2018年9月24日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」でこの日の阪神タイガースVS.読売ジャイアンツの戦いで両チームがバント失敗で情けない試合をしました。そのバントについて元横浜の高木豊、中日で監督をしていた谷繁元信、元横浜の野村弘樹がフリーアナウンサーの山田透と共に語っています。
この日の試合のバント失敗
1回表ノーアウト1塁で立岡が送りバント失敗
9回裏ノーアウト1塁で糸原森越が送りバント失敗
10回表1アウト1塁で小林が送りバント失敗
アナ 結局、この試合12回を戦って、0-0の引き分けに終わった一戦。ジャイアンツはこれで5つ目の引き分けとなりました。残りあと6試合。今日のジャイアンツは1-3塁のチャンスが二度、タイガースは2塁を奪うことすらできませんでした。豊さん、この試合の問題はバントですよ。
高木 結局、バントで送れば何とかチャンスは広がるという。バントのケースというのは、バッテリーはピンチ、そしてバッターは有利に働いているわけですよね。
アナ はい。
高木 それをボールばっかりバントをやるもんですから。やっぱりボールを見逃していれば、カウントによってはバスターエンドランとか盗塁とか強行策とかね。
アナ えぇ。
高木 でもね、こういう場面というのはボール球を見逃すことによって、やりやすいボールが来るようになるんですよね。
アナ あー。
高木 だから、わざわざ難しいボールに手を出して、バントをやっているから出来なくなる。何かバントのサインを出されたらピンチみたいな感じになってますよね。
アナ そうですよね。こんなはずじゃないだろうと見ていましたが。
高木 谷繁さんと野村弘樹さんはベイスターズの黄金時代でバッテリーを組んでいたから、そこらへんの心境を聞きたいんですけども。野村さん、ボールが先行するとやっぱり置きにいくよね?
野村 最悪やらせてしまえと思いますよね。
高木 うん。
野村 その前にボール球をこれだけポンポンとファウルにしてくれているわけですから。
高木 そうしたら有利に働くよね。谷繁さんもそうでしょ?
谷繁 そうですよね。
高木 「お前ボールばっかりで何やってんだ バントやらせろ」って言うでしょ?
谷繁 あとはやらせないようにバッテリーがするとかですね。
高木 でも、ボールが先行したら、ボールを見逃されるのはスゴく嫌でしょ?
谷繁 もちろんです。豊さんが言ったように相手の動きが変わる可能性もあるじゃないですか。
高木 あるよね。
谷繁 バスターエンドランとかに切り替えられるとか。そういうのにも警戒しなきゃいけないんで、楽は楽ですよね。
高木 だから、ボールが先行することによってシフトも甘くなるよね。
谷繁 そうですね。
高木 やっぱり思いきって引けなくなるから。
谷繁 うん。
高木 そのへんを特に若手の人はもう少し楽に考えた方がいい。ボール球をやらなかったら、もう少しやりやすいボールが来るんだよということ。それを考えると全然違いますよね。
野村 今日は両チームにそれが出てましたね。
高木 うん。
以上です。
バント失敗連発は最悪なんですけど、今日失敗したのは立岡28歳、小林29歳、糸原25歳、森越30歳で全員若手ではないんです。