2020年10月25日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日に引退セレモニーを行った東京ヤクルトスワローズの五十嵐亮太について元日ハムの岩本勉、元近鉄西武の金村義明、横浜で監督をしていた大矢明彦がフジアナウンサーの杉原千尋と共に語っています。

 

五十嵐の引退スピーチの一部

五十嵐 皆さん今日はありがとうございます。僕の思い出の詰まった神宮球場で、こうして、ここに立てていることを幸せに思い、感謝の気持ちでいっぱいです。ファンの皆さん、これまで温かい声援をありがとうございました。みなさんの声援に背中を押され、勇気をもらい、助けられ、ここまでやってくることができました。ヤクルトを離れて10年が経ち、去年戻ってきたときに、みなさんの温かい声援、生涯忘れません。そして両親、野球をやらせてくれてありがとう。そしてこんな丈夫な体に育ててくれてありがとう。おかげで今もビンビンに元気です。

僕は20年間以上中継ぎとしてやってきました。その間一度も満足することなく、向上心を持ち続けてやってきました。それはヤクルトスワローズの先輩たちの姿を見て学んできたものです。僕なりに考え、受け継ぎ、後輩たちに伝えてきたつもりです。今、ヤクルトスワローズは苦しい戦いが続いています。今一度チーム、そしてファンのみなさんが共に戦い、乗り越えていけると信じています。

最後に僕からお願いがあります。みなさん、お立ちいただいてもよろしいでしょうか。ありがとう。僕の願いに応えてくれるなら、今年一番の拍手を選手、そしてチームに送ってください。皆さん、これからも東京ヤクルトスワローズ、共に戦っていってくれるでしょうか。ヤクルトスワローズを愛していってくれるでしょうか。これからもヤクルトスワローズをよろしくお願いします。23年間、本当にありがとうございました。

(少し読みやすくなるかと思い改行しています)

 

 

五十嵐を語る

通算成績HS奪三振
NPB通算8236539163709202.93
MLB通算835240726.41
日米通算9067041167709923.20

 

アナ ファンの方々、家族、球団、選手、全ての方への感謝に溢れたスピーチでした。岩本さん、いかがでしたか?

 

岩本 そうですね。長くプレーをしていた彼から出てくる言葉は充実に満ちてましたよね。

 

アナ うーん。

 

岩本 常に向上心を持って挑んできたというところが一番印象に残ってます。そして彼らしい笑顔の引退セレモニーだったと思いますね。

 

アナ そうですね。素敵な笑顔に溢れていましたよね。大矢さん、いかがでしたか?

 

大矢 もう「やり尽くした!」というのが、「僕は精一杯やりました!」というのが感じられました。それで五十嵐で一番思い出すのはゲームで投げる時にマウンドに上がってきて、神宮のネットに1球、ボーンっとぶつけるんですよね。ガシャーンと大きな音がするぐらいにね。

 

岩本 ほぉほぉ。バックネットに?

 

大矢 そうそう。それが何回か記憶にあるんでね。もう何か最初はとっぽい野郎だなと思ったんだけどね(笑)

 

岩本 はい(笑)

 

大矢 本当に長くここまで現役で頑張って、最後にああいう言葉が出るまで成長したんだなとというのはスゴく嬉しいですね。

 

岩本 そうですね。1軍で活躍した当初はアイドルに似てると騒がれて、男前野球選手だったんですよね。その選手が1000試合ほどの登板をして、プロ野球関係者にこれだけ感謝の念を述べるというのは充実の一言だと思います。金村さん、五十嵐の引退セレモニーはどんな感想をお持ちですか?

 

金村 こんな爽やかなスピーチを引退試合で見たのは久しぶりというか、初めて聞きましたよね。

 

岩本 はい。

 

金村 本当に爽やかでした。ロケットボーイズで石井弘寿とのコンビで剛速球っていうのは昨日のように覚えてますけど、またヤクルト球団というのは本当に温かいなと思いますよね。

 

岩本 はい。

 

金村 一度アメリカに行って、そしてソフトバンクに行って、もうダメかなというところでまたヤクルトが獲得して。そしてこういう引退セレモニーを盛大にしてね。本当に球団も温かいなと思います。

 

アナ 本当に23年間お疲れ様でした。

 

 

以上です。

素晴らしいスピーチでした。
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