2018年10月11日に読売テレビで放送された「かんさい情報ネットten」で赤星憲広が阪神タイガースの金本知憲監督の辞任について読売テレビアナウンサーの中谷しのぶとコメンテーターの朴一と共に語っています。

 

アナ 赤星さん、率直に辞任を聞かれてどう思われましたか?

 

赤星 残念でならないですし、正直昨日(10/10)の最後のファンへの挨拶を聞いている時に僕は『あ、金本さん辞めるかな』というふうに聞こえてしまったんですよね。

 

アナ それはどういうところからですか?

 

赤星 「選手たちは頑張ってくれます」というようなことをスピーチで話していて『僕は辞めるけど選手たちに期待していてください』という風に僕には聞こえてしまったんですよ。

 

アナ うーん。

 

赤星 だから、もしかしたら、決断されているのかなという気がしていたんですね。それで金本監督の今日のコメントを聞いたら最下位が決まったときぐらいから辞めるということを決めていたようなので、やっぱりその辺が最終戦の挨拶に見えていたのかなという気がしましたけどね。

 

アナ 赤星さんは昨日の金本監督の挨拶を聞いてもしかしたらというお話ですけども、それまでに聞かれていたということはないんですか?

 

赤星 ないですね。(即答)

 

アナ あー。

 

赤星 僕もシーズン中に金本監督と試合の前とかにお話する機会もありましたけど、やっぱり昨年までに比べると気持ち的にも相当疲れているのかなという感じがありましたし、その中で結果がやっぱり最下位ということになってしまったので。

 

アナ はい。

 

赤星 やっぱりプロ野球の世界は結果が全てだという風に僕も思っていますし。

 

アナ うん。

 

赤星 こういう言い方するのはどうかと思いますけど、3位の巨人・高橋由伸監督が辞任を先に決断したというのも、『3位の高橋監督は辞めるのに何で最下位の金本監督は辞めないんだ』とファンの方たちもスゴく思っていた部分もあったと思いますから。

 

アナ うーん。

 

赤星 この間、神宮球場で試合があったときに神宮では試合が終わった後にファンの前を通らないといけないんですけど、相当厳しい言葉をファンの方から掛けられていたというのもあったみたいなので、ファンの方たちの声というのは金本監督の耳にはスゴく届いていたと思うんですね。その中でも来年選手たちと頑張りたいという気持ちも間違いなくあったと思いますから、スゴく葛藤があった中だったと思うんですけど、やっぱり最下位になったということで監督が責任を取るという決断に至ったのかなと思いますけどね。

 

アナ 朴さんはカープファンですけど、この辞任はどう見ていますか?

 

朴 今回の決断は残念ですね。赤星さんに一つ聞きたいんですけど。(※朴とはこの番組でコメンテーターをしている人)

 

 

赤星 はい。

 

朴 よく阪神ファンから聞くんですけど、金本さんの采配ですよね。例えば巨人戦でメルセデスに対して右バッターを並べましたよね。(※本当は菅野のときにどうこうと言っていてますが恐らく勘違いだと思うのでメルセデスということで書き起こしています)

 

赤星 はい。

 

朴 あの辺の戦略はどうだったんですか?

 

赤星 そうですよね。僕も解説者として見ていて今年に限って言うと『あれ?』っていうのがもちろんあったんですね。

 

アナ へぇ。

 

赤星 でも、それは外部から見ている人間がどうのこうのと言うよりも、内部ではしっかりとミーティングもしているでしょうし、スタッフとかスコアラーとかが話し合いをして決めているとは思いますから。まあ、僕らみたいな外部からは言うことではないと思いますけど、確かに去年よりはちょっと今年は色々と『ん?どうなのかな?』というのは増えたのかなという気がしましたよね。実際のところ。

 

アナ その選手に対してなんですけど、まだ辞任を伝えていないということなんですが、選手の皆さんもきっと衝撃は大きいでしょうね。

 

赤星 まあ、驚いていると思いますし、ただ僕は金本監督がこの3年間やってきた功績というのは、もちろん采配という面では監督経験のない方がやってきて3年やって変わってくるんじゃないかというのもあると思うんですけど、監督の采配としては何とかできなかったという部分はあると思うんですが、これだけ若い選手たちにチャンスを与えたことというのは過去になかったことなんですよ。

 

アナ うーん。

 

赤星 先ほどファンの方のコメントの中に「ダメだったらすぐに2軍に落とす それがアカンねん」というのがありましたけど、これだけやっぱり若い選手に、色んな選手にチャンスを与えて試合で使って1軍を経験させたというのは僕は絶対に来年以降に生きると思うんですね。でも、その中で何で2軍に落としたのかというのを考えたときに、やっぱり1年は活躍できるんですけど、2年続けて活躍できた選手が若い選手で一人もいないんですよ。

 

アナ はい。

 

赤星 僕もそうでしたけど現役時代は3年続けて結果を残して一人前だとよく言われていたんですね。

 

アナ はい。

 

赤星 その中で2年続けてということができないというのが若い選手たちにも課題として今後やってもらわないといけないですし。

 

 

アナ でもね、赤星さん、チームを変えるには本来であれば10年ぐらいかけてやることを5年以内と言っていて、金本監督はまだ3年じゃないですか。そこの可能性についてはどうなんですかね?

 

赤星 そうですよね。やっぱり本当はあと1年2年やって頂いて、これだけ若い選手たちにチャンスを与えてきましたから、3年間チャンスを与えてきた選手たちが一人前になって結果を出すところまで金本監督に、というのは正直僕も見たかったですよね。

 

アナ うん。

 

赤星 カープでも3連覇はしていますけど、長く時間がかかっているわけじゃないですか。相当時間をかけて若い選手たちを育ててきて、やっと今華を咲かせて3連覇という結果を残せているんですよね。

 

アナ うん。

 

赤星 若い選手たちでチームとして結果を出すには絶対に時間が必要になってきますから、この3年で結果を出せというのは正直なかなか大変だったと思うんですけど。

 

アナ 赤星さん、今後の体制についてはどうでしょうか?

 

赤星 正直、来年も金本監督が続けたとしても、今年はある意味最下位じゃないですか。

 

アナ はい。

 

赤星 目指すべきところはもう上しかないわけですから、スゴくもう1回思い切ったことができるシーズンだと思っていたんですね。

 

アナ ということは、続けてほしかった?

 

赤星 もちろん監督を続けてほしかったというのはありますし、もう監督を辞められるということなので、次をやられる監督の方というのは思い切ってやれると思いますし、尚且つ若手の選手たちというのは1軍でチャンスを貰って1軍で経験できたことは絶対に来年以降に生きてくると思うんですね。そういう意味では来年以降に監督が誰になるかは分かりませんけど、スゴくやりやすいと思いますね。

 

朴 赤星さん、最後に質問なんですが。

 

赤星 はい。

 

朴 来年、矢野監督になったらあなたは守備走塁コーチになるんですかね?

 

赤星 えっ、僕ですか?

 

朴 はい。

 

赤星 ハハハ(笑) 答えづらいことを最後に聞かないでください(笑)

 

 

以上です。

最下位というのと高橋由伸監督が辞めたことがキツイ状況に追い込みましたね。

おすすめの記事