20191013日にTBSで放送された『S1』でこの日に行われたクライマックスシリーズファイナルステージの読売ジャイアンツvs.阪神タイガースの第4戦を野村克也がぼやき解説しています。

 

試合前

ここまで3試合で巨人がアドバンテージを含めて3勝1敗

 

―ノムさんが気になること

野村 まあ巨人よりも阪神が気になるね。矢野は監督経験がまだ浅いから、それは期待する方もあまりしない方がいいと思うんだけど。

 

 

試合開始

2回無死2塁で梅野が送りバント

野村 矢野さ~ん。何考えてんの?

 

―このケースでの送りバントについて

野村 大反対です!1回や2回の前半に1点取ってどうすんの? 矢野ってのは根がクソ真面目だからさ、あんまり博打的な采配はできない。

 

―阪神はそのあと犠牲フライで先制

野村 巨人側がこの1点をどう思うかだよね。短期決戦だろうけど、この1点が相手にとってどれだけショックかと考えると、それほどショックじゃないでしょう。

 

3回表 阪神は1アウト1-2塁で打者福留がストレート3球で追い込まれる

野村 これキャッチャー(大城)は福留がスライダーを待ってるのを見抜いてるな。

 

4球目もストレートで見逃し三振

野村 全部真っ直ぐだ。このキャッチャーはよく見ている。大したもんだ。

 

5回裏に岡本が同点ホームラン

野村 いいバッティングしたね。最高のバッティングじゃん。あの打ち方を見ると、ある程度スライダーを読んでたね。「俺には初球から真っ直ぐは来ない」という頭はあったろうね。「変化球だろうなぁ」ぐらいで。頭使ってるタイプに見えないけどね。いつもポカーンと口開けて。

 

 

6回表 無死1-2塁で大竹が登板 内に外に投げ分け好リリーフ

野村 キャッチャーのリードが冴えとるね。バッターの裏を全部いっとるよ。

 

―今日は大城を高評価

野村 おぉ、そうかね?() うん。よく考えてる。やっぱり11球に根拠がある。

 

6回裏 チャンスで丸がセーフティバント成功

野村 ハハッ() 意表も意表だね。バントなんて誰も考えないよね。やられたぁ~ってなる。

 

―ノムさんも予想外か?

野村 全然予想しない。あんなところで大博打もいいとこだ。

 

7回裏にゲレーロが2ランで3点差に

野村 決まったね。しかし、阪神には反撃する力はないわ。

 

その後、巨人が逃げ切り日本シリーズ進出を決める

 

 

試合後

―原監督の胴上げを見て

野村 皆で合わせてドーンっと落としたら面白いのに。宙に舞ってる時の監督って最高だよ。俺も何回か経験させてもらったけど。

 

―原監督の勝利監督インタビューを見て

野村 まあ今聞いてて感じたことは、原監督も優勝慣れしちゃったね。なかなかあれだけのコメントはできないですよ。

 

―矢野監督の評価は?

野村 まあ上出来じゃないですか。優勝できなくてもよくやったと思う。

 

 

以上です。

次は日本シリーズをぼやく。
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