2018年の3月に日本テレビで放送された「シューイチ」という番組で復活を期す中日の松坂大輔に番組MCでタレントの中山秀征と日本テレビアナウンサーの上重聡がインタビューをしております。

 



中山 間もなくシーズンが始まりますけど、率直なところ今どうですか?

 

松坂 今はここ何年かと違って純粋に野球のことで悩めているのでいい時間を過ごせていると思います。

 

中山 充実している日々を送っていると思うんですけど。中日というチームはどうですか?

 

松坂 凄く明るいです。入るまではドラゴンズは静かでおとなしい暗いイメージがあったんですけど、いい雰囲気が見ている人に伝わるようになるといいチームになると思うし。

 

上重 中日に決まった時に「俺ユニフォーム似合うかな?」ってきたんですよ。今日見たらめっちゃ似合っていた。37歳のおじさんに青はちょっとキツイかと思ったんですが。

 

松坂 いやいや(笑)

 

 

【松坂と上重は甲子園で投げ合ったかつてのライバル 今でも親交がある】

中山 かつては甲子園のライバル。

 

松坂 はい。

 

上重 あれから20年です。でも、今日見ていてもあの時の松坂大輔選手の表情と今もそんなに変わらないというか、本当に純粋に野球を楽しんでいる野球少年のような感じはしますね。特に今シーズンは。

 

中山 それだけ良いということですかね。

 

松坂 そうですね。今年はよく言われますね。

 

 

【松坂の打撃について】

中山 今日バッティング練習を見させてもらいましたけどバッティングいいですねぇ。当時から凄いんでしょ?

 

上重 はい。松坂選手は高校2年生までは野手でプロに行こうと思っていたんですよ。

 

中山 そうなんですか?

 

松坂 はい。ドラフトではピッチャーの方で指名されるだろうと言われていたんですが僕はバッターでプロに入りたかったです。

 

中山 えぇぇ。凄い怪物だったんですね。

 

上重 だから、二刀流を誰か先に松坂選手に伝えてあげれば大谷選手より先にやっていたと思うんですよ。

 

中山 そうですよね。そうかあ(笑)

 

上重 はい。

 

中山 上重は甲子園で打たれている?

 

上重 ほとんど打たれていました。

 

中山松坂 爆笑

 

上重 どこに投げても打つんです。

 

中山 甲子園で高校球界トップのエースクラスを打っている。

 

松坂 上重は違いますけど(笑)

 

中山 あ、これは違う?(笑)

 

松坂 上重はエースクラスじゃない(笑)

 

上重 言わなきゃバレない。一括りでいいじゃん。

 

中山松坂 爆笑

 

 

【ここから一度も緊張したことがないという松坂の話】

上重 初めて会った時、高校3年で高校日本代表の合宿だったんですけど「松坂は緊張とかするの?」って聞いたら「え、しないよ」って。「普通に投げれば抑えられるから」って言ったんで。

 

中山 (笑)

 

上重 この人は次元が違うんだろうなと。それで、その後も「WBCとかオリンピックも出たことあるし緊張したことある?」って聞いたら「緊張か~、気持ちの高ぶりはあっても緊張はしたことがない」と。

 

中山 はー。

 

上重 ソフトバンクでNPB復帰後に初めて公式戦で投げた試合(2016年10月2日)の後でお会いした時に聞いたら「初めてマウンドで頭が真っ白になって自分で何をしているのか分からなかった」って。

 

中山 その時が初めて。

 

上重 はい。

 

松坂 投げるまでにかなり試合に遠ざかっていたのもありますし自分で予想していなかった球場の盛り上がり、歓声を聞いた時に体がフワっとしましたね。もう自分が普通じゃないと思いましたし色々と不安要素が多すぎたのが原因ですかね。やっぱり自信を持ってマウンドに上がってはいなかったですね。

 

【怪我が治らなくて苦しんでいた松坂についてのお話】

上重 2017年は評判の良い話を聞いたら全国各地のお医者さんに行ったり、リハビリ施設に行ったりしていて、それでも良くならなくて。一緒にご飯を食べている時にボソッと「どうやったら治んのかな?」って言った時に初めて弱っている松坂大輔を見たんですよ。20年の付き合になりますけど。

 

中山 うん。

 

上重 あの時は精神的にはけっこう弱っていましたか?

