2018年6月3日にTBSで放送された「S-1」で野村克也がこの日の楽天vs.ヤクルト戦をぼやき解説しています。この試合前の両チームの成績はパ・リーグ6位の楽天、セ・リーグ6位のヤクルトと最下位対決となっています。
試合前に両チームについて
野村 どちらもクビになったチーム。フフフ(笑)
試合が始まり1回表先頭の山田哲人が楽天美馬からいきなりヒット
野村 (美馬は)そりゃ打たれるわな。落ち着きがないじゃん。ゆったりと動かないじゃん。バタバタ動く。人間は考える時は体が動かないでしょ。(動いているということは)頭を全然使っていないということ。
1回表、良くない攻撃をしたヤクルトに対して
野村 なんだこのヤクルトの攻撃。引っ掛けてダブルプレーは相手バッテリーの思うつぼだわね。
ヤクルト宮本コーチが気になるノムさんはヤクルト監督時代に宮本に対して『一流の脇役になれ』と言葉を掛け続けていた
野村 『一流の脇役になれ』って名言だと思わない?全然取り上げてもらえないけど。俺が言うと名言にならないんだよ。これ長嶋茂雄が言ってみ、大変な名言になるよ。
愛弟子・宮本について
野村 将来の監督として大いに期待している。目の付け所が非常に的を射ているから唯一、宮本が俺の中で期待できる。
3回楽天の攻撃でホームタッチアウトの場面でヤク中村悠平のタッチが気になる
野村 今のタッチプレーはダメです。大きなランナー(ペゲーロ)が帰ってくるのに片手でタッチはないだろぉ。ポーンと跳ねられたらどうするの。ボールが飛び出ちゃうよ。両手でタッチするべきですよ。しかも、ホームだよ。1点入るんだよ。ボールを離さない。死んでも離さないというようなタッチプレーだから。喝!
4回表、ヤクルトのチャンスで雄平が2点タイムリーを打つ
野村 良いバッティングしてるね、雄平。無駄な力が入っていない。楽に打っている。腹八分目のバッティングするやん。
8回表同点の場面で打者バレンティンでランナー坂口が盗塁
野村 バッテリー(松井裕樹と嶋)が全くノーマークだからな。バッターがバレンティンだから全神経がバッターにいってるわね。宮本はよく見ているよね。「行け」って。
この盗塁を生かしヤクルトが決勝点を取り接戦を制する
試合後にノムさんが宮本コーチに電話することに・・・
宮本 もしもし、宮本です。
野村 おう。野村です。
宮本 ご無沙汰しております。
野村 今日の試合は良かったな?
宮本 良かったです。ヒヤヒヤしましたけど。
野村 ペナントレースは最下位なのになんで交流戦5連勝してるんだよ。
宮本 いやぁ、野球はピッチャーだなと思うぐらいにピッチャーが頑張ってくれていますね。最少失点で打線は本調子じゃないんですけど、少ないチャンスでなんとかという形できています。
野村 8回表の坂口が盗塁したわな。
宮本 はい。
野村 あれは勝手にやってんのか?サインか?
宮本 えー・・・あんまり詳しくは話せないですけど、カウントが1ボール2ストライクになったので、楽天の松井裕樹というのはチェンジアップがありますので、坂口には「行ける時には自分のタイミングで走れ」と。
野村 うん。
宮本 小川監督と相談してサインを出しました。やっぱり試合中、現場は考える時間がなくて、ちょっと日々勉強です。ちゃんと野村ノートを見直しながらやっております。
野村 ありがとう。ヤクルトの試合を見るのが楽しみだよ。
宮本 はい。頑張ります。
野村 早く監督になって名監督を目指してがんばって。
宮本 はい。そうなれるように日々勉強します。
野村 なれるよ。
宮本 いやいやいや、まだまだです。
野村 またいい野球を期待しているからね。
宮本 頑張ります。ありがとうございます。
野村 はい。どうも忙しいところをありがとう。
以上です。
ノムさん的には宮本が気になってしかたないようです。数年後に監督になっているんでしょうけど、まだまだ勉強ですね。