2021年3月28日にTBSで放送された『S☆1』でこの日のvs.東京ヤクルトスワローズ戦で見えた阪神タイガースの佐藤輝明の打撃面の課題について新井貴浩が語っています。

 

開幕3戦目の佐藤の打撃内容
1打席目 サードファウルフライ
2打席目 空振り三振
3打席目 サードファウルフライ
4打席目 空振り三振

 

新井さんは2打席目まではアウトになっているものの佐藤の打席についてフルスイングができているということで「文句なしじゃあ!」という評価をします。しかし3打席目と4打席目を見て「もったいないのぉ・・・」という評価に。

 

佐藤の打席でもったいないと感じたポイント

新井 1打席目に奥川投手のインサイドのストレートに詰まらされてサードファウルフライでしたね。その打席で残像が残っているんです。それで3打席目と4打席目で「詰まりたくない」「またインサイド」が来るんじゃないかという状態で打席に入っているように見えました。

 

―具体的にどうなっていたか

新井 彼は構えて打ちにいく時にしっかりとピッチャー方向に踏み込んでいけてるんです。通常はこうなんです。

 

 

新井 それが3打席目になってくると踏み込む時につま先がピッチャー方向に向いてしまっているんですね。

 

 

新井 つまりお尻が後ろ側にいってるんですよね。

 

 

新井 これが俗に言う『開いている(開きかけている)』という状態です。

 

 

 

新井 本来だと踏み込んだ時はこうなるんです。

 

 

新井 この状態からスイングしにいくんで、左バッターだと右の股関節が壁になって見送れるんですよね。だけど1打席目に詰まらされたんで、3打席目になると「詰まりたくない」「また最後にインサイドに来るんじゃないか」というのが無意識のうちに頭に入ってて、胸のマークが見えるのが早くなるんです。

 

 

新井 だから変化球を打ちに行くとボールを見極められずにバットが止まらないんですね。

 

―新井さんから佐藤輝明へアドバイス

新井 前の打席の悪い残像を持ったまま次の打席に臨まないようにした方がいいですね。これは難しいことなんですけどね。私も現役時代は悪い残像ばっかり次の打席に持ち込んでましたから。その辺りは経験で打席数をこなしていけば自然と身に付いていくものだと思います。

 

―佐藤を囲む周りの人たちへ

新井 期待値は高くなるんですけど、でもハードルを上げたらダメです。まだルーキーですからね。そして開幕3試合目ですから。

 

 

以上です。

次の打席に悪い残像を持ち込まない。
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