202082日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日のvs.東京ヤクルトスワローズ戦でプロ初安打を放ったものの、けん制アウトになってしまった中日ドラゴンズのドラフト5位ルーキーの岡林勇希について元日ハムの岩本勉、元中日の井端弘和、広島で監督をしていた達川光男がフジテレビアナウンサーの杉原千尋と共に語っています。

 

アナ 達川さん、中日の高卒ルーキーの岡林勇希選手がプロ初スタメンで初ヒットでしたが、いかがだったでしょうか?

 

達川 岡林はね、3回に1アウト1塁という場面で2ボールからエンドランのサインが出たんですよ。そこでインサイドのボールをベテランが打つような感じで腕を畳んでライト前に初ヒットを打つわけですが、ここまではルーキーらしからぬいいバッティングをしてるなあと。

 

岩本 はい。

 

達川 足もあるし将来が楽しみだなと。そしてそこで1アウト1-3塁になって、バッター大島という事で相手もゲッツー崩れでも1点が入るという事で、そこで相手先発のヤクルト山中がやっぱりベテランの味を出したんですよね。セットに入って長く持って牽制で刺したんですよね。この技は素晴らしかったんですよね。

 

岩本 はい。

 

達川 それで1塁ランナーの岡林は足から帰ったんですが、これが賛否両論あるんですよ。今は頭から帰るのが当たり前なんですが、世界の盗塁王の福本豊さんは「絶対に足から帰った」と。そうしないと肩を脱臼したりするからと。

 

岩本 なるほど。

 

達川 それでも1000以上の盗塁をマークしてるんですよね。そこで何で足から帰らないんだ、という賛否両論はあると思うんですよ。お前、若いのにというところなんですが。

 

岩本 はい。

 

達川 恐らく、高校時代に取材していないんで分からないんですが、「絶対に頭から帰るなよ」という指導を受けていたんじゃないでしょうかね。

 

岩本 なるほど。これについては井端さんはどうですか?

 

井端 まあ、実際にアウトになってしまったんで。コーチからは「普段から頭から帰れ」と言われたんじゃないでしょうかね。ドラゴンズではそう教えられていましたんで。

 

岩本 はい。

 

井端 まあ、それがスタイルであれば変える必要はないですけど。

 

岩本 ヘッドスライディングで帰塁すると、半歩もしくは1歩多くリードを取れると言われていたりもしますよね。

 

井端 そうですね。今回の岡林選手はスタートを切りかけていたんで、ドラゴンズ的には1-3塁で走ってくるケースが結構多いんで、もしかしたらスチールも出ていたのかもしれないですね。

 

岩本 確かに福本豊さん、僕の学校の大先輩なんですけど、帰塁についてはお話を聞いたことはないんですけど、2塁への盗塁ではヘッドスライディングをしたことがない。やっぱりそこで達川さんが言われたようにリスクが生じる、怪我が付きまとうという事で必ず足から鋭くスライディングをしたという野球観をお持ちの方もおられるんですよね。

 

アナ うーん。

 

岩本 井端さん、これはチームの方針ですからね。

 

井端 そうだと思いますね。

 

達川 だからね、ここで一句!!

 

岩本 はい。

 

達川 『嬉しゅうて やがて悲しき 愉快かな』というところです。

 

岩本 その心は?

 

達川 せっかくヒットを打ったんですが、この牽制アウトで少し痛い目に遭ったなと。

 

岩本 勉強ですね。

 

達川 はい。

 

 

以上です。

達川の深読みかもしれません。
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