2018年8月17日と8月26日に日本テレビで放送された「Going! Sports&News」で夏の甲子園で準優勝した金足農業高校のエースピッチャー吉田輝星選手について江川卓がどのように評価しているのかを番組MCのくりぃむしちゅーの上田晋也と共に語っています。
8月19日バージョン(準決勝前日)
上田 江川さん、今大会の1番の注目投手と言えば金足農業の吉田投手ですけども、江川さんはどのようにご覧になっていますか?
江川 珍しくと言うんですかね。
上田 はい。
江川 低めが高校生のバッターだとボールだと判断するのが浮いていって、打者が見逃してストライクが取れるという。みんな一瞬、低く感じるんでしょうね。それで見逃しちゃうとストライクになるという。
上田 うん。
上田 このボールを持っているので、高めが速いピッチャーはたくさんいるんですけど、低めから伸びてくるのは珍しいんですよね。
上田 なるほど。吉田投手のボールって確かにスピードガン表示よりも速く見えますよね。
江川 そう思いますね。
8月26日バージョン
金足農業のキャッチャー菊池亮太選手が甲子園での吉田投手の最高の1球を3回戦の横浜高校戦の9回表2アウトで最後のバッター角田康生選手の場面で7球目の高めの真っ直ぐ空振り三振させた球を挙げました。その空振りさせた高めの真っ直ぐについて江川が語ります。
上田 今回の第100回記念大会を大いに盛り上げてくれた金足農業の吉田投手ですけど、菊池捕手が最高の1球に挙げていましたけど、どうご覧になりますか?
江川 あの場面は9回で最後の球をキャッチャーが低めに投げるように要求しているんですけど、少しボールが高めに浮いているんですね。
上田 はい。
江川 毎日受けているキャッチャーなので、球の伸び方が分かるわけですよね。その伸びを考えても、多分ボール2個ぐらい上に伸びてきている。
上田 うーん。
江川 だから、自分の予想よりもボールが浮いてきているんで、スゴくこの1球が印象に残っているんだと思いますね。
上田 なるほど。
江川 回転がいいんであれだけ浮いてくるんですけど。
上田 冷静に見ればバッターからしたらあれはボール球になるわけじゃないですか。でも、やっぱり手が出ちゃうもんなんですか?
江川 あれはスイングした瞬間はど真ん中に見えるボールなんですよ。
上田 ほー。
江川 それがスイングした瞬間にグーっと浮いてくるんですね。だから、打ち取った時はすごく高く感じるんですけど、実際にはバッターは真ん中に感じるんです。それぐらい伸びがいいということですね。
上田 なるほど。でも、球速がないとそんなに手が出る球にはならないですよね。
江川 ならないですねぇ。
上田 うーん。
吉田輝星投手のプロフィール
身長176cm 体重81kg
秋田大会、甲子園の全11試合で先発で1517球を投げる
以上です。
高校3年生で藤川球児のようなスピンボールを身に付けているんですから凄いピッチャーですよ。