2018年にBS1で放送された『球辞苑』でカーブをテーマにしている回で読売ジャイアンツで活躍した堀内恒夫が自身のカーブについて語っています。
―堀内にとってカーブは生命線だった
堀内 ストレートとカーブしかないわけだから。それしか知らなかった。
―堀内のカーブとは
堀内 僕はドロップっていって、縦の大きなカーブ。縦にドーン!
堀内 ブレーキがある。回転を与えているからね。回転軸に与えるということはブレーキするわけでしょ。
―回転のかけ方は?
堀内 僕のカーブはこうなんですよ。
堀内 普通のピッチャーって回転を与えるために手の平が上に向くように投げるじゃないですか。僕のは手首を内側に直角に曲げるイメージ。
―フォームで回転を増やしていた
堀内 カーブというのはボールをリリースしてから自分の腹の方に腕を強く引く。その時に人差し指を立てて中指と親指で強くボールをはじく。
―何故カーブとストレートだけで勝てたのか
堀内 斜めに大きく曲がるやつと縦に大きく落とすやつの2種類がある。だから、全部が全部ドロップじゃないんでますよ。ドロップじゃないのはハチマキカーブって言われて。
―ハチマキカーブとは?
堀内 僕のカーブは右バッターに聞くと、一瞬頭の方にフッと出てくるような感じがしてそれからストーンっと落ちる。だから、頭の方に向かってくるからバッターは怖がるんですよね。たまたまそれを山内一弘さんが尻餅を着いたという。
―カーブを投げる上でもっと重要なことは?
堀内 度胸だね。そして「これだけ曲がればそうは打たれんだろう」という自信。自信を持って「俺のボールが1番だ!」ってぐらいの気概を持って投げれば抑えられると思うよ。
―自身のカーブは今でも通用するか?
堀内 もちろん通用します。何故かと言うと、ウイニングショットにもなったボールだから。僕はストレートでも三振が取れたし、カーブでも三振を取れました。もう100点満点のボールだったから。プロ野球の中では平均点はいらないんです。1つか2つ100点満点があれば勝てるわけですよ。今でも僕のカーブだったら通用すると思う。
―カーブの可能性について
堀内 カーブがある程度の武器になるピッチャーはもつと思うよ。ストライクも取れるし、勝負球にもなれるし。だから磨けば磨くほどカーブは面白い。奥深いものがある。
その他にカーブを色々な人が深く語っています
以上です。
ここまで自信満々のスゴいカーブをちゃんと映像で見たいですね。