2018年8月31日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でニューヨークメッツのデグロームの凄さについて小宮山悟がフリーアナウンサーの平原沖恵と共に分析しています。

 



デグロームの今季成績 (8/31時点)

27試合 8勝8敗 防御率1.68

 

 

アナ デグローム投手は勝ちには恵まれてはいませんけど、どんなところが凄いんでしょうか?

 

小宮山 最大の武器はフォーシームですね。

 

アナ はい。

 

小宮山 空振り奪取率というか、この数字が先発陣の中でメジャーのトップ。見事な数字です。

 

【先発投手のフォーシーム空振り奪取率】(データスタジアム調べ)

空振り奪取率平均球速平均回転数
1位NYMデグローム17.5%154.22347
2位BOSセール17.0%153.62351
3位HOUバーランダー15.2%152.82613
4位NATSシャーザー15.1%151.92498
5位HOUコール14.2%155.32371

 

小宮山 デグロームは17.5%の空振りを取れているという。それで、そんなデグロームのボールの質を見ていくと速さで言うと、やっぱり速いんですよ。でも、回転数だとバーランダーが抜けてトップです。

 

アナ はい。

 

小宮山 そうそうたる顔ぶれのピッチャーと比べて、そこまで回転数が多くない。それでも空振りが取れる。

 

アナ フォーシームで空振りが取れるというのは回転数が多くて、ホップするイメージがありますけども。

 

小宮山 理由がありまして、なぜ空振りが取れるかというと、しつこいようですが、前々から言っているリリースポイントが重要です。デグロームのリリースポイントはグラフを見てもらえばわかりますが。(※グラフは用意できないのでできるだけ分かりやすく書こうと思います)

 

アナ はい。

 

小宮山 縦軸がリリースポイントの高さ、横軸がおなじみのエクステンション。エクステンションとはピッチャープレートからリリースポイントまでの距離で、その距離が長いほどリリースポイントがバッターに近くなり球持ちが良く打ちにくい。デグロームはそのエクステンションはどうなのかというと、エクステンションの数値が210㎝とメジャーでもかなり前でボールを放す投手です。

 

アナ はい。

 

小宮山 バーランダーの場合はエクステンションはメジャーでも普通なんですけど、背が高いピッチャーで上から投げ下ろすみたいな感じなんだけど、リリースポイントの高さが210㎝とかなり高いところから投げ下ろしいます。デグロームのリリースポイントは高さが160㎝ぐらいとメジャーでもそこまでの高さはないけど、かなり前でリリースできているということです。

 

アナ それで空振りが取れていると。

小宮山 これはなぜ空振りが取れるかというと、リリースポイントを前にするとキャッチャーまでの距離が短くなる分、バッターからするとスピードが余計に速く感じる。尚且つ、タイミングが取りづらくなるので空振りが取れる。そして、もう1つは低い位置からボールを放すことによって、バッターボックスにいるバッターが低い位置からけっこうな勢いでボールが来ると、浮き上がってくるように見えているんではないかと。

 

アナ はい。

 

小宮山 そういうことがあるので空振りが取れていると。そして、更にフォーシームを生かすのにもう1つ武器があります。スライダー。これがとんでもないスライダーなんです。とにかく球速がメジャーのアベレージよりも10キロほど速い。

 

デグロームのスライダーの特徴 (データスタジアム調べ)

球速(km/h)横変化 (cm)
デグローム146.310.1
MLB平均136.414.2

 

小宮山 そして、けっこうな勢いでキュッと曲がる。ちょっとカットボールに近い感じがあるんですけど、この曲げるボールがバッターからすると相当厄介になっていると思うんです。

 

アナ これはスライダーが速いと何がいいんですか?

 

小宮山 もともと真っ直ぐが速いピッチャーなので、真っ直ぐとスライダーの見極めがしづらいというね。バッター目線から見たボールの軌道だと、ずっと同じ軌道を描きながら、かなり近くのところで曲がりだすんです。なので、バッターからすると速さある分、余計に球種が見極めづらいので、バットの芯で捕まえることが難しくなっている。ちょっとこういうタイプのピッチャーはいないのでスゴいと思いますね。

 

アナ そうですね。判別がちょっと付かないんですね。それでは、分析結果をお願いします。

 

小宮山 『信じる者は救われる』。

 

アナ それは分析なんですか?

 

小宮山 全然分析になってないんですけど、実はシーズンオフに彼は髪の毛を短くしたんです。どうやら長髪よりも短髪の方が球速が上がるらしいと。

 

アナ はい。

 

小宮山 その言葉を信じて、思い切って今シーズン、ショートヘアにしたんですね。それによって、努力をしながら今シーズンを迎えてビックリするぐらい好成績を残しているということなので、非常に成果が上がっているということでいいんじゃないでしょうか。

 

アナ 練習を一生懸命しながら、髪の毛も短くなったという(笑)

 

小宮山 この年齢(30歳)になってスピードが速くなるからというので髪を短くして、信じることによってちょっと速くなりました。自己最速を更新しましたから。

 

アナ はい。

 

小宮山 更に言うと、スライダーが相当効いているので、それによって打たれていないという結果が出ているので、被ホームラン数が激減しているんですね。そういうのも含めて今シーズンの活躍ぶりでいうと、8勝8敗なんですけど、サイヤングの可能性もあると声高にお伝えしたいです。残りの試合はどれぐらい投げるのか分からないですけど、デグロームをちょっと追い掛けたいと思います。

 

アナ 動きやすくなったんですかねぇ。

 

小宮山 フフ(笑)

 

アナ 今日は髪の長さと球速の速さの分析でよろしいですか?

 

小宮山 まあ、そういうことで。

 

アナ いや、違いますけど(笑)

 

小宮山 長髪より短い方がいいでしょという話です。

 

アナ 今後、メジャーに短髪ブームが来るかもしれません。

 

 

以上です。

長髪より短髪の方が球速アップするというのは本当なんでしょうか。

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