2020年7月30日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日のvs.埼玉西武ライオンズ戦で先発をリードした福岡ソフトバンクホークスのキャッチャー甲斐拓也のリードについて元横浜の高木豊と中日で監督をしていた谷繫元信がタレントの稲村亜美と共に語っています。
今季0勝1敗 防御率3.86(7/0の試合終了時点)
稲村 西武が完封リレーでソフトバンクに勝利し、連敗をストップしました。谷繁さん、この試合の熱視線はどこになるでしょうか?
谷繁 ソフトバンクの先発の板東とキャッチャー甲斐のバッテリーですね。
稲村 はい。
谷繁 僕は板東というピッチャーをそんなに見たことがなかったんですけど、今日見てみると、あぁいいピッチャーだなっていう印象だったんですね、まず初回に。
高木 うんうん。初回はどういうところが良かったんですか?
谷繁 まず西武の先頭打者の鈴木を三振に取ったボールとか、追い込んだボールとか、これ1球1球を見たら物凄くいいボールを投げているなという気がしたんですね。
高木 なるほど。
谷繁 それで初回に森友哉に甘く入ったボールを2ベースヒットにされた失投がありました。
高木 はい。
谷繁 そして山川にインサイド詰まりながら1点取られ、それでスポンジェンバーグには2ボール1ストライクでアウトコース要求のストレートが真ん中に行ってホームランを打たれたんですよ。
高木 はい。
谷繁 僕はこの山川とスパンジェンバーグへの2球は失投だと思うんですね。
高木 なるほど。
谷繁 この2点はしょうがないと思うんです。
高木 はい。
谷繁 それで問題は3点目、4点目、5点目ですよね。
高木 はい。
谷繁 ここがもったいないと言うか、もっと攻め方を考えれば防げた失点だったんじゃないかなという気がするんですね。
高木 それはリードがワンパターンになってたという事なんですかね?
谷繁 そうですね。火曜日に千賀が投げて勝ったんですけど、それと似たようなリードを甲斐がするんですよ。
高木 あぁ。
谷繁 それで西武打線を考えてのリードかもしれないんですけど、なんかピッチャーの良さを殺してるような配球をするんですね。
高木 じゃあ正統派のリードじゃなくて裏をかこうとするリードなんですかね?
谷繁 し過ぎるところがあるんですよね。
高木 あぁ、し過ぎるんだ。
谷繁 だからここでもうちょっと真っ直ぐいけばいいのにってところでカットボールを投げさせたり、余計なボールをいくんですよね。
高木 なるほどね。
谷繁 それで今日も3回表の先頭の鈴木に対してフォークから入ってるんですよ。前の打席で三振して、そんなに初球から打ってきそうにない雰囲気のところでフォークをいって。
高木 なるほど。
谷繁 まあ、その打席は打ち取ってるんですけど、何でそんなリードすんのかな?っていう事がちょっと多い。
高木 もっとピッチャーの良いところを引き出してくれよって感じですよね?
谷繁 そうですね。もっと良さを出してあげないといけないですね。
高木 特徴を引き出さないとね。
谷繁 そうですね。あとは状況とかを考えて、もうちょっとやれたらいいんじゃないかなという。豊さんが言ったように、何か相手の裏をかいて騙そう騙そうというリードでしたね。
高木 うんうん。
谷繁 まあ、僕もそういう経験があるんですよ。やたらそういうのをしたがる時っていうのが。
高木 なるほど。難しいですけどね。
稲村 今後の課題になりそうですね。
高木 そうですね。
以上です。