2020年11月24日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』で沢村賞を受賞した中日ドラゴンズの大野雄大について元南海阪神の江本孟紀、元阪神ダイエーの池田親興、楽天で監督をしていたデーブ大久保がフリーアナウンサーの山田幸美と共に語っています。
アナ 大野選手が初の沢村賞を獲得しました。
大久保 江本さん、10完投ですよ。
江本 これは文句なしです。他の項目はどうでもいい。10完投ですよ。
大久保 なるほど。
江本 最近は先発ピッチャーが5回6回にヘロヘロになって代えてばっかりだから。
大久保 はい。
江本 これは投げられるということを示しているんだよ。プロ野球全体のピッチャーに対して、これだけやれるぞというのを示したわけだから。これは文句なしですよ。
大久保 一番しんどいのは8回9回ですもんね。
江本 今の時代の10完投は大変なことですよ。
大久保 そうですね。池田さん、これスゴくないですか?
池田 10完投して、そのうち6完封。もう本当にスゴいし、最近ではこういう話を聞かないから、彼が投げたらブルペンが休めるんで、チームに対する貢献が大きいですよね。今年はコロナで少し変わったシーズンでしたけど、沢村賞の定義まで変えるぐらいのスゴいピッチングでしたね。
大久保 そうですね。江本さん、菅野も立派な数字ではありますけどね。
防1.82
完投10
勝利11
勝率.647
投球回数148 2/3
奪三振148
登板数20
防2.50
完投10
勝利15
勝率.600
投球回数200
奪三振150
登板数25
防1.97
完投3
勝利14
勝率.875
投球回数137 1/3
奪三振131
登板数20
江本 そらもう。大野がいなければ菅野で間違いないですよ。
大久保 はい。
江本 それだけの数字なんだけど、やっぱり菅野も大野の10完投を頭に入れといてほしいね。
大久保 そうですね。
アナ そして沢村賞の選考委員である平松さんからコメントです。「本来の先発完投の姿を見せてくれた。沢村賞に相応しい成績だ」とのことです。
大久保 そうですね。実際に中6日なら135球は投げれるのを証明した。
江本 うん。かつての大投手の江夏と今日喋ってたらね。
大久保 はい。
江本 一番多い時で400奪三振に300イニング以上を普通に投げてたんだから(笑)
大久保 はい(笑)
江本 とんでもないんですよ。300イニングだよ。今日もそれ聞いてね、自分の成績がイヤになった(笑) 俺なんかでも年間10完投ぐらいが普通だったからね。
大久保 そうですね。
江本 そんなんでも江夏と比べたら自慢にならない。平松もスゴかった。だから、それが目標とは言わないけども。
大久保 ピッチャーはそれを目指すぐらいしてほしいですね。
以上です。