2018年4月15日にNHKで放送された「サンデースポーツ2020」で開幕から3戦3勝の横浜DeNAベイスターズの2年目京山将弥投手について元広島ヤクルトの小早川毅彦がNHKアナウンサーの大越健介と同じくNHKアナウンサーの副島萌生(以下アナ)と共に分析しております。途中から横浜のリリーフ陣の話になります。
大越 DeNA強いですね。
小早川 そうですね。1勝5敗で出遅れた時には心配したんですけど、この8連勝で一気に首位に立ちましたね。
大越 その象徴的な存在が京山投手19歳ですね。
【京山の投球の映像を見ながら分析していきます】
小早川 京山投手の特徴は投げっぷりがいいんですね。
大越 確かに。
小早川 ストレートは140キロ台中盤なんですけど、バッターは150キロ以上に感じるんじゃないですかね。
大越 球がグッと伸びてくる感じですよね。
小早川 それで腕の振りのいいストレートと同じ腕の振りでチェンジアップですね。
大越 これは打てないわ。
小早川 バッターは本当にこのチェンジアップを真っ直ぐだと思って振りにいきますから、これは打てないですね。
大越 守りの雰囲気も良くなりますよね。
小早川 本当にそうですよね。リズムもいいですから。
大越 実はラミレス監督も先発投手の中でもトップ3といっても過言ではないと話していたそうです。
アナ そんな京山将弥投手のプロフィールを改めて紹介します。滋賀県の近江高校出身でドラフト4位で入団したプロ2年目の19歳。大好物は中華料理店を営んでいるお父さんの作るチャーハン。
小早川 私も食べたいですね。
大越 そうですね(笑)
【ここから横浜リリーフ陣の話題】
それで、若手の台頭でまさに17年ぶりの8連勝。その内訳は。
アナ その内訳を見ると今のDeNAの強さが見えてくるんです。今日(4/15)の試合を除く7試合が3点差以内の勝利で接戦を制しているのです。
【8連勝の内訳がモニターに表示される】
4/7 vs広島 4-2、4/8 vs広島 5-3
4/10 vs巨人 4-3、4/11 vs巨人 6-4、4/12 vs巨人 6-4
4/13 vs中日 6-5、4/14 vs中日 2-0、4/15 vs中日 6-1
大越 この接戦を勝ち切る要因というのは何だと思いますか?
小早川 筒香などの打撃陣の復調もあるんですけど、私はリリーフの安定が1番だと思います。
アナ では、DeNAの主なリリーフ陣を見ていきましょう。
【主なリリーフ陣がモニターに映される】
エスコバー、三上、砂田、パットン、山崎 (井納は後ほど言及される)
アナ すでに7セーブをあげている山崎投手など充実していますよね。ここにラミレス監督はもう1人加えました。それが井納投手です。井納投手はすでに5ホールドをあげています。
大越 山崎投手に代わってクローザーを務めた試合もあるんですよね。
小早川 そうですね。井納投手が1枚加わることによってバリエーションが4通りも5通りも増えたんですよね。それで上手くリリーフ陣が回転し始めた。
大越 うーん。
小早川 このように山崎投手が3連投で、もう4連投ができない時にはこの井納が代わりにクローザーをできる。
大越 これだけリリーフ陣が安定している例って今までありました?
小早川 私は2017年のタイガースが。
大越 阪神タイガース。
小早川 はい。そういう形だったかなと思います。リリーフ陣が非常に強力でしたからね。
大越 そこを真似たということはありますか?
小早川 DeNAは2017年にタイガースにかなりやられたんですよ。
大越 あーなるほど。
小早川 それで、恐らくラミレス監督は自分たちのチームもこうしたいというのがあったんじゃないですかね。
大越 やはりこれだけリリーフ陣が安定していると先発投手が安定した気持ちで投げられますよね。
小早川 そうですよね。今日なんかだと京山とか、巨人戦だと東投手とか。若い投手が最初から飛ばしていけますよね。
大越 こういうふうに上手く回転していくと攻撃にもリズムが生まれて、なかなかこの強さというのは崩れそうにありませんね。
小早川 今のところはそういう勢いですね。
以上です。
横浜の好調はリリーフ陣が支えていますね。でも、これだけ接戦が続くと後ろの疲労が厳しくなってきますよ。そこからが勝負です。