2021年5月13日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2021』でこの日のvs.中日ドラゴンズ戦で1点ビハインドから同点に結び付いた阪神タイガースの熊谷敬宥について元横浜の高木豊、元ロッテの里崎智也、元中日の谷沢健一がフリーアナウンサーの黒澤詩音と共に語っています。
アナ 阪神が中日に終盤で勝ち越し、引き分けを挟んでの3連勝です。谷沢さん、この試合のポイントはどこになりますか?
谷沢 やはり7回に阪神が追い付いたシーンですよね。2アウトから原口が代打で出てきてフォアボールを選ぶ。それで一昨日(5/11)もそうだったんだけど、2アウトから代走に熊谷を起用して、ここで初球に盗塁を決めると。
高木 はい。
谷沢 スタートといい、スライディングといい、もううってつけの代走だよね。
高木 裏でいい準備をしてるんでしょうねぇ。
谷沢 してるだろうね。そうじゃないとあの場面で思い切って初球から走れないよね。
高木 なかなか足が動かないですよ。
谷沢 えぇ。これが次のバッターの近本のタイムリーに繋がるというね。
高木 はい。
谷沢 ここで追い付くと、やはり阪神が有利かなという感じがしちゃうよね。一昨日も熊谷の盗塁からタイムリーで同点に追い付いて引き分けに持ち込んだしね。
高木 里崎さんは代走熊谷に対してどう思います?
里崎 初球走ってるということでバッターにも優しいですよね。
高木 そうですね。
里崎 そこでヒットに繋がったというのと、あとはバッテリーも警戒して分かっていたと思うんですよ。だからキャッチャーの木下も若干腰を浮かせてアウトコースに構えていましたし。
高木 うんうん。
里崎 もう投げる準備も出来ていたんですよね。やっぱり熊谷は足が速いんで焦ってたんですよね。木下はこの試合で2個盗塁を刺して素晴らしい送球をしてても、ここで焦ってショートバウンド送球でしたから。
高木 はい。
里崎 もしノーバウンドだと際どいタイミングだっただけに、バッテリーを焦らせるスタートと足の速さというのは更にこれからどの球団のバッテリーに対しても脅威になりすよね。
高木 そうですね。だから、この攻撃を作ったのが代打原口。原口のボールの見逃し方を見ると、やっぱり2アウトからでもフォアボールを取って代走という、監督の采配に描きができてるというかね。そう思わないですか?
里崎 そうですね。ヒットを打つだけが代打の役割じゃないですからね。しかも2アウトからでも代打と熊谷がセットで出てくるのがいいですよね。
以上です。