2023年4月21日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2023』でこの日のvs.福岡ソフトバンクホークス戦で3戦3勝となる圧巻のピッチングを見せた千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希について元横浜の高木豊、元ソフトバンクの松中信彦、元阪神ダイエーの池田親興がフリーアナウンサーの山田幸美と共に語っています。
佐々木のヒーローインタビューの一部
佐々木 開幕カードで(ソフトバンクに)3連敗して、悔しい中で今日は勝ってやろうと思ってマウンドに上がりました。苦しい形になってしまったんですけど、3点が入ってそこからまた更に気持ちを入れて、しっかりと投げれたかなと思います。
(※この日は佐藤都志也もお立ち台で佐々木に「守備を頑張りましょうと言われた」とコメントしています)
佐々木を語る
4/06 6回 被安打1 奪三振11 四球0 失点0
4/14 7回 被安打1 奪三振11 四球2 失点0
4/21 7回 被安打3 奪三振8 四球1 失点0
今季20回 被安打5 奪三振30 四球0 失点0
アナ バッテリー2人のヒーローインタビューとなりました。松中さん、佐々木投手は素晴らしかったですね。
松中 良かったですねぇ。真っ直ぐの力があったし、フォークも素晴らしかった。ホークス打線も真っ直ぐを狙ったと思うんですけど、低めの変化球を見極めていたバッターがスゴく多いんですよね。
高木 うんうん。
松中 その中で裏をかいて、高めから落ちるフォークを投げてストライクを取っていく。これを意図して投げられるんだったら、もう手が付けられない。
高木 まあ、佐藤都志也が佐々木に「守備頑張りましょう」って言われたってね。だから佐々木朗希が佐藤の能力を考えて庇ってあげたようなピッチングにも見えましたよね。
松中 そうです。本当はワンバウンドになるフォークを投げたいんですけど、ピンチになるんであればストライクで勝負しようという意図があったかもしれないですね。
高木 今日の佐々木朗希は100%ではなかったと。
松中 そうですね。ちょっと遠慮してたと思うんですよね。だからと言って、この投球術を1年間使えるかというと、相手も研究してくるだろうし、やっぱりしっかりストライクからボールになる、ワンバウンドするフォークを使っていかないと、1年間はなかなか難しいんじゃないかなと思いますね。
高木 キャッチャーのストップ能力というのがスゴく大事なピッチャーですよね。
松中 昨年は松川選手と組んで止めていたんで、気持ち良く投げれると思うんですよ。私はピッチャーじゃないんですけど、やっぱりパスボールがあるとフォークが投げにくいというのがあると思うんですよね。
高木 なるほどね。でもこのピッチングは佐々木朗希の器用さが光りましたよね。
松中 スゴいですね。
アナ そしてそのその中で佐々木朗希投手のバックを守る外野の守備位置にも注目点があるんですよね。
松中 はい。佐々木投手の速い真っ直ぐだと左バッターはライト方向には飛んでいかないと。そういう自信があるので、(左バッターの場合に)外野守備走塁コーチもライトをかなりセンター寄りに守らせてるんですよね(笑) 中村晃選手は右中間の長打コースの当たりを打ってるんですけど、ライトが普通にキャッチしてるんですよ。
高木 この試合を松中さんと一緒に見てて「あぁ、抜けた」って思ってたらライトがいましたからね(笑)
松中 柳田選手の右中間の当たりもほぼセンターが捕るような当たりをライトが捕ってましたからね。それだけ引っ張ってる打球が少ないということですよね。
高木 あとは真っ直ぐへの自信ですよね。素晴らしい投球でしたね。
以上です。
捕手の能力を考慮したピッチング。