2020年10月23日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日に引退会見を行った読売ジャイアンツの岩隈久志について元横浜の平松政次、同じく元横浜の野村弘樹、広島で監督をしていた達川光男が語っています。
岩隈の引退会見
―引退決断をしたのは?
岩隈 決断したのは最後に肩が脱臼してしまったというのが一番大きかったです。
―プロ野球生活で思い出のシーン
岩隈 球界再編問題で楽天に移籍して、最初のシーズンで開幕投手をさせてもらって、その記念すべき第1試合目で勝利をあげたことがまず一つの思い出でもあります。そして2011年の東日本大震災の時の開幕投手。星野監督から「お前がやってくれ」と言われた時に、この時は本当にWBCの決勝で投げるよりも、東北で皆が苦しんで戦っているところをこの試合を任されたことに関して、本当に皆で前進して進むんだという想いがあったので。
―現役生活を振り返って
岩隈 僕は絆というテーマを作ってやってきて、それは選手との絆、家族との絆、そしてファンとの絆っていう想いで戦って。とにかく恩返しのための戦いだという気持ちでマウンドに上がらせてもらった事もありましたし、震災後にメジャーにすぐ挑戦させてもらったので、東北の皆さんとの絆も途切れさせたくはなかったですし、僕がメジャーの舞台で戦うことで希望の光を届けられたらいいなという想いで戦わせてもらったりだとか。そういった意味で本当に家族とも「感謝感謝との戦いだね 恩返ししていこう」と話していきながらの21年間だったと思います。このジャイアンツで2年間結果を出せなかったんですけど、ただこの2年で僕が挑戦し続けられたというのは今後何かに生きてくるんじゃないかなと思います。
アナ 野村さん、岩隈選手の引退についていかがですか?
野村 会見を聞いてて、震災後に投げたことの重みが我々には伝わってきましたね。平松さん、やっぱりいいピッチャーでしたね。
平松 うんうん。このピッチャーは超真面目。『超』が付く真面目。
野村 はい。
平松 一生懸命練習して、その中でタイトルを獲ったと思います。もう理想的なスポーツ選手、野球選手、そしてピッチャーですよね。
野村 うんうん。達川さん、岩隈投手に一言お願いします。
達川 楽天初年度に開幕投手で勝ったのが印象に残ってますし、次の日に20点取られて負けたチームが開幕戦は岩隈1人で勝ったような気がしましたね。
野村 うーん。本当に寂しいですけど、体も事もありますし、お疲れ様でしたと言いたいですね。
以上です。