっとしていてくれましたからね。そういう意味では本当に僕たちが言わなくてもやってくれていましたよね。

 

 

ここで澤村がマウンド上で阿部に頭を叩かれるシーンが流れる

 

斎藤 これもそうですよね()

 

大久保 ハハハ()

 

斎藤 牽制のサインが分からなくてこういう事になりましたけど。

 

大久保 澤村と慎之助は中央大学の先輩後輩なんですよね。

 

斎藤 そうですね。

 

谷沢 先日も神宮のゲームを見てたら、桜井が投げてて、それで桜井がベンチに戻ってきた時にいきなり阿部が血相を変えて本気で怒ってたよ。

 

大久保 それだけ想いがあって、なんとかしたかったんでしょうね。

 

谷沢 うん。ハッキリ言って選手に直に言えるというのはジャイアンツに欲しい人でしたよね。

 

斎藤 やっぱりチームのためですよ。チームのために厳しく接してくれる選手でしたよね。

 

大久保 斎藤さんが引退を決めた時って慎之助の会見のように爽やかなやり切った感じはあったんですか?

 

斎藤 もう僕は悔いが全くなかったです。

 

大久保 ほー。

 

斎藤 僕はたまたま村田さんと槙原さんと一緒に辞めることになって、それで長嶋監督が監督をお辞めになる年だったので、長嶋さんの引退セレモニーに僕たち3人がピュっと入れてもらったみたいな感じですけど、今考えればいい思い出ですよね。

 

大久保 そうですよね。

 

 

阿部慎之助という打者

ここで9月23日のヤクルト戦終了後にチームメイトの前で引退を報告するシーンが流れます

 

阿部 お疲れ様でした。試合後の貴重な時間ありがとうございます。今年でユニフォームを脱ぐことになりました。最高の仲間・指導者に出会えて感謝しています。今年で野球選手としては終わりますけど、まだ野球人生は死ぬまで終わらないと思っています。今日のホームランでもう一年できるかなと思いながら走ったんですけど、もう心を決めていたので、スゴく気持ちいいホームランが打てました。これからもっとみんな大事なゲームがあるので、僕もその一員として最後まで必死に頑張るので、皆さんも一緒に日本一になって僕の有終の美を飾らせてください。19年間ありがとうございました。

 

谷沢 うん。あの神宮でまだあのホームランを打てる自分ともう一人の自分がいてね。もう続けられないという、誤魔化しはできないという自分がいるんですよね。まあ立派なホームランだけどね。

 

大久保 そうですね。斎藤さん、ピッチャーからしたら恐ろしいバッターですよね。

 

斎藤 恐ろしいバッターです。現役バリバリの頃はどこに投げても打たれる感じだったんじゃないですか。

 

大久保 そうでしょうね。慎之助はよくヤマを張りますよね。これについては長けてましたよね。

 

斎藤 やっぱりその辺はキャッチャーということもあって自分のリードの経験とかで相手はこうしてくるかなというのがあると思うんですよね。

 

谷沢 特に最近は丸がツイスト打法をして、軸足の踵を上げないで振り切ったりしてたけども、元祖は阿部ですよ。阿部が軸足を回転させてベタ足で打つ打法の発案者ですよ。

 

大久保 それも先ほど谷沢さんが言われた右投左打の中の、最高の工夫のうちの一つですよね。

 

谷沢 右投左打はどうしても右腕か器用だから、ストライクゾーンの難しいボールでもフェアゾーンに入れようとしちゃうんですよ。

 

大久保 なるほど。

 

谷沢 阿部のように利き腕で半円を描けるのは、ここまでの技術を作り上げていくのは時間がかかりますよね。

 

 

阿部慎之助の今後について

稲村 そして後輩にも愛された選手でしたよね。

 

大久保 慎之助を悪く言う人はいませんよね。

 

稲村 会見でも坂本選手らが花束を渡しに来ていますからね。

 

谷沢 一回、巨人の外に出てメジャーの野球を含めて12球団の野球を勉強して、また巨人に戻っても遅くないと思いますよね。前監督の由伸にはそういう時間がなかったからね。

 

大久保 確かにそうですね。斎藤さんも一回巨人の外から野球を見て解説者をやりましたよね。

 

斎藤 はい。

 

大久保 あの時間はスゴく大切じゃなかったですか?

 

斎藤 僕もそうですけど、ジャイアンツに高校から入って、何も分からない、そこしか知らなかったですから、そういう意味では解説者をできたのはいい勉強になりましたよね。

 

大久保 キャンプを見に行っても、他球団はこんなことをやるんだとか。谷沢さん、各球団の違いを見るだけでも変わりますよね。

 

谷沢 はい。参考になるチームもいくつかありますからね。

 

 

以上です。

すぐに指導者になりそうな流れのですが、少し休憩した方がいいような気もします。

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