2018年5月27日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のvs.ニューヨークヤンキース戦の大谷翔平の第4打席に世界最速の男・チャップマンとの初対決がありました。その打席について元メジャーリーガーの石井一久がフリーアナウンサーの上田まりえと共に解説しています。

 

【この日の大谷の打撃内容】

1打席目 三振

2打席目 四球

3打席目 ショートゴロ

4打席目 ショートゴロ(vs.チャップマン)

打率.309 (5/26の試合終了時点)

 

【大谷の試合後のコメント】

大谷 (チャップマンとの初対決は)あそこで1本打っていい流れを作りたかったんですけど、球も速いし力もあるので自分が捉えたと思ったらファウルになったりとか、打ち損じるというのがあるので素晴らしいピッチャーだなと思いました。

 

【試合後のチャップマンのコメント】

チャップマン 今日は大谷との勝負に勝つことができた。ただ、彼と勝負する機会はまだまだあるよ。

 

 

アナ 両先発が好投をして非常に締まった試合展開になりました。石井さん、見応えのある試合でしたね。

 

石井 はい。面白かったですよね。でも、セベリーノ投手の外角低めの精度の高いボールはなかなか打つボールがなかったかなと思いますね。

 

アナ では、大谷選手の今日のバッティングを振り返っていきましょう。

 

石井 僕はチャップマンとの対決の方がセベリーノよりも真剣勝負で鳥肌の立つような勝負だったと思います。

 

アナ 震えましたね。

 

 

大谷とチャップマンの初対決の全球動画

【チャップマンとの対決を見ながら解説】

石井 初球のフォーシーム(160.93キロ)なんですけど低めにボールになったあと、2球目のフォーシーム(159.16キロ)は引っ掛けてしまったんですけど。(キャッチャーが後ろに逸らすぐらい引っ掛けたボール)

 

アナ はい。

 

石井 3球目のフォーシーム(160.29キロ)は160キロを超えてきましたよね。まあ、少し振り遅れている感じ(差し込まれ気味でバックネットにファウル)はあったんですけど、4球目もまたギアを上げて161キロのフォーシーム。ただ、大谷選手も負けずに打ち返してあわやホームランという当たり(レフトポールから10メートルぐらい離れたファウル)になったんですけど、このあとの5球目ですよね。チャップマンの163キロのフォーシームで大谷選手もなかなか打つのは難しい(ショートゴロ)なと思いましたけどスピードに押されながらも自分のバッティングをしようという感じは見えましたよね。

 

アナ 力と力の真っ向勝負というのが見ているお客さんも1球毎に歓声も大きくなって。

 

石井 うん。特に数字が出ているように球速は164キロぐらいですよね。そして、大谷選手の打球速度がこれより下回る156キロなのでいかに大谷選手がパワーに負けたかというのが数字に出ていますよね。

 

【打ち取られた時のデータ】

チャップマンの球速 163.99キロ

大谷の打球速度 156.75キロ

 

 

石井 普通は打球速度の方が速かったりするんですけど、そうすると打ち返しているという意味になるんですけど。

 

アナ (モニターに映されているインパクトの瞬間の画像を見ながら)これを見ると少しだけ振り遅れている感じがこの写真からも分かりますよね。

 

石井 うん。ただ、凄いなと思ったのがその振り遅れているなかで自分のスイングをしようと思っているところに大谷選手の凄さであって、バッター大谷選手としてはこのカウントでスライダーが来るかもしれないという予想もしていると思うんですよ。

 

アナ はい。

 

石井 そのなかの打席でこれだけ対応できたのは凄いんじゃないかと思いますね。

 

アナ 毎回、大谷選手の対応能力の高さにビックリしますよね。

 

石井 はい。

 

 

以上です。

チャップマンとの対決で大谷の野球人生で最速のボールを味わいました。しかも、左ですから味わったことのない体験だったと思います。

おすすめの記事