2018年5月6日に日本テレビで放送された「シューイチ」という番組でこの放送の前日までに4試合連続安打を放っていた北海道日本ハムファイターズの清宮幸太郎の打撃フォームの変化について赤星憲広が番組MCの中山秀征と日本テレビのアナウンサーの佐藤義朗と共に解説しています。この番組は6日の朝にやっている生放送番組なので、この日に5試合連続安打を打っているのは知りませんのでご了承ください。
アナ 水曜日(5/2)に1軍に上がってまいりまして4試合連続のヒット中。皆さん、ちょっと思い出してほしいのが体調不良があって、オープン戦に出遅れて19打席ノーヒットという。調子が悪い時期があったんですが、ここに来て好調。赤星さん、何が変わったんですか?
赤星 実はですね、ちょっとある変化があったんですね。
【モニターに『エルボー』と映される】
中山 エルボー。肘?
アナ 三沢(光晴)さんですか?
赤星 三沢さんじゃない。エルボーって肘のことなんですけど。
中山 はい。
赤星 ちょっと見て頂きたいんですが、これを見たらすぐに分かると思います。
【モニターに以前と現在の比較画像が並べられる】
以前は左肘を体に引っ付けて脇を閉じていたが、現在は左肘を上げて脇が完全に空いている状態
中山 全然違う。
赤星 これ(以前)がノーヒットが続いていた時。そして、ファームで1発目のホームランを打った時がこの(現在)のフォームなんですね。
中山 全然違うね。
赤星 明らかに肘の位置が上がっていますよね。
アナ こうするとスイングにどういう影響があるのか、赤星さんに実際にバットをご用意しましたのでやってもらおうと思います。
赤星 真剣にやりたいと思います。
中山 お願いします。
赤星 ということで、ポイントはバットの出方なんですね。
中山 うん。
赤星 基本はですよ、最初の『以前』の肘を畳んでいる形です。
中山 野球少年はそういうふうに。
赤星 野球少年は脇を空けないようにと言われるんです。これがまずは基本です。清宮選手はこの打ち方をしていて高校時代まで素晴らしい活躍をしていたんですけど、やっぱりプロのスピードが速いと、それで自分のバットスピードを上げないといけないということで肘を上げたんです。
中山 上げて。
赤星 これでどうなるかというと、上げたものを閉じて打つことによって反動が付くんですよ。
中山 はぁ~。
赤星 これをこう(肘を下げて閉じて)打つのと、こう(肘を上げてる状態から閉じる動作で)打つのとでは全然違うんです。
アナ 実際にちょっとスイングして頂きましょう。
赤星がスイングを実演すると肘を閉じてスイングするのと、肘を上げた状態でスイングするのを比較すると後者の方が明らかに鋭い音がする
中山 全然、音が違う。今ちょっと(スイングの力の入れ具合を)変えたでしょ?(笑)
一同 爆笑
赤星 変えてない(笑)
中山 2回目の方が強かったような。
赤星 分かりやすくやりましたけど。
中山 あぁ、分かりやすく。
赤星 実はこの左脇を空けるフォームというのは、柳田選手とか大谷選手もやっていることなんですね。
中山 へぇ~。
赤星 だから、長打を打つようなバッターというのはよりスイングを高めるために、スイングスピードを高めるために左脇を空けている選手がいるんです。
中山 押し出すということだね。
赤星 こうすることによってヘッドスピードが上がるんですよね。
中山 ヘッドをしっかり使えるんだ。
赤星 ちなみに僕も現役時代にやっていました。
中山 赤星さんも空けていた。
赤星 僕の場合は力負けしないためにしていましたね。
アナ これどうですか。お子さんはすぐに真似できるもんなんですか?
赤星 いや、まず基本はやっぱり、肘を上げない。これはやっぱり肘が引っ付いた状態で打つのが1番大事なことなので子供さんはまずは基本を大事にして頂ければ。
中山 なるほど。それで段々とレベルが上がってきて。
赤星 やることかなと。
中山 こうなってくると清宮選手ね。今、4試合連続(5/6の朝現在)で日本記録タイじゃないですか。
赤星 はい。
中山 これ楽しみですね。
赤星 僕は連続試合もそうなんですけど、ホームランが近々出るんじゃないかなと思っているんですね。
中山 初戦もフェン直だったもんね。
赤星 はい。
中山 もういつ出てもおかしくない?
赤星 おかしくないと思います。
以上です。
少し分かりにくいかもしれませんが、脇を空けて反動を付けてスイングするようにして変化したということですね。