2018年6月9日にMBSテレビで放送された「せやねん!」のスポーツコーナーで元ロッテの里崎智也が阪神タイガースの藤浪晋太郎について、阪神のキャッチャーについて、ロサリオについてMBSのアナウンサーの井上雅雄と共に語っています。
【藤浪について】
里崎 もう良くても悪くても5回で代える。最近、6回とか7回とか前半が良かったら投げさせて、そこで一気に崩れるっていうパターンが去年ぐらいから結構見られるんですよね。
アナ はい。
里崎 藤浪の時はどんなに頑張っても、どんなに良いピッチングをしても信じすぎない。その後に崩れるパターンがよくあるんで良くても5回でピシっと代えて中継ぎ勝負。本人いい気分で次も調整させる。これが1番いいんじゃないかなと僕は個人的に思いますね。
アナ これはファンもどこか胸の奥に思っておかないといけない気持ちですよね。
里崎 そうです。スパっと代えた時に『まだいけただろう』という意見をしてはいけないです。
アナ そうかあ。
里崎 藤浪をもっと大きく再生するためには、そこの初級編からやらないといけないと僕は思いますね。
【理想のキャッチャー像について】
里崎 キャッチャーが褒められるポイントは1つだけですよ。
アナ はい。
里崎 打つか、勝つかです。打てなくても守れればいいという言葉ありますが、守れればいいの評価というのはチームが勝っていることなんですよ。
アナ なるほど。
里崎 勝つ事ってキャッチャー1人の責任じゃないですよね。そうなってくると、自分の力でどうにかできるというのは打つことだけなんですよ。そう考えると原口選手は打つという能力は持っているんで、あとは守備をしっかり教えて、1軍の最低レベルのスキルまで、捕って止めて投げるまでを出来るようにして原口選手を上手く使いながら、梅野選手をバックアップとして使えれば、梅野選手は守備はいいんで、そこは上手く補えるんじゃないのかなと思いますけどね。
【ロサリオについて】
里崎 外国人選手は宝くじみたいなもんですから。
アナ 宝くじ(笑) 当たれば儲けもの。
里崎 そうです。それで、オープン戦はどんだけ打っていても公式戦が始まってみないと分からないですからね。
アナ これ何でなんですかね。オープン戦と公式戦でガラっと変わりましたけど。
里崎 オープン戦は打たせれば打たせるほど相手にとって得なんですよ。新しい選手というのはどうしたら打つのかっていうのをバッテリーは知りたいんですよ。
アナ どうやって抑えるかじゃなくて、オープン戦はどうやったら打つのか。
里崎 はい。ここ得意なんだね、ここはこういう打ち方をするんだね、こういう傾向があるんだ、というのは良い結果でしか僕たちは見えないんですよ。
アナ はー。
里崎 逆に言うと、全く打たない奴の方が怖いんですよ。いきなりシーズンが始まって打ちだしたら、もう1回オープン戦の作業をしないといけないので、その作業をしている間にポコポコ打たれちゃうことになるんで。
アナ あー・・・そうなんですね。
里崎 はい。オープン戦は打たせてなんぼですから。
アナ 打たせてなんぼ。ロサリオは打っちゃいましたね。
里崎 そうですね。だから、オープン戦から打って公式戦でも打ち続けるのが1番いいんですけど、僕たちバッテリーでいう、『一番最高の形』に相手からしたらなっていますよね。
アナ もうロサリオをいい形に丸め込んでるわけですね。
【ロサリオを立ち直らせるには】
里崎 僕が外国人投手にやっていたことは、1番の長所をこっちから提示してあげるですよ。『あなたのいいところはこういうところですよね、こういうところがいいから今まで野球で成功してきている』と。
アナ はい。
里崎 『ベンチはこういう意見があるけど、あなたはどうやってやりたいんだ』と。ある程度は好きなようにやらせて、意見も聞いてそれが出来なかったらクビにしたらいいんですよ。
アナ ・・・やっぱりそこですね。プロの世界は。
里崎 そうです。
アナ ただ、ロサリオの年俸は3億4000万円なんですよ。
里崎 はい。まあ、良い授業料として・・・。
アナ うわぁ、高すぎる・・・。
里崎 まだ、交流戦は半分ありますから。
アナ タイガースが浮上するきっかけは大いにあると?
里崎 全然ありますよね。
アナ ありますか。
里崎 だって、セ・リーグが全体的に弱いんで、ちょっと勝てばグーンといくんで。
アナ 何かその言葉はあんまり喜べないという(笑)
以上です。
まあ、里崎はハッキリした言葉でズバズバ言う感じですね。藤浪についてロサリオについてもズバズバと分かりやすいです。