2018年6月10日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」でこの日のvs.阪神戦で粘りの投球で7回2失点にまとめた千葉ロッテマリーンズのボルシンガーについて元横浜の高木豊、元日ハムの岩本勉、ヤクルトで監督をしていた真中満がフジテレビアナウンサーの久代萌美と共に語っています。
【この日のボルシンガーの投球内容】
7回98球、被安打5、奪三振7、四死球3、失点2
今季7勝1敗 防御率2.38 (6/10の試合終了時点)
アナ 6連勝のボルシンガー投手がハーラートップタイの7勝目と絶好調です。
岩本 ですね。あのワイルドな後ろ髪がね。豊さん、風貌もワイルドですけどピッチングもスゴく器用に投げますよね。
高木 本当に器用ですよね。それと、やっぱりテンポがいいですよ。もうドンドンいきますよね。
岩本 けっこうな大味なピッチングするのかなと思ったら低めに変化球を集めたりとか、相手バッターが打ちあぐねるような、そういうシーンが多いですよね。真中さんはこういうピッチャーどうですか?
真中 ロッテは2017年に先発で苦しんだじゃないですか。ここでボルシンガーが出て来たというのは大きいですよね。やっぱり軸で回れますんで、ロッテとしてはいいピッチャーが出て来たなという感じですよね。
岩本 やっぱり、監督をされている時もローテーションが回ってきた時にスゴく勝つ見込みのあるピッチャーだとベンチもゆったりと構えられるもんですか?
真中 はい(笑) まあ、勝ちとは決まっていないですけども、5回とか6回までは安心して見ていられるじゃないですか。
岩本 はい。
真中 それがちょっとローテの谷間となると3回4回でどうしようかなという事にもなりかねないので、やっぱり良いピッチャーが出て来ると助かりますよね。
岩本 豊さん、最近よく聞くナックルカーブですけども、普通のカーブとの違いはどこにあると思われますか?
高木 握り方じゃない(笑)
岩本 そうですけど(笑)
高木 曲がり方はそんなに変わらないけど、握り方だと思うよね。
岩本 こないだちょっと角度の検証をやっていたんですけど、指の腹で投げるカーブは一度上に浮き上がるような、抜いた感じのような軌道を描くらしいんですけど、このナックルカーブは一度上に浮かずにそのままストーンと縦のスライダーのようなカーブ。
高木 だから、スピードがあるよね。そんな感じがしますけどね。
岩本 はい。バッターはどっちがイヤですか?
高木 んー・・・選手によるんじゃない。
真中 ナックルカーブの方がイヤじゃないですかね。速いですから。カーブだとフワっと来ますけど、ナックルカーブだとグッと曲がるんでね。
岩本 一度上に浮くのは対応できるもんですか?
高木 出来る(笑)
真中 出来ると思います。
岩本 あっ、そうですか。でも、これメジャーで被打率の検証があってカーブが1番打たれていないらしいんですよね。
真中 あっ、そうなんですか。
高木 そうなんだよ。だから、ホームランの被打率が1番低いのはカーブと言われているよね。
真中 一発はですね。
岩本 はい。1990年代前半にスプリットフィンガードファストボールというのがスゴく流行ったんですけど、これまたナックルカーブというのがまたプロ野球界を大騒ぎさせますよぉ。
アナ 色んなカーブがあるんですね(笑)
以上です。
途中からボルシンガーの話がどっかにいきましたけど、MLBでカーブが見直されているのは確かですね。