2019年2月3日にNHK総合で放送された『サンデースポーツ2020』で読売ジャイアンツの原辰徳監督が3度目の監督就任、4番岡本和真、エース菅野智之についてNHKアナウンサーの大越健介と共に語っています。

 

大越 今日はよろしくお願いします。

 

原 いつも拝見させて頂いています。

 

大越 後輩のキャスターですので。(※原は1996年から2年あまりサンデースポーツキャスターを担当)

 

原 いえ(笑) 恐縮です(笑)

 

大越 世の中の還暦男性の概念を覆す若さですね。

 

原 あぁ、でも、一回転って言うじゃないですか。

 

大越 はい。

 

原 それで二回転目に入って、逆に若返ったかなと。

 

大越 若返るどころか、実は3回目のジャイアンツの監督登板ということで、最初の時と2回目の時と、そして現在の顔写真を用意したんですけど、今の方が一番若いですよね。(※1回目は43歳で就任、2回目は47歳で就任、3回目は60歳で就任)

 

原 まあ、1回目は渋い顔してますね。

 

大越 渋い。ちょっと緊張してますか?

 

原 厳しいというね。まあ、たまたまこういう写真を並べたのかなというのもあるんでしょうけど(笑)

 

大越 はい(笑) 人生の中でジャイアンツの監督を3回も務めるという。それぞれ期間があるにせよ、3度目の監督就任ってことになった時に、まさにひとまわりする年齢の中で、心に期するものがあったと思うんですよね。

 

原 うーん。まあ、人生というのは他動的であるなと強く感じました。

 

大越 他動的?

 

 

原 自分の力や、自分の思い描いた人生もあるんでしょうけども、やっぱり周りの方の力であったり影響であったりと。

 

大越 はい。

 

原 そういう中で3度目という形になりました。僕はジャイアンツの監督になってなりたいというのは更々思ってないことで。

 

大越 はい。

 

原 しかし、長嶋さんの後に命を受け、そしてまた3度目という形になりましたけど。結果的にはそうなりましたね。

 

大越 うーん。

 

原 じゃあ、何が自分の中で必要なのかと。不安もありました。それで監督就任の記者会見が終わって、次の日ぐらいによみうりランドに選手たちに会いに行ったんです。

 

大越 はい。

 

原 それでグラウンドに入って、僕はどういう風になるんだろうと思ったら、やっぱりグラウンドに入って、バーっと血液が熱くなったんですね。

 

大越 ほぉー。なるほど(笑)

 

原 あっ、これなら大丈夫かもしれないと。こういうカーっとくるというのはまだ大越さんもユニフォームを着たらあると思うんですね。(※大越は野球経験者で東大でエースピッチャーでした)

 

大越 一度そういう気持ちを味わってみたいですね。

 

 

岡本について

大越 今日(放送は2月3日)の紅白戦では岡本選手が4番を打っていました。

 

原 はい。

 

大越 これは今シーズン、君に4番を任せる、頑張れよというメッセージなのかなとも思ったんですが。

 

原 うーん。まあ、今日の若手中心の紅白戦でそういった意味合いはありません。

 

 

大越 なるほど。

 

原 ただ、私はそのつもりで彼とも接してるしね。彼自身も1軍で2年目というもので。私は彼の1年目ルーキー時代をよく知ってるんですね。

 

大越 はい。

 

原 まだまだベイビーだったけですね(笑) 体が大きいビッグベイビーだったんですけど、本当に練習も含め昨年の成績は我々も尊敬の念に値する素晴らしい成績を残し、その自覚なんかも大人になったなと。

 

大越 はい。

 

原 そういう意味では是非4番で、しかもサードというポジションで戦い抜いてくれたらなという希望は伝えています。

 

 

菅野について

大越 キャンプ序盤戦から菅野選手が出色の出来じゃないかと言われています。監督の目から見てもそれはそうでしょうか?

 

原 かなり気分良く目標を定めた状態で野球をやっているように見えますね。

 

大越 やっぱり菅野投手を軸として先発陣を作っていく?

 

原 もう逆に智之の場合は、ひとつの強い個人事業主。

 

大越 事業主。

 

原 はい。もうそういう風に見て。彼はもう別だと。しかし、我々はジャイアンツというお店を守るよと。その中で抜きに出てる選手はもういいと。智之は智之でやる。だから、その残りは我々が確立するぜと思ってますね。

 

 

以上です。

熱い思いが伝わってきました。

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