2020年9月14日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』で現役引退をする東北楽天ゴールデンイーグルスの渡辺直人について元ヤクルト広島の笘篠賢治と楽天で監督をしていた田尾安志がフジテレビアナウンサーの田淵裕章と共に語っています。
渡辺直人の引退関係の一部
―引退を決断した理由
渡辺 やっぱり自分の出場機会がなくなったと、それが一番の決め手です。コーチ兼任という事で、試合に出てる選手の成功が物凄く嬉しく感じれるようになって、若手の成長を手伝えていることに、若手の必死な顔を見てることにスゴく幸せになってきて。これはやっぱり選手としては違うのかなということで決断しました。
―楽天への想い
渡辺 楽天に入団して、色んな事があって、最後にまた楽天のユニフォームを着て引退するというのは自分の夢だったんで、幸せだなと思います。入団して若い時に色んな経験をさせていただいたから今があるんで。その思いを忘れないで、いつかは恩返しをしたいという思いはずっと持っていたんで、楽天で引退できて良かったです。
―ファンへの感謝
渡辺 もともと楽天にいた時もそうですし、他球団に移籍してからも仙台でプレーする時な多くの声援をいただいて、その声援に・・・その声援に応えたいと。楽天のユニフォームに着てても、他球団のユニフォームを着てても、その思いは変わらなかったですし、ファンの声援で勇気を与えていただきました。結果的に大きな声援になかなか応えられなかったかもしれませけど、一つだけ自分が言えることは全力を尽くしたと。全力を尽くした結果なので勘弁してくださいと。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
―思い出の試合
渡辺 やっぱり2009年のクライマックスシリーズに出れたこと。本当にやればできるという勉強できた年だったんじゃないのかなと。負ける悔しさをたくさん経験しましたし、勝つ喜びっていうのを初めて知る事をできた瞬間だったと思うので、いい思い出です。
―14年間の現役生活
渡辺 個人的には正直やり残したことなくて、「これをやっとけば良かった」とか「もっとこの成績を上げれたな」とか。常に全力を尽くしてきた結果なので、そこにやり残したことはないんですけど。やっぱり僕はまだ優勝したことがないので、チームとしては皆で日喜び合いたいなと思います。
渡辺直人を語る
―楽天(2006年社会人ドラフト5巡目)
―横浜・DeNA(2011~2013)
―西武(2013~2017)-楽天(2018~)
アナ 現役を引退する渡辺直人選手。田尾さん、渡辺直人選手に対する印象はどのようなものなんでしょうか?
田尾 彼はプレーをする時にスゴく楽しそうな、嬉しそうな気持が我々に伝わる選手でしたよね。
アナ えぇ。
田尾 そしてファンの人たちからも非常に愛されましたし、仲間からも愛された。だからトレードで出て行く時にチームメイトが泣くというね。
アナ 印象的でしたよね。
田尾 仲間が泣いてくれる選手ってのはなかなかいないんですよ。だからそういう意味からすると、僕は何で楽天は彼を出したんだろうと感じましたけど、でもまた戻って来て、それで楽天のユニフォームを着て終われたというね。これは良かったなと。ファンの人たちにも良かったなと思います。そういう意味では幸せな選手人生だったんだろうなと思います。
アナ 現役生活14年間でした。笘篠さんはどんな印象をお持ちでしたか?
笘篠 まあ、一言で言えばいぶし銀ですね。
アナ はい。
笘篠 色んな戦術に対応できる選手で、田尾さんも言われたように明るくチームを盛り上げるムードメーカーでもあり、そして各球団を渡り歩いてどの球団でもチームメイト慕われるというね。これはプレイヤーとしてだけでなくて、プライベートでもそうだったと思うんですよね。色んな面で尊敬できる先輩なんだろうなと。
アナ はい。
笘篠 浅村がイーグルス入りを決めたのもそれこそ渡辺直人がいるからというのもあったでしょうしね。
アナ 西武時代に一緒にやっていましたしね。
笘篠 今後は指導者として活躍してくれると思いますね。寂しいですけど、ファンのためにこれだけ頑張ってくれて、お疲れさんとしか言えないですね。
以上です。