2018年にBS1で放送された『球辞苑』でカーブをテーマにしている回でオリックスや阪神タイガースで活躍した星野伸之が自身のカーブについて語っています。

 

星野伸之はMAX130キロくらいのストレートと90キロ台のカーブを駆使して通算176勝を積み上げた名投手

 

―カーブの生かし方

星野 (ストレートの)スピードがないので、力で真っ直ぐだけで押せるピッチャーではないので、その中でやっぱり緩急を使う。僕の場合は力を入れてもそれ以上の球がないので、ただそれ以下の球は投げられる。

 

―カーブの遅さで逸話がある

星野 教えましょうか。プロ野球史では一回もないと思うんですけどね。キャッチャーに素手で捕られたというね。ちょっとすっぽ抜けて、そうしたら手でパッと捕って(笑) それぐらい遅い球だったということですね。「キャッチャーの返す球の方が速いぞ!」と野次られたりとか(笑)

 

―カーブの握り方

星野 簡単に言うとボールの中心の半分だけ握る感じですかね。

 

―リリースの仕方について

星野 手首ぐらいを意識して、それを投げる方向に向けていく。それで抜けていくと思うんですけど。あまりスナップを使おうという意識はないです。ただ手首を返す意識はありますけど。

 

―フォームの変遷

星野 入団した時は真っ直ぐとカーブしかなかったので、当時はテイクバックがスゴく大きかったので、握りが見えてしまう。カーブだと白い部分が広くてテイクバックの瞬間に球種が読まれやすかった。そこでバッターに球種が分からないようにテイクバックをなるべく体の中でやるようになって、何年かやって段々とテイクバックが小さくなりましたね。

 

―今の時代もカーブは通用するか

星野 通用すると思います。ピッチャーは抑えるのに色々あると思うんですよね。力で抑えるとか、コントロールで抑えるとか。僕の場合は真っ直ぐが特別遅かったので、だからこそカーブを一生懸命たくさん投げられたっていう。今となっては利点だったのかなという気はしますけどね。

 

―カーブの可能性について

星野 球が速くても辞めていく子もたくさん見てきているので、緩急で生き延びられるピッチャーもいっぱいいると思うので、カーブをもう1回見直してやってもらえたらスゴく嬉しいなと思いますけどね。

 

その他にカーブを色々な人が深く語っています

 

以上です。

究極の技巧派ピッチャー。

おすすめの記事