2019年10月6日にNHK総合で放送された『サンデースポーツ2020』でこの日のクライマックスシリーズ1stステージの横浜DeNAベイスターズvs.阪神タイガースの第2戦の激闘について楽天で監督をしていた梨田昌孝がNHKアナウンサーの大越健介と共に語っています。
大越 9回表に福留選手のホームランで阪神が追い付いて、9回裏に乙坂選手のサヨナラホームランでDeNAが勝利したこの凄い試合。どう総括したらいいんでしょうか?(笑)
梨田 まあラミレス監督が今永を起用したところに意地を感じますね。
大越 6回表にDeNAが1点リードしてるところなんですよね。ここで登場したのが13勝したエースの今永投手でした。
梨田 はい。普通では考えられないですよね。
大越 ビックリしました。
梨田 昨日(第1戦)も投げてるんですけど、13勝してるエースをブルペンに入れるというのは信じられないんですけど、やっぱり中継ぎ陣が弱いということでラミレス監督が色々と外国人監督らしい考え方で固定観念に囚われない起用法ですよね。
大越 しかし、今までとは違う使い方はリスクを伴うと思います。実際に今永投手は今日1失点しました。
梨田 はい。ただ、選手に与える影響ですよね。「俺はこういうやり方をやるんだ」という投手の起用法を他の選手に知らしめるというやり方ですよね。
大越 なるほど。今のところお話でいうと、投手の起用法でもうひとつ気になることがありました。抑えの山崎投手です。
梨田 はい。
大越 8回と9回の2イニング登板させましたよね。
梨田 非常に珍しいケースなんですけどね。9回と10回を投げるというのはたまにあるんですけど、8回から投入でしたからね。それを前もって山崎にも伝えてると思うんですけどね。本当に気合いの入ったピッチングでしたね。
大越 はい。
梨田 そういった中で福留には打たれるんですけど、ここで山崎を使うのはラミレス監督の勝ちたいという執念でしょうね。
大越 リスクを取りながらも思い切った采配をする。それだけ「この試合に俺たちは勝つんだぞ」と選手たちが感じ取る試合でしたかね。
梨田 そう思いますね。
以上です。