2018年2月に放送された「猛虎キャンプリポート」という番組内で元阪神の掛布雅之と朝日放送の中邨アナと元阪神でスカイAディレクターの福家雅明と共に語っております。
福家 掛布さんは植田が1年目の頃からずっと「植田海、植田海、植田海」と毎回のように名前を上げてくれて。
掛布 2017年は2軍の1番でスタートさせたもんね。それは彼にとってけっこうプラスになったと思います。
中邨 なるほど。
掛布 色々と考えたと思いますし。一度、雨天でゲームが中止になりましてね。
中邨 はい。
掛布 室内練習場から鳴尾浜に帰るタクシーで一緒になったんですよ。そうしたら「毎日野球やるって大変なんですね」って。
中邨 ハハハハ(笑) 実に素朴な。
掛布 素朴でした。スゴい疲れていたんでしょうね。ゲームに出る体力がね。
福家 そうでしょうね。
掛布 「プロ野球選手って毎日野球やるってスゴいですね」って植田海が言っていましたけど(笑)
中邨 ほー。
掛布 それで後半は1軍で厳しい野球を経験したわけですから、彼にとって2017年はスゴくプラスになりましたし成長した1年だったと思いますよ。
中邨 やっぱり数字に表れない蓄積といいますかね。
掛布 そうですね。それと、植田海はここで走ってもらいたいという時に、ディスボールで走れる足を持っている。
中邨 これは優れた能力ですね。
掛布 スゴい。この決断はスゴいですよ。あとはピッチャーの握りだとか色々とキャッチャーのサインを1塁ランナーの時に盗んだり。そういうことをして変化球の時に勝負を懸けたり。スゴい1塁のランナーとしてのピッチャーバッテリーと駆け引きができる。それをまた楽しんでいましたね。
中邨 はい。4年目(2018年で高卒4年目)ですか。21歳から22歳の年ですね。
掛布 そうですね。ちょうど大学生なら4年生のときですね。だから巨人の岡本と一緒なのかな。
福家 そうですね。
掛布 同い年ですよね。
中邨 植田海は近江高校ですからね。出身が滋賀の甲南という町でそれこそ甲賀忍者の里の一つ。
掛布 だから(笑)
中邨 色々と相手の諜報活動も(笑)
福家 そうですか。植田はそういうところはやっぱり。
掛布 それはコーチなどの協力を得ながらですけどスゴく成長していっていると思いますよ。
中邨 なるほどね。
掛布 だから、植田海の盗塁の内容は濃いですよ。絶対に盗塁王を獲らせてやろうと思っていましたから。
中邨 足の速さにかまけて身体能力だけで行くというのとは違うということですね。
掛布 それと後半にバントが出来なくなったことがある。彼のバントはスゴく正確に出来るんだけども、その時に日頃行っているマシンでのバント練習を怠っていたと。
中邨 はー。
掛布 だから、スゴく準備は正直なんですよ。それからまた植田海はバントの練習をするようになったと。
中邨 なるほどね。
掛布 植田海のようなバッターはバントが出来なければ勝負できませんから。
中邨 近江高校時代では小柄なのに強打の近江高校の3番バッターでしたからあんまりバントをしていなかったのかもしれませんね。
掛布 はい。だから、スイッチにしたことによって植田海は非常にプラスになったと思います。(この話の以前にDeNA大和のスイッチ挑戦の話があり左打席でのバント練習をさせてボールをよく見る訓練をさせたと語っていました)
以上です。
植田海の素朴な言葉は面白いですね。やはりプロは厳しい世界です。掛布は孫のようだと言ってましたし、植田海は掛布のことをお爺ちゃんのようだと言っていたらしいです。