2019年4月11日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース』で4月7日のオリックスバファローズVS.東北楽天ゴールデンイーグルスで9回裏から楽天のキャッチャーに銀次が起用されたことについて楽天で監督をしていたデーブ大久保、元横浜の平松政次、元ロッテの里崎智也がタレントの稲村亜美と共に語っています。
【状況】
楽天は9回表の攻撃でベンチにキャッチャーがいない中、足立に代打藤田を出し同点に追い付く。その裏から何と銀次がキャッチャーを守り盗塁阻止をするなど4イニングを守った。
もくじ
デーブの意見
大久保 銀次はキャッチャーとしては上手なんですよ。それは僕がライオンズの編成やってたときも分かってて。ただ、楽天はキャッチャー2人制だったんですよ。
稲村 はい。
大久保 嶋と足立しかいなくて多分銀次はオープン戦か何かでブルペンで受けたぐらいしかやってないと思うんですよ。何かあったらやってくれよとは言ってるけど、そのぐらいしかやってないと思います。その2人制でやってるということは基本的に1人だけで試合を終わらせなきゃいけないんです。1人予備を取っておかないと監督からすとおっかなくてしょうがない。選手を守るのが首脳陣なんです。
稲村 はい。
大久保 キャッチャーで銀次が出ました。怪我しました。誰も責任を取れないんですよ。それで銀次が何でキャッチャーから野手に変わったかというと、実はキャッチャーでスローイングイップスになっちゃったんです。
稲村 はい。
大久保 そのときに僕はロッテ浦和球場で銀次が投げれなくて投げれなくて、やっと投げたというのを球場全体が心配して見てたんです。なのに銀次がまたキャッチャーやってまたイップスになったらどうするんだと。
稲村 はい。
大久保 それは監督コーチも責任を取ると言っても取れるわけがないので、守ってあげることが監督コーチのやってあげられることなんじゃないかという心配をしたと。
稲村 なるほど。
大久保 銀次はやれと言われたらやるんです。平松さん、どう考えてますか?
平松の意見
平松 もちろん3人いた方が有利なことは有利なんだけど、例えばこの日みたいに銀次がキャッチャーで出たときにピッチャーがどういう思いをするか。
大久保 ピッチャーですよね。
平松 それはもう物凄く不安ですよ。
大久保 うんうん。
平松 ゲームがあるんでキャッチャーが代わっても投げなきゃいけないんだけど、とにかく不安で本当に捕れるのかと。
大久保 なるほど。銀次が1軍でキャッチャーしたのは初めてですからね。
平松 うん。やったこともないんだからそれはピッチャーに物凄く不安を与える。
大久保 なるほど。心配になりますよね。
平松 大きな心配です。怪我をするんじゃないかとか、突き指するんじゃないかとかね。
大久保 里崎さんはキャッチャーとしてどうですか?
里崎の意見
里崎 まあ僕は他のポジションを急遽守ったことがあるんですけど、無責任にできるんで僕は銀次は楽にやってたんじゃないかなと思うんです。多分そんなに期待されてないし、負けたって誰にも何も言われないと思うんですよ。
大久保 うん。
里崎 だからその無責任の中でやれたからこそ盗塁も刺せたと思うんですよね。
大久保 確かにね。
里崎 3点差の9回表だったというところで、ひょっとしたら追い付くとは思ってなかったかもしれませんね。まあ銀次はけっこうしっかりキャッチャーを出来てましたよね。
大久保 多分、銀次が言われたのは9回に「追い付いたら頼むぞ」ぐらいのことを言われたと思うんですよ。ということは銀次も訳が分からない。サインどうすんだ、ミットどうすんだってなったのをいい糧にして平石監督がまたひとつ大きな監督になるようにしてほしいです。
稲村 そうですね。ファン目線としては嬉しいキャッチャー起用でしたけどね。
大久保 はい。
以上です。