2019623日にTBSで放送された『S1』でこの日の阪神タイガースvs.埼玉西武ライオンズの試合を野村克也がTBSアナウンサーの伊藤隆佑と共にぼやき解説しています。

 

試合前

西武ベンチで雑談(辻監督と対談)

野村 甲子園は久しぶりだな。何年ぶりだ?10年ぶりか?(※2009年の交流戦、楽天監督時代以来の甲子園)

 

アナ 10年ぶりですか。随分と空きましたね。

 

野村 仕事くれないもん。

 

アナ (苦笑)

 

ここで秋山翔吾が登場しノムさんに挨拶

 

野村 よろしく。秋山のファンだから()

 

秋山 ありがとうございます()

 

アナ 野村さんがファンなんてないですもんね()

 

秋山 それはもうありがたいです。ヒゲだけは生やさないように()

 

アナ 今も野村監督が「西武は茶髪が多いな」って()

 

秋山 そうですか(苦笑)

 

野村 俺が監督をやっている時は茶髪とヒゲは禁止だから。

 

秋山 僕もそれでいいと思っていたんですけど、僕だけでは引き止めできない組織になってきました()

 

 

秋山との雑談はここで終了し、辻発彦監督が登場。ノムさんと辻監督は1996年~1999年にヤクルトで監督と選手の師弟関係。

 

野村 ヤクルトには何年いたのかな?

 

辻 4年ですね。

 

野村 そんなにいたかな?

 

辻 監督のおかげで。

 

野村 そんなことないよ。

 

辻 いや、本当にそうですよ。

 

アナ 野村監督が『平成のベストナイン』でセカンドに辻さんの名前を挙げていました。

 

 

辻 いっぱいその情報が入ってきます。監督がセカンドに選んでくれてドーンっと連絡が来ましたよ()

 

アナ そうでしたか!

 

野村 センターラインはチーム作りで大事だからね。

 

アナ 今シーズンの西武でいうと、センターラインはいかがですか?(※キャッチャー森、セカンド外崎、ショート源田、センター秋山)

 

辻 いいんじゃないですか。内野では源田がしっかりしてますから。そこが一番心強いですよね。

 

 

野村 うぃーす。(※ここで山川穂高がノムさんの目に入り挨拶)

 

アナ あっ、山川選手。

 

山川 おはようございます。

 

野村 その(茶髪の)頭なんとかせいコラ!

 

辻 ハハハ(大爆笑)

 

山川 はい。すいません。

 

野村 それはスター選手の頭じゃないよ。

 

山川 はい。すいません。

 

野村 去年はホームラン何本?

 

山川 47です。

 

野村 少ない!

 

辻 ()

 

野村 もっと打て!

 

山川 はい。

 

野村 満足しているようじゃダメよ。

 

山川 はい。

 

辻 変な汗かいてますよ()

 

山川 (苦笑)

 

ここで山川は練習へ

 

辻 今日は交流戦の最終戦なんで総動員で頑張りたいと思います。

 

野村 ゆっくり見せて頂きます。

 

辻 よろしくお願いします()

 

 

矢野監督とベンチ裏で対談

ノムさんと矢野監督は1999年~2001年に阪神で師弟関係。

 

―監督就任した時に

野村 矢野が阪神監督した時にね、あれは恐縮したね。家まで報告しに来てくれるんだよ。

 

アナ 直接ご報告を?

 

矢野 本当にお世話になったので。

 

野村 ちゃんと就任の挨拶に来たんでビックリした。

 

野村の教えについて

矢野 僕らの頃は野村監督のそばにいかにキャッチャーが座っているかがスゴく大事で。ベンチにいる時も野村さんがベンチで「フォーク」って言うと、ピッチャーがフォークを投げるんですよ。

 

野村 そういう事を言ってくれるのはありがたいな。俺は野球は頭のスポーツだと思ってるから。あれだけ試合中に休憩の多いスポーツは他にないよ。1球投げて休憩、1球投げて休憩だからね。

 

