2018年12月17日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース 年末大反省会」で高木豊、野村弘樹、田尾安志、金村義明、デーブ大久保、大矢明彦、笘篠賢治、平松政次、谷沢健一、江本孟紀、立浪和義らが語っています。
もくじ
高木豊
アナ 豊さんは今年のDeNAをどうみてますか?
高木 投手陣は悪かったと言えるんですけど、野手陣もセンターラインがコロコロ変わったでしょ。それでセンター桑原がまともに使えない。キャッチャーはトレードで伊藤を獲ってくるとか。何でそんなことをするのかなと思うことが、不思議なことが多かったですね。それで大和もスイッチをやめるとか、それでセカンドに回った倉本が芳しくないとか。
アナ はい。
高木 そのままで良かったんじゃないのっていうような、そんな感じですよね。自分たちで動いて墓穴掘ったみたいな。
アナ なるほど。野村さんはいかがですか?
野村弘樹
野村 まあ、攻撃の方でいくとやっぱり4番の筒香ですよね。あれだけ打ってるのに打点が少ない。それが1番2番の出塁率なのか、筒香の勝負強さも絡むかもしれませんし、得点力という意味では筒香にはもうちょっと打点を上げてほしいと思うんで、そこが少ないのが気になりましたね。
アナ 田尾さんはどうでしょうか?
田尾安志
田尾 あのね、シーズン中にラミレス監督とちょこちょこ話をしたんですけど、今シーズンはちょっと言ってることが去年まで違うなあというね。あまりにも自分で決め付け過ぎた。それで倉本とか、あるいは桑原が去年いい戦力になっているのに最初からなかなか使わなかったり。「彼らは少し良くない」と言って決め付けちゃうんですね。
アナ うーん。
田尾 ラミレス監督自身が今年契約最終年ということで、今年ダメだったら、来シーズンないという気持ちが裏目に出たシーズンだったと思うんですね。だけど、それでも来シーズンもやらせてもらえる。それで三浦大輔というピッチングコーチが就任して、三浦大輔にピッチャー起用はお任せするという話になっているようなので、かなり今年とは違うベイスターズが見られるんじゃないのかなという気がします。
アナ 金村さん、ソトが活躍しました。
金村義明
金村 ソトはこれだけ打つとは思わなかったですね。キャンプとか開幕当初見たときは、線も細いですし、これだけホームランを打つとはね。ただ、先ほど高木さんがおっしゃったように、なんか自分たちでコロコロ代えてね。自分たちというかラミレス監督が何かを変えて墓穴を掘っていったのかなという。
アナ はい。
金村 一番大きかったのはシーズン中の伊藤と育ってきた高城とのキャッチャーのトレードというのは驚きましたね。伊藤はオリックスでキャッチャーで出してもらえずサードまでやっていた選手をいきなりセ・リーグの野球でスタメンで使うというね。データも分からないのに一番難しいポジションで使ってね。
アナ なるほど。
金村 そのへんから墓穴を掘っていったのかなと思いますけどね。
アナ デーブさん、そのラミレス采配をどう見ますか?
デーブ大久保
大久保 まあ、監督が契約最終年ということで、最後自分の野球をやりたいのかなという気がしますよね。最初はコーチともコミュニケーションを取るけど、やっぱりコーチが言ったことで失敗すると、これからは自分で決めたいと誰でも思うんですよ。
アナ はい。
大久保 だったら俺がやるって思っちゃって。コメントで出てたじゃないですか。「来年はコーチ陣とよく話し合ってやっていく」って。そう言ってる時点で今年はそこが失敗だったと分かっているので、来シーズンは期待できるかなと思って見てるんですけど。
アナ なるほど。大矢さんはどうご覧になってますか?
大矢明彦1
大矢 物を持ちすぎましたね。
アナ 物を持ちすぎた。
大矢 はい。選択肢が増えすぎた。だから、自分が育てた物をそのまま今年素直に信じてやればいいんだけど、ちょっと色々な戦力が入って来ちゃったんで、それを上手く自分で動かしたいというのがあったと思うんですよね。
アナ なるほど。
大矢 今年のDeNAの野球のスタートは1点を取りにいってたでしょ。
アナ はい。
大矢 バントをして1点取りたいという野球がやはり継続して出来なかったですよね。結局はランナーが動いて、バッターが打って、それで勝っていくという、あの器の球場だから攻撃主体の野球でいいんですけどね。
アナ はい。
大矢 それともう1つはピッチャーを動かし過ぎましたよね。右の井納とかも普通に先発で良くても悪くてもローテにしておけば良かったんですよ。そうしたらそのまんまの力が出て、去年より上乗せができたと思うんですけどね。そういう意味でシンプルにやってもらいたいと思います。
アナ 苫篠さんは?
笘篠賢治
苫篠 僕はせっかく出来上がっていたセンターラインを開幕から崩したとうのがそもそもそれが間違いだったというところからのスタートなんですけど。やっぱり大矢さんが言われたように1点を取るような野球も昨年のクライマックスや日本シリーズでの短期決戦の勝ち方、あれで味をしめたのかなと。でも、それはそれで、レギュラーシーズンはレギュラーシーズンというところで、ラミレス監督がなにか采配で勝ってやろう、監督が目立ちたい、手柄にしたいという雰囲気が見えてしょうがなかったですね。
アナ なるほど。
苫篠 いい選手が揃ってるだけに近いうちに優勝しないと、いつ優勝するのっていう段階に来てると思います。
アナ 平松さん、東についてはどうでしょう?
平松政次
平松 キャンプから素晴らしいボールを投げていましたから、活躍するだろうと期待通りでした。まあ、全体的なことを言わせて頂くと、私は順位予想で1位にしましたけど、広島が一番嫌がってるのがDeNAなんですよ。
アナ そうですね。
平松 DeNAは攻撃力を持ってますしね。そういう意味で皆さんも言われてましたけど、あまりにも選手を代え過ぎ。もうファームに落としたり、或いは打順を変更したりでこれが当たらなかったということがまず1つ。それから左ピッチャーの濱口、今永、石田の去年10勝したピッチャーが力を出し切れなかったのがBクラスになって原因でしょうね。力はありますよ。
アナ はい。
平松 だから来年も優勝候補の一角には入ると思います。
江本 今のみんなの話を聞いてたら、監督がダメだと言ってるように聞こえるんだけど。
アナ どうなんでしょう・・・これは野村さんに聞いてみましょう。
野村 何でそこで僕なんですか(笑)
江本 そういうことじゃないの?
野村 まあ、確かにそういうふうにも聞こえます。
アナ デーブさんが言うには契約最終年だから自分の好きなようにやったということでしょうか?
野村 だと思います(笑)
アナ 立浪さんは?
立浪 だと思います(笑)
江本 いや、それは綺麗事を言ってるだけだから。監督のやりたい野球って言うよりも(笑)
大矢明彦2
大矢 最大の要因はやっぱり自分の考えに入りすぎたと思うよね。もっと選手を信頼して良かったと思う。そんな所でいかがですか?
江本 うーん。だから、それは能力が無いと言ってるようなもんじゃないのかな(笑)
谷沢健一
谷沢 いや、それはね、ラミレス監督がやっぱりヘッドコーチを重要視したんですよ。それで思い通りにヘッドコーチが来たんですよ。ただそれは裏を返せば、自分の我を通してやりたいというのが裏目に出たということだと思いますよね。前のヘッドコーチは誰だったかな?
誰かの声 進藤・・・
谷沢 あっ、進藤だ。
以上です。
ほぼ全員がボロクソです。