2020年7月21日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日のvs.千葉ロッテマリーンズ戦で逆転の呼び水となった埼玉西武ライオンズの栗山巧の巧みな選球眼について元横浜の斎藤明雄、元巨人の斎藤雅樹、楽天で監督をしていたデーブ大久保がフリーアナウンサーの山田幸美と共に語っています。
アナ 西武は鈴木将平選手の活躍でロッテに勝利しました。
大久保 はい。今日こんなシーンがありました。5回裏にノーアウト1-3塁でバッター栗山がフォアボールを選ぶんですけど、その選球眼です。僕はプロ入りしてこの業界に35年いるんですけど、栗山が一番選球眼いいんですよ。雅樹さん、この栗山のようなバッターはどうですか?
雅樹 ピッチャーからすると、ボール球を打ってくれないのが一番キツイんですよ。
大久保 そうですよねぇ。
雅樹 うん。見逃せばボールですからね。それを振ってくれるとピッチャーは助かるんですよね。栗山のように見られると一番困りますよね。
大久保 そうですね。明雄さん、しかもこの打席は追い込まれたんです。そうなるとバッターはストライクゾーンを広げるから、ピッチャーはボール球でもアリと考えて投げるじゃないですか。それでも栗山は振らないですよね。
明雄 振らないね。やはりタイミングの取り方が左足(後ろの足)にしっかりと乗ってる。そして内側から、内転筋を上手く使いながらステップするから体が前に出てこないんですよ。
大久保 確かに。
明雄 泳がない。だからボールをよく見えているから振らないんじゃないかなと思いますよね。
大久保 はい。今の明雄さんはバッティングコーチをやられた方の意見です。
明雄 フフッ(笑) いや、よく見たらそういう風に見えたから(笑)
アナ 今日の5回の場面は1ボール2ストライクから3球見極めてのフォアボールという、やっぱりピッチャーからしたらね。
雅樹 そこまでキッチリと見られると厳しいですよね。ボール球を振らそうとピッチャーはしてるわけですからね。
アナ はい。ベテランの技も効いてか、今は打率ランキングも5位なんですよね。
2位 鈴木大 .340
3位 荻 野 .330
4位 ロメロ .329
5位 栗 山 .329
大久保 そうです。
アナ まだまだチームは栗山選手に付いて行きますね。
大久保 まだまだ。ミスターライオンズですから。
以上です。