 

松坂 いや、テレビでやっていたりするじゃないか。ヒーラーの人がいて特殊な能力者が痛みを消したりするのを。本当にそういうのに頼ろうかなと思いました。なんでもいいから治してくれって。この痛みをとってくれって。そういう精神状態でしたね。

 

中山 もう藁をもすがる気持ちが。

 

松坂 はい。自分でも何をしたらいいのか分からない時期もありました。

 

中山 これだけの功績があって、いつまでも現役をやってほしいって思いもあるけど、ご自身の中で現役を続けるか引退するか、葛藤はあったんですか?

 

松坂 ありましたね。投げることもままならないのが続いたので辞めた方が楽になるんだろうなと何度も思ったことがあります。

 

中山 でも、現役を続けようと思ったのはなぜですか?

 

松坂 んー・・・自分自身の気持ちを言うとこのまま辞めたら後悔するだろうなと。またやりたくなるだろうなと思ったので時間はかかるかもしれないけど、もう1度しっかり投げられるようになるまでは諦めない。そう思い直して続けることを選択しましたね。

 

中山 体力的な問題もそうだけど精神的な問題ですよね。それでやれるかっていうね。

 

松坂 そうですね。まだ・・・まだって言うか、ずっと野球が好きだっていう気持ちがなくならない限り、もう1度しっかり投げられる姿を見せたいと。

 

 

【ここで場面が変わり今シーズンの意気込みを色紙に書き込む】

中山 今シーズンの意気込みは『一年間 投げ抜く!!』。

 

松坂 はい。

 

中山 これですよね。

 

松坂 これです。

 

上重 20年間でこの言葉を書くのは初ですよね。例えば『新人王』とか『最多勝』とか具体的な目標を今まで書かれていたと思うんですけど。

 

松坂 やっぱり、出そうと思っても昔のスピードは出ないですし、いかにしてバッターに速く感じてもらうか、ということを考えていますね。選手をどう使うかとか僕が決めることではないですけど、1年間使える選手でありたいと思います。

 

中山 日本に帰ってきてまだ1勝という言葉がないんですよね。

 

松坂 はい。

 

中山 ついにその日がっていうのはご自身が1番思ってらっしゃるでしょうけど。

 

松坂 そうですね。もう、自分自身が1番勝ちたいと思っています。

 

中山 ジャイアンツも上原投手が帰って来ましたし。メジャーリーガーが揃ってというのもまた1つの見どころですよね。

 

松坂 楽しみですね。

 

上重 良いデータを持ってきました。ドラゴンズの大先輩の山本昌さんが37歳から70勝以上をしているんで。

 

中山 まだまだいけます。

 

松坂 それはもう勇気づけられますよね。昌さんともキャンプでお話させてもらったんですけど。テレビの前で言うことではないですけど元気づけられたというか、そういう考えがあるんだなというのが。

 

中山 あ、そういう話をしたことがありますか。

 

松坂 はい。しました。

 

中山 昌さんはね、現役長かったけど趣味が多かったんだと思います。

 

松坂 ラジコン(笑)

 

中山 そういうのはあります?

 

松坂 僕の場合はゴルフですね。

 

上重 僕もよくご一緒させてもらいますけど。

 

中山 凄い?

 

上重 生粋の負けず嫌いです。どの勝負に対しても勝たないと気がすまない。1回若い時にお台場でボウリングをした時に松坂投手は利き腕の右手は投げる方で使えないんで左手を使っていて、私は右手を使っていたんですけど私が勝つじゃないですか。

 

中山 うん。

 

上重 結局、朝の4時まで20ゲームぐらいまでしました。負けるのがこんなにイヤな人はいないと思います。

 

松坂 オフシーズンの話ですけどね(笑)

 

中山 負けたくない?

 

松坂 はい。

 

中山 特に上重には1敗もしたくないですよね(笑)

 

松坂 はい(笑)

 

上重 ボウリングぐらい勝たせてよ(笑)

 

 

以上です。

けっこう深い話もしていて良いインタビューでした。復活してまずは1勝を見たいですね。

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