2018年8月12日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のコロラドロッキーズ戦に先発し6回途中で降板し3失点で勝ち負け付かずとなったロサンゼルスドジャースの前田健太のピッチングをメジャーで活躍した石井一久がフリーアナウンサーの上田まりえと共に分析しています。

 

【この日の田中の投球内容】

5回1/3、96球、被安打6、奪三振7、与四死球3、失点3

今季7勝7敗 防御率3.80 (8/12の試合終了時点)

 

【前田の試合後のコメント】

前田 初回にいきなり2人で2点を取られたので、あの辺はちょっと反省しないといけない部分かなと思います。その後は最低限粘れたと思います。前回までよりは良かったと思いますし、言い感覚も少しずつ出てきたので、次に向けてまた修正できたらいいなと思います。

 

 

アナ 前田投手、後半戦の初勝利がまたもお預けとなってしまいました。今日のピッチングはどうでしたか?

 

石井 まあ、基本的に前田投手はストライクゾーンの中だったり外の出し入れで勝負できるんですけど、今日はそこが出来ていなかったかなと思いますよね。

 

アナ はい。

 

石井 今日は投げた瞬間にボールからボールになる球が多かったので、なかなかバッターがそれだと振ってこないというか、勝負をできない状況にあったと思うんですけど。まあ、あとはやっぱりスライダーが思い通りのところに投げ込めないと、更にもう1個曲げないといけない、もう1個強く変化をさせないといけないという気持ちが強くなるので、そのへんでバランスが悪くなった印象が受けましたけど。

 

アナ コントロールの乱れの要因というのはどこにあったんでしょうか?

 

石井 僕はスタジアムが原因だったと思いますね。クアーズフィールドという所は1600メートルの高地にあるので、気圧が低いので変化球が曲がりにくいんですよね。

 

アナ うん。

 

石井 投げていく瞬間にスライダーだったら、だいたい回転していく残像がピッチャーには残っているんですよ。だけど、今日はただグルグルっと回転しているだけでスライダーの変化をしないんですよ。なので、真っ直ぐいってしまうので、もっと曲げないといけない、もっと狙っていかないといけない、という感じでそこに入り込んでしまったのかなと。今日はそこが出てしまったのかなと思いますね。

 

アナ どうしたら良かったんですか?

 

 

石井 大ざっぱにインコースとアウトコースというよりは、ストライクゾーンの中で勝負していくことが大事だと思いますし、同僚のエースのカーショウとかもこの球場で苦しんでいるんですね。この球場って一つスキルが落ちるので、なので、よりストライクゾーンの中で勝負しても面白かったんじゃないかなと思いますね。

 

アナ 石井さんも投げられた時というのは?

 

石井 はい。僕の古い経験でいうと、ここでの投球は変化球の曲がりが悪くなったりするので、ピッチング練習するのもイヤなんですよ。ピッチング練習だけするのも、ここで投げると感覚が狂ってしまうので、次がドジャーススタジアムで登板だったりする時は敢えてここでは投球練習をせずにドジャースタジアムでのゲームに臨んだということもありますよね。

 

アナ 投げる回数が少ないと余計ですよね。

 

石井 はい。

 

アナ 前田投手はこのようなコメントも残していました。「10球以上ストライクをボールと言われ、1回真ん中に集めた。2回以降はコーナーを攻めて粘り強く投げようと話した」ということです。

 

石井 まあ、言い方が悪いですけど、審判も頑固な人が多いんで、そこを1回ボールと言うと絶対にストライクを取らないぞって思ったりもしますし、色んな審判がいますよね。

 

アナ 審判との相性と球場の相性も良くなかったですね。

 

石井 調子はいいです。

 

 

以上です。

クアーズフィールドの特徴の話は面白いです。

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