メジャー初登板で上々デビュー！NYM千賀滉大の投球を井口資仁が分析

2023年4月3日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でメジャー初登板となったニューヨークメッツの千賀滉大のピッチングについて井口資仁がフリーアナウンサーの山本萩子と共に語っています。

千賀の試合後のコメント

千賀　楽しかったと今なら言えるが、本当にいっぱいいっぱい。メジャーに「やっと来れた感」が強すぎて心がどこにあるのだろうという感じ。そこからしっかり地に足が着いて試合を壊さずに良かったなとホッとしてます。

千賀を語る

アナ　試合後のコメントから、それだけメジャーへの想いが強かったと思います。言葉選びも含めて非常に印象的なインタビューでした。夢見ていたメジャーのマウンドで非常に緊張があったようですね。

井口　初回は心配でしたよね。まあ、日本時代からエンジンが掛かるのが遅い投手だったので、対戦相手としては初回に崩していくというのが攻略方法ではあったんですけど、立ち上がりは緊張もあって不安だったと思うんですよね。その中では1失点で切り抜けたのが良かったと思いますね。

アナ　そんな中でもメジャー初勝利。井口さん、どこがポイントだったんでしょうか？

井口　はい。『アメリカでも消えた！？お化けフォーク』ですね。

アナ　お化けフォーク。代名詞ですね。消えたように落ちる、ストンと落ちるというフォークですね。今日は全ての三振をフォークで奪っていました。メジャー初三振はグリエル選手に対してでした。三振を取った場面ではバットが飛んでいきましたが、井口さんはどのように見ていましたか？

井口　事前にデータを含めて想定はしていたと思うですが、それ以上にボールが落ちていたんでしょうね。

アナ　その他でもスイングが崩れたような三振が多かったです。

井口　なかなかメジャーで最後のスイングでこういう終わり方はないんですけど、手前で落ちる千賀投手のフォークですよね。見た事ない球だったと思いますし、まさしくゴーストフォークだったと思います。

アナ　井口さんは改めて、千賀投手のフォークにはどんな性質があると思いますか？

井口　真っ直ぐ同じ軌道から来るんですが、落ち幅非常に大きいんですよね。

アナ　はい。

井口　そして途中で少し止まるようなイメージもあるので、バッターが崩れたスイングをするようになったりという形になるんですよね。

アナ　そのお化けフォークは現地でも話題になっているようです。MLBの公式ツイッターではグリエル選手が思わずバットを投げ飛ばしたことを受け「お化けフォークはバットも消し去った」、そしてチームメートのファム外野手はセンターから見ていて「テーブルから落ちているよう」だとコメントしています。井口さん、いかがでしょうか？

井口　初めて見たメジャーの選手たちは相当驚いたと思います。ただ、これ話題になると相手も研究してくると思うんですよね。

アナ　えぇ。

井口　次回以降はどんな対策をしてくるか。逆に言うと、千賀投手がそんな中でどんなピッチングをするのか楽しみですね。

以上です。