2018年10月31日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」で日本シリーズ2018、広島カープvs.福岡ソフトバンクホークスで4戦、中26日での先発登板となった広島・野村祐輔の立ち上がりについて元横浜の高木豊、元ロッテの里崎智也、元横浜の野村弘樹がタレントの稲村亜美と共に語っています。

 

稲村 広島の野村投手の立ち上がりはどうでしたか?

 

野村 立ち上がりは非常に良かったと思うんですよね。中26日でナーバスになっていると思うんですけど、彼のピッチングスタイルであるベース板を広く使えた立ち上がりでしたよね。思ったより落ち着いていましたよね。

 

高木 そうですね。ボールが浮かなかったというか、特徴である低めにボールを集めていましたね。だからスゴく落ち着いているように見えましたね。

 

野村 はい。里崎さん、キャッチャーから見て今日の野村の立ち上がりはどうでしたか?

 

里崎 アウトコース、インコース、変化球ツーシーム共にあまりコントロールミスがなかったですよね。カットボールなんかでも非常に曲がり遅いのでいい具合の球持ちで投げている立ち上がりに見えましたよね。2回にデスパイネに対しても厳しい所に投げていましたね。

 

野村 うん。デスパイネにはインコースにいいツーシームを投げた後の外へのカット系の変化球で見逃し三振したからね。

 

里崎 そうですね。デスパイネは完全に足を開いてインコースを狙ってきていましたけど、そこを會澤のリードも逆を突いていたので、序盤はバッテリーが上手く機能していましたよね。

 

野村 なるほど。立ち上がりを見るとソフトバンク先発の東浜よりも上々だったのかなという印象でしたね。

 

稲村 そして3回にソフトバンクの上林選手のホームランで先制しました。

 

野村 完璧でしたね。ここは全球見ていくんですけど。

 

 

【状況】

3回裏 0対0 2アウト1塁でバッター上林

1球目 アウトコースに抜け気味の真っ直ぐ ボール

2球目 アウトコースに高目の変化球 ストライク

3球目 アウトコースに変化球 ボール

4球目 真ん中に変化球を投げて上林がHR

 

 

高木 この場面で弘樹に聞きたいんだけど、野村はこの試合で初めてセットポジションに入ったんだよね。

 

野村 はい。

 

 

高木 それってやっぱり心理的に何か影響がある?

 

野村 あると思います。やはりランナーが1塁にいることで、少しクイックを入れなきゃならない。それで上林は長打もある。そしてカウントも不利もになった。明らかにボールが散らばり始めたので、そこは要注意な状態だったと思いますね。

 

高木 だから初めてセットに入って、やっぱり1-2塁間を抜かれたくないとか。

 

野村 色んなことを考えたと思います。その影響もあると思いますね。ただ上林は完璧に打ちました。一番好きなコースでした。

 

高木 そうですね。

 

野村 里崎さんはどう見ますか?

 

里崎 まあ、カウントに困ってストライクを取りたい状態になって、でもインコースを狙うのはリスクが高いから、一番カウントが取れる外からのスライダーを選択したと思うんですよね。

 

野村 うん。

 

里崎 それが真ん中に入って、上林が一番ホームランが打てるところに投げてしまった。正直、打たれる打たれないよりもカウント負けしてしまったという印象ですね。

 

野村 キャッチャー目線だとそういう印象になるんですね。

 

里崎 そうですね。

 

高木 セットポジションになってボールが浮き出したと感じませんでした?

 

里崎 感じましたけど、でもキャッチャーからするとどうしようもないですよね。

 

高木 それだったら外の低めに落とすのはどうなのかなって。

 

野村 逆に逃げるボール、ツーシームの選択というところですか。

 

高木 うん。その方がゴロにはなったかなっていう感じがしますね。

 

野村 ただね、フォアボールを出したくないというピッチャーの心理もあったと思うんですよね。

 

 

以上です。

中26日で緊張のマウンドは大変でしょう。

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