2018年7月31日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のミルウォーキーブルワーズ戦に先発し6敗目を喫したロサンゼルスドジャースの前田健太のピッチングをメジャーで活躍した小宮山悟がフリーアナウンサーの平原沖恵と共に語っています。
【この日の前田の投球内容】
4回2/3、102球、被安打7、奪三振4、与四死球3、失点4
7勝6敗 防御率3.48 (7/31の試合終了時点)
【前田の試合後のコメント】
前田 (監督が今日はキレがなかったとコメントしたことについて)自分自身もそう思うし、ボールにキレがなかったと思う。2アウトからフォアボールを出して、その後に3点取られているので、あの辺はもったいなかったなと思いますし、悪い点の取られ方だったと思う。単純に投げるボールが悪かっただけだと思うので、次回に向けてしっかり修正できるところはやっていきたいと思います。
アナ 前田投手、ホームランを打たれると勝てないというジンクスを破れずに6敗目を喫しました。小宮山さん。
小宮山 はい。まあ、珍しく初回からバタバタしながらのピッチングになったんですけども、制球に苦しんでいる中で初回は34球費やしましたが1点で凌いでいたので、これで何とかいけるんじゃないかと思っていた3回に2アウトからフォアボールでガタガタっといきましたね。
アナ はい。
小宮山 本人も口にしていましたけど、いつもだと変化球でストライクを取れるという感覚で投げていたと思うんですけど、今日はままならない。ましてや、チェンジアップでベースの上に投げてバッターが手を出していたにも関わらず思うようにならなかったので、今日は2アウトを取った後だけにもったいなかったですよね。
アナ うーん。
小宮山 3回に2アウトからフォアボールでその後にホームランを浴びた球なんかは、勝負所でコントロールミスで甘い球で中に入るという。まあ、ガッカリです。
アナ では、前田投手の今シーズンの決め球となっているチェンジアップなんですが、今日は11球投げまして、空振りが僅か1つ。前回の登板ではチェンジアップでの空振りが11でしたので、今日は極端に少ないですね。
小宮山 そうですね。全体的にボールが高かったんですけど、イメージしているような感じの変化するボールを投げられなかったと思うんですね。
アナ はい。
小宮山 それで言うと、ボールそのものが本来のチェンジアップではないので、仕方がないですね。まあ、空振りが取れないのはキツイですね。
アナ 何が悪かったということなんですが、ここでチェンジアップのデータを見ていきましょう。ピッチャーズプレートからボールをリリースポイントまでの距離、所謂エクスエンションを前回と比較しました。前回の平均は183センチ。一方、今回の平均は170センチです。前回と比べると自分寄りでボールをリリースしていたということになりますよね。
小宮山 もちろん、ブルワーズ打線は強力なので、コントロールしなきゃいけないと考えてリリースポイントが自分寄りなっていたというのがあるんですけど、本人が前回と同じ感覚で投げていたと考えていたとしたら、これだけのズレがあるわけですよ。
アナ はい。
小宮山 これだけのズレがどこから来ているんだという話で言うと、どう考えても同じような感覚で投げているにも関わらずこれだけのズレが起こってしまっているのは疲労以外の何物でもないと思います。
アナ 疲労・・・。
小宮山 要は前に体重を移動して、前でボールをリリースしようとする感覚がいつもと同じなのに全然違っているということは、どこか体が思うようになっていないということですから。そう考えると疲労以外に考えられないので。
アナ はい。
小宮山 それで、疲労が原因だと本人が理解していれば、次の登板までの対策が練れるわけですよ。
アナ はい。
小宮山 そこの部分が1番重要。
以上です。
この時期は疲労が出てくる頃かもしれませんね。エクステンションが極端に短くなっているのがかなり気になります。