2019年2月25日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』で福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也、真の日本一キャッチャーへの条件を中日で監督をしていた谷繁元信と横浜で監督をしていた大矢明彦がフジテレビアナウンサーの杉原千尋と共に語っています。
アナ ソフトバンクのキャッチャー甲斐選手は今シーズンどういったことが求められてくるでしょう?
大矢 これは私もですけど、谷繁さんも言いたいことは色々あるはずなんでね。
谷繁 フフ(笑)
大矢 まず求められることはレギュラーと認められるかどうかだよな。
アナ うーん。
谷繁 そうですね。結局、彼は日本シリーズで脚光を浴びた選手ですから。シーズン中はレギュラーではなかったんですよね。
大矢 うん。
谷繁 だからまずそこだと思うんですよ。
アナ そんな中、コミュニケーションも重要になってくるんじゃないですか?
大矢 そうですね。今言ったようにレギュラーというのは、まず皆から認められるということが大事なんでね。
アナ うーん。
大矢 この辺をどういう風にしていくかが大きいと思うんですよね。
谷繁 キャンプの時に彼と少し喋ったんですけど「今年は外国人投手でも先輩の投手でも自分の言いたいことを言っていきたいです」と。
大矢 うん。
谷繁 だから、コミュニケーションを取りたいですと言ってたんですよね。僕がその時に思ったのは、それはコミュニケーションじゃなくてただこっちの言いたいことを言ってるだけであって、コミュニケーションというのはある程度お互いを理解し合わないといけないと思うんですよね。そこを僕はやってもらいたいなと思うんですよね。
大矢 はい。
谷繁 だから自分のことを相手に分かってもらう。相手を分かってあげる。そこを今年はやる必要があると思います。
大矢 そうですね。まあそれこそブルペンでボール受けたり、試合に出たりするだけじゃないと思うんですよね。
谷繁 そうですね。
大矢 それ以外に色んな声をかけたりだとかね。
谷繁 例えば配球のことでも、とにかく自分が出したサインに対して何故そのサインを出したのか理解してもらうように説明しなきゃいけないんですよね。まだそこまで出来てないと思うんですよ。
大矢 うん。あと甲斐は肩の強さでセカンドでビシビシ刺したんで、それはピッチャーにとってはありがたいんですけど、実際に1年間キャッチャーで頑張れるかというと、今言った諸々のことがスゴく大事になって。
アナ うーん。
大矢 その辺を自分の良さだったり、逆に自分の弱点だったりを分析してかなきゃいけないことも出てくると思うんですよね。
谷繁 そうですね。自己分析をしっかりとして、それを相手に伝えるようにできるようにならないとダメです。
大矢 はい。
谷繁 僕もなかなか若い時はそれができませんでしたから、これは経験と勉強を続けていかないとそれを伝えることがなかなかできないと思いますね。
大矢 自分がこう思ってんだよっていうのを相手が分かってくれないとね。一方通行じゃダメなんでね。
谷繁 はい。
大矢 それと谷繁さん、もう一つ甲斐の場合はバッティングもしっかりやっていかなきゃいけないような気がするんですけどね。
谷繁 そうですね。ベンチとしては最低でも2割5分近くは打ってもらいたいでしょうね。
大矢 うん。
谷繁 そうなると大事な場面でも代打を送られなくなるんですよね。代打を送られなくなると打席も増えてきて、規定打席まだ到達するんですよね。だから打つこともレギュラーになるには必要だと思いますけどね。
大矢 そうですね。そういう風に考えると色々やることがある。
アナ そうですね。全てのチャンスをものにしなきゃいけないのもまた大変ですねぇ。
大矢 またチャンスが来るように自分でどんどん頑張らなきゃいけない。
以上です。
谷繁、大矢からするとまだまだやることがある。