2018年6月27日フジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」で千葉マリンスタジアムの風をテーマに元横浜の野村弘樹、ヤクルトで監督をしていた真中満、元ロッテの里崎智也がタレントの稲村亜美と共に語っています。

 

野村 今日(2018/6/27)は凄い風が吹いていたからね。

 

稲村 凄い風でしたねぇ。試合前は風速18メートルもあり、試合中は最大13メートルの風が吹いていたそうです。

 

野村 千葉と言えば我々は風というイメージを持ってしまいますよね。

 

稲村 はい。やっぱり千葉マリンと言えば里崎さん、今日は現地で見ていたんですよね。

 

里崎 今日はけっこう吹いていましたね。でも、吹いていましたけど、ロッテの選手の立場から言えば「イヤだなあ」という感じはそもそもないんですよ。吹いているのが当たり前なんで。

 

稲村 はい。

 

里崎 僕がいつも思っていたのは面倒臭ぇなあと思っていただけで風が強くイヤだなあとは思うことはないんです。

 

野村 なるほど。

 

里崎 でも、ビジターの選手は「イヤだなあ」と思っているんですよね。そういったところでミスが起きやすい環境下ではありますよね。

 

稲村 もうただのフライも捕れない状況ですもんね。

 

野村 僕は経験ないんだけど、ロッテでピッチャーをしていた小宮山さんとかロッテのOBの方に聞くと、やっぱりレフトから1塁方向の風が多いかな?もしくは、センターからホーム方向か。

 

里崎 そうですね。だから、雨風と晴れ風でも変わってくるんで、時期によっても違うんですよね。

 

野村 うん。だから、外野に上がると逆風でもピッチャーにはそれがバックネットに風が跳ね返って来て戻って来てアゲインストになると言うんですよ。

 

稲村 はい。

 

野村 だから、真っ直ぐがコントロール次第で変化球は違った曲がりをするという特徴を聞いた事があるんですけど、キャッチャーは逆に受けるのってどうなんですか?

 

里崎 めちゃくちゃ大変ですよ!

 

真中 キャッチャーフライとかも難しいだろうな(笑)

 

里崎 キャッチャーフライも難しいんですけど、ピッチャーが投げる球もいつも以上に曲がっていたり、逆に曲がらなかったり、フォークもいつも以上に落ちたり、逆にホップしてきたりもするんで、投げた方は投げっぱなしでいいんですけど、捕る方は本当に大変なんですよ。

 

野村 ハハハ(笑)

 

里崎 あとキャッチャーフライは本当に地獄です。

 

真中 大変だよな。あのフライはな。

 

里崎 はい。

 

 

真中 僕もマリンの外野を守った事があるんですけど、風速15メートルぐらいだったかな。ライトを守っていて右中間ぐらいにフライが上がったんですよ。

 

野村 うんうん。

 

真中 練習で分かっていたんでフライが上がった瞬間に1塁のライン際に走りましたよ。

 

野村 うん。

 

真中 それで最終的になんとか線を越えてファールフライで捕ったというぐらいの。

 

稲村 もうそこまでの風で。

 

真中 それぐらい風でグアーっと流されたりするんで、それぐらい難しいですよ。

 

里崎 だから、ショートフライがファーストフライですね。

 

稲村 えぇ!?

 

真中 そうだね。

 

里崎 イメージで言うと。だから、ファーストフライはファール。

 

野村 うんうん(笑)

 

里崎 でも、ちょっとでも角度が変われば全く動きが異なるという。もう勘です。

 

真中 でも、プロなんだからそれぐらいは捕れと思われる方もいるんですけど、本当にプロの選手でも厳しい風ですよ。まあ、里崎は何とも思っていないですけどね(笑)

 

野村 うっとしいと思っているもんね(笑)

 

里崎 もう面倒臭ぇなと思っているだけなんですよ(笑)

 

稲村 里崎さんは何か風のエピソードはありますか?

 

里崎 一番僕がハッキリと覚えているのは2005年(10/8)のプレーオフ(ファーストステージ)の対西武ライオンズとの試合で堀さんが打った打球なんですけど、これ満塁だったんですけど、見てください。

 

その映像を見ながら語っています

 

里崎 見てくださいね。満塁で松坂大輔投手から堀さんの打った感じを見てくださいよ。

 

稲村 はい。

 

 

堀は完全にレフト方向に打ち上げてホームランを確信したような確信めいた感じで打球を見ながら走り出しているがちょっと深いぐらいのレフトフライで難なくアウトになっている。

 

 

野村 おぉぉ。

 

里崎 もうホームランみたいな感じの動きでしょ。

 

稲村 バットも投げていましたね。

 

真中 もう完璧だよね。

 

里崎 それで堀さんに後で聞くと完璧にいったと思ったらしいんですよ。

 

真中 ハハハ(笑)

 

里崎 もうガッツポーズしようと思ったらしいんですけど、風があるからちょっとやめておこうと思っていたら普通のレフトフライ。

 

野村 ハハハ(笑)

 

稲村 打った方も少し残念ですよね。

 

里崎 本人は100%ホームランだったと言い切っていたんですよ。でも、僕らから見たら普通のレフトフライだったんで「力が無いよ」ってみんなで言ってました。

 

真中 フフフ(笑)

 

野村 じゃあ、あれがライナーだったら風の影響を受けないでいったかもしれない。

 

里崎 いってましたね。だって打った後、完全にホームランの感じでしたよね。

 

野村 間違いなくそうだった。

 

真中 あれって屋根の上を越えるとアゲインストになるんですよね。

 

里崎 そうです。

 

真中 屋根の下だとグーっと打球が伸びるんで、その辺が外野手として難しい。

 

野村 逆に今日(6/27)のセンターへのホームランは低い打球だからそのままいっちゃった感じ?

 

里崎 あれ多分、150メートルぐらい飛んでいましたよ。あのライナー性の角度で。

 

野村 なるほどね。

 

里崎 あれ風が無かったら、もっといっていたんで。今日のペゲーロのホームランはタイガー・ウッズのドライバー並でしたね。

 

野村 ドライバーかスリーアイアンぐらいのね。

 

里崎 センターの荻野がほぼ一歩も動かなかったんで。

 

野村 なるほど。

 

 

以上です。

千葉マリンの風は独特過ぎますね。

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