2018年12月22日に東海テレビで放送された『ドラHot+』で中日ドラゴンズのドラフト1位根尾昴がレジェンド立浪和義と対談しています。

 

軽い挨拶

立浪 いい体してるなあ。足。

 

根尾 体重増やしてずっとやってます。

 

立浪 この俺の体でプロで出来たから自信つくやろ?

 

根尾 いえいえ。

 

立浪 そんなことない?

 

根尾 技術が・・・。

 

 

ショート一本の真意

立浪 ドラフトが決まった当初は二刀流というのをよく言われていて、個人的にはできたらどっちかでやってほしいと思ったんですけど、本人からはショート一本でやりたいと。

 

根尾 はい。

 

立浪 これはどういうところから?

 

根尾 高校に入るときからずっとショートでいきたいと思っていて、自分が勝負するならショートだなと思っていて、高校に入ったときからずっと決めていたんですけど、それでも高校では大事な試合を投げさせてもらったりしていたので、評価して頂けるなら二刀流で思っていたんですけど、心の中ではずっとショートでした。

 

立浪 おぉ。正直二刀流やったらパ・リーグはDHがあるけれども、セ・リーグでピッチャーをやるのは厳しいかなと思ったんですね。

 

根尾 はい。

 

立浪 そうしたら、本人がショート一本と宣言したから良かったなと思って。

 

根尾 ありがとうございます。

 

立浪 個人的にはそう思ったんですよね。

 

根尾 はい。

 

 

開幕スタメンについて

立浪 守備と打撃、今はどっちが自信ありますか?

 

根尾 バッティングはないので、守備ですね。

 

立浪 守備の方。

 

根尾 はい。

 

立浪 今、プロ野球のショートのポジションを見て、この人の守備が上手いと思うのは?

 

根尾 源田さんですか。

 

立浪 あぁ。

 

根尾 源田さんはステップワークというか、足の運びがきれいというか、無駄がないなと思います。自分はまだまだ大股でいっちゃうので。

 

立浪 本人の中でどう思ってるかは分からないんだけど、今は名古屋の方では開幕スタメンとスゴく期待されて、そのうち本人の耳にも入ると思うんですけど、やっぱり開幕から出たいという気持ちは?

 

根尾 出れるのであれば。

 

立浪 そうですよね。

 

根尾 はい。

 

立浪 自分が最初の試合に出れたのは守備がそこそこだったからと思うんですね。キャンプで守備を見た時に1軍のレベルで守備が出来ると監督コーチに認めてもらえれば多分いきなり出れると思うんですよ。打つ方は少々打てなくても、試合に出てたらそのうち打てるようになると思うんですね。だから、守備に自信があるなら十分開幕からやれるんじゃないかと自分は思ってますけどね。

 

 

目指す選手像

根尾 ピッチャーもさせてもらっててよく分かるですけど、やっぱり小技小技のバッターは怖くないんですが、長打があるバッターだったり、バッターとしてはそこが抜けるかというところが捕られたり、相手が嫌がる選手がベストだと思うので、ドラゴンズの顔となるショートというのが一番の目標です。

 

 

大阪桐蔭の同級生はライバル

立浪 これから1年目からショートとして試合に出してもらったり、高校でも春夏優勝してるという経験で似た部分があるので、何かとそんなことを言われると思うんですけど。

 

根尾 活躍して立浪さんに肩を並べられるような選手に。

 

立浪 大丈夫だと思いますし、個人的には自分は大して長打が打てなかったんですけど、やっぱりホームランを打てるショートを目指してもらいたいなと。

 

根尾 はい。

 

立浪 同じ大阪桐蔭高校から入った選手たちについてはどうなります?

 

根尾 これからお互いに意識するのは間違いないですし、仲間であったことはありますけど。

 

立浪 負けたくない?

 

根尾 はい。ライバルですね。同じ高卒で野手で藤原というのがいるので。

 

立浪 彼はスゴくいいバッターだね。

 

根尾 はい。

 

立浪 見ていてほとんど出来上がった選手だなと。やっぱり根尾選手から見てもスゴいバッターですか?

 

根尾 スゴいですね。

 

立浪 今の現段階で根尾選手と藤原選手を比べた時にバッティングはどれぐらいだと思う?

 

根尾 (両手で高さを表して上は)藤原で(下は)僕ぐらいです。

 

立浪 自分で評価してそんなに差がある。

 

根尾 はい。

 

立浪 大阪桐蔭のピッチャーの1人はセ・リーグに入ったんかな?

 

根尾 そうです。(※巨人に横川、日ハムに柿木)

 

立浪 ということは交流戦はあるけども、1人とは互いに1軍で早く出てくれば対戦があるわけですけども、それはスゴく楽しみでしょうね。

 

根尾 楽しみです。

 

立浪 そういう時の対戦というのは、やっぱり一緒にやっていたのであんまりインサイドを攻められないというね。

 

根尾 フフッ(笑)

 

立浪 やっぱりそういうこともあるので。同じ高校のメンバーで野村弘樹という左ピッチャーがいたんですけど、やっぱり怖さが全然なかったので。まあ、コントロールも良かったのもあるんですけど、対戦はあった時にはワクワクできると思いますし。

 

根尾 はい。

 

 

根尾から立浪に質問

根尾 1年目の過ごし方というか、休み方がどんな感じなのかなあと。

 

立浪 なんか聞くところによると、スゴく練習もするみたいだし、真面目だから、逆にそこがちょっと心配で。僕も1年目はそんなに体力がなかったので、いい意味でうまく抜きながらやっていので。

 

根尾 はい。

 

立浪 でないと、やっぱりもたなかったから、自分のペースを守りながら周りからスゴく注目されると思うので、ペースを乱さないように自分のペースでやってほしいなと思いますけど。

 

 

立浪が感じたプロ1年目

立浪 プロの打球ってスゴく速くて捕れないのかなとか、例えば投げるピッチャーのボールが当たらないとか、多分そういうことを思うよね?

 

根尾 イメージします。

 

立浪 これから感じると思うんですけど、それが意外と大丈夫だって感じると思うんですよね。ただ、全員じゃないんですけど1軍にいる何人かは今まで高校生の時に見たことないボールのキレであったり、対戦する投手についてはこれから必ず経験すると思います。

 

根尾 はい。

 

立浪 慣れです。速さも慣れです。だから、いい選手は早く高いレベルに放り込んだ方がいい。彼は体がしっかりしているので、自分は体力的に1年目は厳しかったんですけど、見るからに体力があると思うので、十分期待できるんじゃないかなと。

 

根尾 ありがとうございます。

 

立浪 勝手にそう思ってます(笑)

 

根尾 頑張ります。

 

 

立浪から送る言葉

立浪 ドラゴンズには選手でリーダーがいないんですよね。是非、ドラゴンズの真のリーダーになってほしいという願いを込めて。(『氣』という文字が書かれた色紙を渡す)

 

根尾 頑張ります。

 

立浪 ツラい時はこれを見て頑張ってください。

 

根尾 ありがとうございます。しっかり自分のできることに集中して、最初のスタートでしっかりアピールできるように調整して、もっともっと技術などを向上させられると思うので、目標を高く持って頑張りたいと思います。

 

 

以上です。

1年目でどれぐらいやれるんでしょうか。本当に1軍で使うのか。

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