矢野 いかに根拠を持って、特に初球の入り方はスゴく難しいので、何となく入った1球じゃなくて、「お前これどう思って初球はいったの?」という事がちゃんと説明できるような入り方をしていくようにというのは野村監督から教えて頂いていたので。

 

矢野監督のアレについて

野村 いや、俺の持論だけど、監督が試合中に逆転ホームランとか打ってバンザイする人がいるじゃん。

 

アナ はい。

 

野村 あれ大嫌いなんだよ。

 

矢野 (苦笑)

 

野村 状況で一喜一憂している間は監督としてはまだダメ。

 

矢野 ・・・ありがとうございます()

 

ここで矢野監督との対談終了

 

野村 頑張ってな。応援しているよ。

 

矢野 はい。ありがとうございます。今日は勝ちます!

 

野村 フフフ(笑)

 

 

 

試合開始

ー1回裏 西武の先発・松本航の1球目を見て

野村 変わった投げ方するね。

 

アナ 1球投げただけで変わった投げ方と思いましたか。

 

野村 振りかぶるということは、投げる時に勢いをつけるための反動をつけているわけだから。それを止めて投げてるから振りかぶってる意味がない。

 

ー5回表 1アウト1塁でピッチャー松本が2ストライクからバント成功

アナ これは大きなバントですね。

 

野村 これはよく決めたね。戦法としても正解じゃないですか。西武にとっては大きなチャンスですね。

 

ーその後、秋山がタイムリーヒット

野村 キャッチャーしてたら嫌なバッターだよ。「秋山の前にランナー出すな!」とそういう指示を出したくなるね。

 

アナ 野村監督がいらっしゃるということでヒゲを剃ってきました、ということでしたね。

 

野村 ハッハッハ。でも頭も良さそうだね。

 

ー5回裏ランナー2塁で大山の打席で1球目内角ストレートをファウル 2球目外角スライダーで打ち取る

野村 2球で1球ですね。今のは外角のスライダーを生かすためのインコース。11球が繋がっている。コントロールが抜群なんですよ。

 

アナ そうですか。

 

野村 こういうピッチャーだと受けるキャッチャーは面白いですよ。

 

ー6回表 山川の打席でフルスイングしてファウル

アナ フルスイングした後の体勢が。

 

野村 ランナーがいないからね。ホームランを狙うチャンスではあるけど、ホームランはそんなに狙って打てるもんじゃないよ。

 

その後、山川のヒットをキッカケで3得点。阪神の先発ガルシアはここでノックアウト。

 

野村 もうさっきから限界が来てるよね。早く代えた方が良かったんじゃない。その辺で矢野監督は性格が優しいから冷酷になれないんだよ。めっちゃ優しいよ。

 

アナ めっちゃ優しいですか()

 

 

マウンドを降りるガルシアは帽子を脱ぐと赤髪。

 

野村 スゴいね。何でこんな頭をするのかね。「髪の乱れは心の乱れ」って。精神状態があまり良くないんだろうね。

 

―7回にノムさんがジェット風船を初体験

野村 まあこれだけ満員の甲子園のお客さんを失望させちゃいかんわね。

 

アナ そうですよねぇ。

 

野村 勝ち負けは別にして阪神が奮起して試合を面白くしてほしいね。

 

―8回裏 阪神4点ビハインド 2アウト満塁で4番大山が三球三振

野村 情けない三振だねぇ。三振でも色々あるやん。納得のいく三振と、「何だ?」っていう呆気ない三振と。今のはチャンスで4番バッターの三振じゃないよ。

 

その後、試合は7-3で西武の勝利。

 

試合後

ー10年ぶりの甲子園について

野村 甲子園はいつ来ても野球の雰囲気が最高。よくこんな所で野球したなと。辻と矢野と、両方とも一緒にやっていたからね。どっちを応援していいか分からないんだよ。両方勝ってほしいよ() でも、彼らが将来に大監督になるように期待はしてます。

 

 

以上です。

弟子たちが可愛いようです。
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