2018年9月8日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のシカゴホワイトソックス戦でDHで出場し1年目の日本人史上トップとなる19号ホームランを打ったアナハイムエンゼルスの大谷翔平の打撃について石井一久とフリーアナウンサーの上田まりえと共に解説しています。
【この日の大谷の打撃内容】
1打席目 サードゴロ
2打席目 センターホームラン
3打席目 四球
4打席目 空振り三振
5打席目 見逃し三振
シーズン打率.287 (9/8の試合終了時点)
【大谷の試合後のコメント】
大谷 (左投手から2本目の本塁打については)もちろん慣れの部分だったり、打席数を重ねるたびに見え方が良くなったというのが一番大きいと思います。(3試合連続HRについては)ホームランをいっぱい打てるような確率の高くない打ち方だと自分では思っているので、ホームランを打つというバッティングに変えようとも思っていないですし、このままでしっかりと二塁打を基準にしたバッティングができればいいんじゃないかなと思います。
アナ 大谷選手、3試合連続のホームランを放ちました。石井さん、今日のバッティングはどのようにご覧になりましたか?
石井 まず2ボール0ストライクにしたことで自分の思うようなバッティングができたと思うんですよね。
アナ はい。
石井 ここで恐らくストレートが来るだろうと想定して打ったんですけど、ただ、コース的には厳しいコースなんですよね。ここを大谷選手の技術的な部分で言うと、右手を1塁ベース方向に引いて、インコースのボールをバットの芯の近くでコンタクトするんですよね。
アナ うん。
石井 その右手のバットコントロール、そして左手ですよね。
アナ はい。
石井 右手でバットの芯の近くでコンタクトしたところで、左手で押し込むパワーというのはさすがですね。相当レベルの高いバッティングをしたと思いますね。
アナ 凄いですね。一つの動作で右手と左手で違うことしたんですね。
石井 はい。右手がコントロール、左手がパワーという感じですね。
アナ さすがですね。さあ、苦手とする左ピッチャーから打ったということも大きいと思いますが、これで左ピッチャーからは2本目です。徐々に攻略していると見ていいんでしょうか?
石井 そう思います。また技術が上がってきたんじゃないかと思いますし、ただ、自分のカウントじゃないときにどういうバッティングができるかということが課題になってくると思いますね。
アナ また、大谷選手はこれで19本目のホームランを放ちまして、メジャー1年目の日本人選手でシーズン最多ホームラン数を更新しました。
日本人選手 1年目 本塁打記録
2018年 | 大谷翔平 | 19本 | 251打数 |
2006年 | 城島健司 | 18本 | 506打数 |
2003年 | 松井秀喜 | 16本 | 623打数 |
2005年 | 井口資仁 | 15本 | 511打数 |
石井 二塁打の延長がホームランだと言っている大谷選手なのに、この本塁打数というのは凄いですね。
アナ 打数を比較するとその凄さが分かるんですが、日本選手の記録を超えた大谷選手。更にこちらをご覧ください。
代表的なスラッガーの1年目との比較
大谷翔平 | 251打数 | 19本塁打 | 50打点 | 打率.287 |
スタントン | 359打数 | 22本塁打 | 59打点 | 打率.259 |
ハーパー | 533打数 | 22本塁打 | 59打点 | 打率.270 |
アナ メジャーを代表するスラッガーと比べてみました。スタントン選手とハーパー選手と比べているんですが。
石井 まあ、日本のピッチャーよりもメジャーのピッチャーの方がボールの変化が大きいので、対応不十分な中でのこの成績は凄いですし、その中でも打数ですよね。
アナ はい。
石井 大谷選手に500打数を立たせていたら単純計算で40本ぐらい打っていますもんね。
アナ 本塁打が40で、打点が100になるんですよね。
石井 そうですよね。
アナ 素晴らしいですね。
石井 ここまで対応しきれていない中での成績なので凄いと思います。
以上です。
松井秀喜、城島健司、井口資仁との比較からスタントンとハーパーとの比較に移りました。