2018年9月2日にサンテレビで放送された阪神タイガースVS.横浜DeNAベイスターズの野球中継で阪神タイガースの大山悠輔の絶不調シーズンの原因を阪神で監督をしていた真弓明信がサンテレビアナウンサーの谷口英明と共に語っています。
アナ 真弓さん、大山の2年目の伸び率はどう思いますか?
真弓 自分でも納得してないと思うんですけど、周りもかなり期待していましたから、期待外れですよね。その分、本人も焦ったんじゃないかと思うんですよね。
アナ キャンプでは大山を3塁に移して鳥谷をセカンドに動かしたわけですからね。
真弓 そうですね。
アナ そこまでの覚悟を持って金本監督は大山に期待を懸けました。
真弓 打撃について少し勘違いした部分があるんじゃないかと思うんですよね。
アナ と言いますと?
真弓 ボールを引き付けて確実にヒットにする、ホームランにするというようなことがすごく出来そうな気がしてくるんですよね。
アナ ほー。
真弓 特にキャンプのときのバッティング練習というのはしっかりと引き付けて遠くに飛ばすという感じのバッティングができるんですけど。
アナ はい。
真弓 引き付ける度合いがキツくなってくると、ポイントが近くなってくるんですよ。そのポイントがあまりに近くなってくると、今度はバットのヘッドが遠回りし始めるんですね。
アナ ほー。
真弓 そういうことでキャンプのときにはすごく調子が良かったんだけど、オープン戦でなかなか結果が出なくなった。それで開幕戦でホームランが出るんですよ。逆方向に。(※3月30日の巨人戦で菅野からライトにホームラン)
アナ そうですね。あれは右方向でしたよね。
真弓 そうです。
アナ あれでまたちょっと勘違いしたんですか?
真弓 あれはね、インコースの振り遅れなんですよ。
アナ あー。
真弓 ポイントが良くてホームランが打てたというのじゃないんですよね。あのホームランを打ってしまって、この打ち方でいいんだなというところでずっと突き詰めていったのでずっと調子が悪かった。なかなか調子を上げてこれなかった原因じゃないかなと。
9回裏の5打席目に変化球を泳ぎながらレフト前ヒット
アナ 今のバッティングは真弓さん、どうでしょうか?
真弓 いいと思いますよ。これを泳がずにもう少し引き付けて打ったら完璧に打てるようになると思ったのが間違いなんですよ。
アナ ほー。
真弓 今の真っ直ぐ狙いで変化球を打っているじゃないですか。あれでもう少しバットが内側から出て下半身が粘れるようになると完璧に今のポイントで打てるようになるんですよ。
アナ そうですか。
真弓 だから、あれ以上に引き付けて打とうとは思わない方がいいですよね。
以上です。
真弓の話は説得力があるような気がします。あの右方向ホームランの感覚を突き詰めてしまって大失敗したのかもしれません。