2019年3月20日にMBSで放送された『戦え!スポーツ内閣』で下柳剛がイチローとの対決、記録を止めたことについて岩本勉、番組MCの小杉と武井壮と共に語っています。
下柳はイチローとの対戦について『三振が取れたら嬉しい』とフリップに書きました
小杉 これはどういうことですか?
下柳 どこに投げても、体勢を崩してもバットに当てるんですよ。そういうバッターを三振に取れたら嬉しいじゃないですか。
武井 はい。
下柳 俺らはイチローから三振取ったらかなり嬉しかった。
岩本 その試合に負けても夜のご飯、そして次の日のアフターでも自慢ばっかりですよ。「イチロー三振取ったで!」って。
小杉 アフターってクラブ挟まっとるがな。
下柳 普通ピッチャーって、ライナーとかで打たれたら、普通のバッターやったら攻め方間違えたかなと思うんやけど、イチローにライナー打たれたら「はい ラッキー」って。それぐらいのバッターだから、三振が取れたらめちゃくちゃ嬉しい。
小杉 そんな下柳さんがイチロー選手の連続無三振記録を止めたと聞いたんですけど。
1994年から3年連続で首位打者に輝いたイチロー。1997年には216打席連続無三振という日本記録を打ち立てた。これは2ヶ月以上も三振をしなかっというとんでもない記録である。その日本記録を止めたのが1997年6月25日に当時日本ハムに所属していた下柳剛(29)である。この三振に観客は割れんばかりの大歓声。下柳も直後にマウンドでガッツポーズ。翌日のスポーツ紙ではイチローの三振が大きな記事となった。
小杉 最後の三振に取ったボールは何やったんですか?
下柳 これはシュート。それまで試合では1回も投げたことなくて練習だけずっとしてて。だからイチロー君のデータの中にも俺がシュートを投げるというデータがなかったんです。
武井 はい。
下柳 だから初めて見たボールで、もうあの場面しかないと。それで空振り三振して、次の日にイチロー君が聞きに来て「あのボール何ですか?」って。
武井 えぇ!聞きにくるんだ。
下柳 残りのシーズンで試合も残ってるから「真っ直ぐがひっかかったわぁ・・・」って(笑)
一同 ハハハ(笑)
小杉 なんて姑息な!(笑)
下柳 「なんか真っ直ぐひっかかったなあ・・・」とか言って。
小杉 まだシュートあるとは思わせたらアカンという。
下柳 だからインコースにシュートいくじゃないですか。
武井 うんうん。
下柳 普通はキャッチャー見て投げるじゃないですか。イチローの目を一回見て、インコースに行くと思わせて、スライダー投げたり。
武井 あぁ。
下柳 卑怯な手は一杯使いましたよ(笑)
小杉 それも駆け引きとかテクニックですけどね。見事に下柳さんは記録を止めたんですけど、イチロー選手の次の打席がこちらです。
下柳 出すな。
VTRでその打席が流れる
次の打席ではイチローにセンター前にボテボテのゴロヒットを打たれてマウンド上でイライラ顔の下柳が映される。
岩本 これイチローヒットですよね。
下柳 うん。
武井 こういうヒット多かったですよね。
小杉 下柳さんの打たれた後の顔よ。
一同 (笑)
武井 うわ!もう土蹴飛ばしてるやん(笑)
岩本 いや、だってバットの芯から外れてるから。
武井 打ち取ってる。
下柳 芯外れてるし打ち取ってるんだけど、バットコントロールでヒットゾーンに打たれる。
武井 人のいない所に。
下柳 うん。実はオレ他にも止めてることがあって。イチロー君の連続試合出場記録も俺が止めてて。
岩本 それも言いますか(笑)
小杉 当てたんですか?
下柳 当てた。富山でインコースのシュートに行ったら、打ちにきて、不運にも当たって、骨折しちゃいまして。
武井 えぇ!
岩本 ありましたね。やっぱり三振したシュートで味しめてましたね。
一同 ハハハ(笑)
下柳 普通に同じ所に行ったら打たれるから、もうちょっとキツ目の所に行かないかんなと思ったら、イチロー君もそれを打ってやろうと。
武井 あぁ。
下柳 一回打ったら、投げてこなくなるから。少々ボールだったんですけど、打ちにきて当たっちゃった。
武井 なるほど。
小杉 まあ当たるのは不本意でしょうけど。
武井 不可抗力。
岩本 今の時代やったら下柳さんのスマホは炎上し過ぎて本当に火が出ると思います。
武井 でしょうね。
下柳 当時のオリックスのホームの試合は新神戸駅だったんだけど日ハムのみんなに「俺守ってね」って(笑)
一同 ハハハ(笑)
岩本 本当にそれぐらいのことです。
以上です。
当時のパ・リーグのピッチャーはイチローエピソードかなりありそうです。