2018年8月1日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のボルティモアオリオールズ戦に先発し6回無失点で9勝目をあげたニューヨークヤンキースの田中将大のピッチングについてメジャーで活躍した小宮山悟がフリーアナウンサーの平原沖恵と共に分析しています。

 

【この日の田中の投球内容】

6回105球、被安打3、奪三振8、与四死球3、失点0

今季9勝2敗 防御率3.84 (8/1の試合終了時点)

 

【田中の試合後のコメント】

田中 (立ち上がりが慎重だったことについては)慎重にと言うよりは自分自身のボールを全然操れていなかったのが一番です。(2回以降はどのように調整したか?)一番はやっぱり自分の投球フォームのところだったので、初回が終わって映像を見て、もう少し、こうしよう、ああしようと修正を試みて粘って良い結果に繋がったと思います。

 

 

アナ 小宮山さん、田中投手が2試合連続の無失点ピッチングで9勝目をあげましたね。

 

小宮山 素晴らしいピッチングでしたね。立ち上がりにちょっと大丈夫かなとなりましたけど、そこをしっかり凌いだので素晴らしいピッチングに繋がったと。特に3回のピンチの場面で3者連続三振で切り抜けたのが一番勝利を引き寄せたと言ってもいいぐらいでしたね。

 

【その場面を見ながら解説】

小宮山 先頭打者に2塁打を打たれてスコアリングポジションに走者を置いた状況で、1人目の打者に対してはスライダーが非常に良かったんですよ。真っ直ぐに近いぐらいの回転数(この日の自己最多の2567回転/分)のボールに見えているのでバッターはついつい真っ直ぐだと思って追い掛けて振ってしまう。そして次の打者にはスプリットですよね。

 

アナ はい。

 

小宮山 これも低めにキッチリと制球できているので、バッターからすると手を出さざる負えないようなコースでした。そして、2アウトを取ってホッとするところなんですけど、最後にフォーシームで三振。気合も入っていました。

 

アナ はい。気合が入っていました。

 

小宮山 もう集中力がMAXということで、見事なピッチングで素晴らしかったです。

 

アナ うん。

 

小宮山 それで、踏ん張れた要因としては、スライダーとスプリット共に非常にいい制球だったということです。もうほとんどが低めにイメージ通りに操れていました。今日18個のアウトを取っているんですけど、そのうちの15個がこのスライダーとスプリットで打ち取っている。それで、要は強いボールと速いボールを武器に変化球を上手に混ぜて、コンビネーションで、例えば内と外であったり、高低であったり、緩急であったり、こういうところでのコンビネーションが素晴らしかったです。お見事でした。

 

アナ うん。これで田中投手は後半戦2連勝ですけど、大事な終盤戦に向けて好スタートを切れていますね。

 

小宮山 そうですね。セベリーノがここに来て少し調子を落としているので、セベリーノに替わる大黒柱として、ヤンキースのローテーションは田中が中心で多分いきます。

 

 

以上です。

後半戦にキッチリと仕上げてきましたね。前半戦は内容が悪かったですけど、ここに来て本当に好調です。

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